ソウル=東岡徹
2015年10月21日22時55分
自民党の河村建夫元官房長官は21日、旧日本軍の慰安婦問題の解決に向けて、2007年に解散したアジア女性基金のフォローアップ事業の拡充を安倍晋三首相に提案したことを明らかにした。訪問先のソウルで記者団に語った。
アジア女性基金は1995年に政府主導でつくられ、元慰安婦に国民からの寄付による「償い金」と首相の「おわびの手紙」を送った。日本政府は解散した翌08年度からフォローアップ事業として、元慰安婦を訪問し、近況を聞いたり、医薬品や身の回りの品を届けたりする支援を続けている。今年度は約1500万円の政府予算が計上され、事業は受託したNPO法人が行っている。
河村氏によると、9月25日に安倍首相と面会。その際に安倍首相が「最近知った」としてフォローアップ事業について自ら語った。河村氏が事業の拡充を提案すると、安倍首相は具体的に返答しなかったという。
残り:334文字/全文:713文字
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞官邸クラブ
PR比べてお得!