2015年10月22日00時17分
政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)は21日、国会議員の後援会への迂回(うかい)寄付事件で元幹部3人が起訴されたことを受けて記者会見を開いた。高橋英登会長は「歯科医療に対する信頼を大きく損ねる結果を招き、じくじたる思いだ」と謝罪する一方、迂回寄付の違法性については「これから裁判によって決せられるので、軽はずみな発言はできない」と明言を避けた。
東京地検特捜部は20日、前会長や会計担当だった前副理事長ら3人のほか、団体としての日歯連も政治資金規正法違反の罪で起訴した。高橋会長は事件の背景について「会計における責任の一極集中や、役員の任期など改善すべき点は多い。外部の意見も採り入れ、解決策を探っている」と述べた。今後は政治活動を自粛し、組織改革を進めていくという。
また日本歯科医師会(日歯)は21日、臨時理事会を開催。日歯連の前会長で、逮捕時は現職の日歯会長だった高木幹正被告(70)の辞任を受け、後任に山科透副会長が就任することを決めた。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!