2015年10月22日15時10分
再稼働に向けた手続きが進む四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について、山下和彦・伊方町長は22日午後、再稼働への同意を表明する方針を固めた。松山市の愛媛県庁を訪れ、中村時広知事に意思を伝える。山下町長の表明があれば中村知事も最終判断する姿勢を示しており、再稼働をめぐる地元同意手続きは、最終局面を迎える。
伊方町では、6日に町議会が早期再稼働を求める陳情を採択。これを受け、山下町長は14日、林幹雄(もとお)経済産業相に対し、安全性の確保や事故時の適切な対応などを求める要請書を出していた。林経産相は21日、伊方町を訪れ、「政府として責任を持って事故の収束に対処する」などと、町の要請に回答。山下町長は「十分納得いく回答だった」と評価し、再稼働の可否について近く中村知事に報告する考えを示していた。
伊方3号機は、原子力規制委員会が7月、原発の新規制基準を満たすとして四電の安全対策の基本方針を許可。再稼働には国の許認可手続きのほか、四電と安全協定を結ぶ愛媛県と伊方町の同意が必要とされている。
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