トップページ国際ニュース一覧スウェーデン 学校襲撃 “人種差別的な動機で”
ニュース詳細

スウェーデン 学校襲撃 “人種差別的な動機で”
10月23日 21時48分

北欧のスウェーデンで刃物を持った男が学校に侵入し男子生徒など2人が刺されて死亡した事件で、地元の警察は、男が人種差別的な動機で事件を起こしたと明らかにし、シリアなどからの難民や移民を積極的に受け入れているスウェーデン国内に衝撃が広がっています。
スウェーデン西部の都市、トロールヘッタンでは22日、覆面をして刃物を持った男が学校に侵入し、男子生徒と補助教員の男性が相次いで刺されて死亡したほか、生徒など2人がけがをしました。男は、現場に駆けつけた警察官に射殺されました。
現地の警察の責任者は23日、「人種差別的な動機に基づいたヘイトクライムだと示すはっきりした証拠がある」と明らかにしました。男は21歳で地元に住んでおり、警察が男の自宅を捜索した結果、かつてのナチス・ドイツに関する映像などを所有し、人種差別的な考えを持っていたことが確認できたとしています。
トロールヘッタンは人口5万余りの工業都市で、事件が起きた学校にはおよそ400人が通学しており、移民の子どもたちも多いということです。
スウェーデンはシリアなどからの難民や移民を積極的に受け入れていて、その数はことしに入ってすでに去年1年間を上回るおよそ10万人に上っていますが、財政負担の増加などに反発する声も出始めていたなかで今回の事件が起きたことにスウェーデン国内に衝撃が広がっています。

関連ニュース

このページの先頭へ