もしかしたら誰か出てる可能性もあるんじゃないですか。
駄目だったんだ!って。
(松岡)すごいショック受けるよ。
その奇妙な事故は人通りの少ない住宅街で起きた
時刻は午後10時すぎ
桜井真治さんは軽トラックを路上に止めコンビニで夜食を買った
数分後買い物を済ませて車に戻った桜井さん
事故はエンジンをかけ車を発進させた直後に起きた
(エンジン音)
女性の叫び声が聞こえ急停車させる
車を降り辺りを確認
すると…
(女性)痛い…。
(桜井)ああ!
(桜井)えっ!?
そう思うのも無理はなかった
実は桜井さんは1の場所からすぐ手前の角を左折するつもりで発進
その直後この事故に遭遇しており移動距離はわずか4mだったのだ
(一同)せーの!
その後通りすがりの人に協力してもらい…
だがこの事故で女性は右股関節脱臼骨盤骨折などの大ケガを負った
そして彼女は正面からひかれたと桜井さんに対して損害賠償を求める訴訟を起こしたのだ
だが…
まったく身に覚えのない内容に困惑した桜井さんは…
被害者の女性をケガさせたことは認めるが車でひいてはいないと必死に訴えた
その証言に嘘がないと感じた弁護士は…
その人物こそ…
(林)もしもし。
交通事故鑑定人の林洋氏だった
交通事故鑑定人とは裁判所や弁護士などの要請を受け交通事故がどのように起こったかを専門的な知識を生かし科学的に究明する人たちのことである
今回の事故を担当した林さんはこれまでに1,000件以上の交通事故を扱った経験を持つこの道30年の大ベテラン
過去には警察で鑑定技術を教えていたほどの人物である
(林)それまでの実況見分調書とか相手側から来てる鑑定書とかを見せてもらったんですね。
林さんはまずは資料を読み込みその後あらためて依頼を受けるかどうか決めるつもりだった
鑑定書を読んだ林さんは…
被害者側が出した鑑定書によれば桜井さんはうずくまっていた女性に気付かず軽トラックを発進させ正面から時速14キロで激突
その衝撃で女性は尻もちをつき腰を強打
前輪にひかれ車の下敷きになったと記載されていたという
だが…
林さんはこの鑑定書に存在する幾つもの矛盾に気付いた
まずは…
女性の存在の確認について
そういうところで…。
確かに車のすぐ前に女性がいたならば死角となって見えない場合もある
だが…
桜井さんはコンビニから戻る際車の正面を通って運転席に着いている
そのとき目の前にいた女性を見逃すことはあり得ないと林さんは言う
続いて…
衝突時の速度にも矛盾があった
4mで止まったというのは実況見分調書でも出てるわけです。
ところがこの相手から出た鑑定書は…。
果たして女性側の鑑定書にあるとおり4mの範囲の中で時速14キロまで加速し車を停止させることは可能なのだろうか?
われわれは同じ重量同じ排気量の車両で実験を試みた
車を発進させ時速14キロになったところで急ブレーキ。
停車させる
路面は事故現場と同じアスファルト
果たして結果は…
計測に入る
(スタッフ)6m20です。
およそ2m超過していた
その後も何度か試してみたが4mで停車させることはできなかった
スタート直後…
だが…
桜井さんはこの位置からすぐ前の角を左折するつもりで発進している
その状況を考えるとアクセルを全開にすることは常識的に考えられない
ではいったいなぜ女性側の鑑定人は衝突時の速度を14キロと推定したのか?
まあ気持ちとしてはなるべく激しくぶつかったんだと被害者に有利な答えを出そうとしてやったんでしょうね。
相手側の鑑定書を読めばこれはまるで成り立たんけども。
しかしどういう形でこうなったかというとこまでは分からなかった。
かなり不可思議な要素がありましたからね。
わずか…
車にへこみはなくドライバーもまったく身に覚えがない
しかし確かに女性が下敷きになっていた
この後交通事故鑑定人林洋が…
(林)あっ。
林です。
(桜井)桜井です。
交通事故鑑定人の林さんは事故の…
(桜井)はい。
事故車を間近で見てもやはりへこみなど…
そこで…
(林)あのう…。
(女性)はいはい。
(女性)ああ。
じゃあどうぞ。
(林)失礼します。
林さんは自ら現場周辺の聞き込みを行った
そして救助の詳細を知ることとなる
女性の救出に協力した近所のスナックのママによるとあの夜…
(桜井)すいません!
(桜井)助けてください。
(男性)どうしたんだ?
(桜井)女の人が…。
(一同)えっ?おい。
やっ。
(男性)ちょっとちょっと…。
(一同)ほら。
せーの。
(女性)あーっ。
痛い痛い…。
女性の服が車体に巻き込まれまったく動けない状況だったという
(女性)あーっ。
痛い。
(一同)せーの。
よいしょ。
(女性)分かった。
(女性)痛い。
(女性)よいしょ。
(女性)切ったわよ。
(男性)じゃあ引っ張ろう。
(男性)動くよ。
(女性)痛い。
ああ…。
(男性)抜けた。
スナックのママのとっさの機転で素早い救助が可能になったのだという
この他は事前に得ていた情報と大きな違いはなかった
だが…
(林)では失礼します。
(女性)あっ。
後ね…。
(林)はい?これは…。
(林)うん。
聞き込みによってある仮説を立てた林さんはすぐに現場に戻った
(林)うん?
そして確信を得る
道路脇の側溝だった
いったいどういうことなのか?
(林)ただ…。
(桜井)えっ?
(たけし)交通事故鑑定人の林さんがたどりついた…。
(たけし)そして林さんが言う…。
この後アンビリバボーな真実が明らかとなります。
(剛力)はい。
今夜は加害者と被害者の主張が真っ向から対立する奇妙な交通事故ミステリーをお送りしています。
優木さん。
いかがでしたか?
(優木)いや。
でもあの女の人が当たり屋的なそんなひかれ屋的な人なのかなって。
(設楽)かなり腰の部分も骨折とかすごいけど。
あそこまで1回でひかれ屋やってたら身が持たないよ。
(優木)いやー。
だから捨て身ですよねホントに。
(剛力)ダレノガレさん。
いかがでしたか?
(ダレノガレ)何か最近あの地域で部品の盗難がはやってたのかなっていう。
(ダレノガレ)はやってたっていうか。
(優木)ああ。
(ダレノガレ)それで。
(設楽)とってたんだ。
(ダレノガレ)こうとってたら引っ掛かっちゃって。
(ダレノガレ)そう。
珍しくて。
(設楽)あんな裏っ側に?ある?
(日村)何か分かんないのがね。
(ダレノガレ)そうそうそう。
(日村)ああいうとこの裏には。
(ダレノガレ)分かんないよ!
(日村)おかまみたいだけど。
(設楽)やってなーい。
ついに突き止めた事故の真相
それは実に驚くべきものだった
道路脇の側溝がいったい事故とどう関係しているのか?
(林)実は…。
(女性)後ね。
(林)うん。
(女性)これは…。
(林)うん。
スナックのママの証言と事故現場の検証によって林さんが立てた事故の仮説はこうだ
あの日被害者の…
そして…
車の脇を通り抜けようとしたそのとき…
それもわずか数分桜井さんがコンビニにいる間に
そして溝からはい出した女性は軽トラックの下に潜り込み酔っていたためそこで寝入ってしまった
何も知らない桜井さんはそのまま乗車
つまり被害者の女性は桜井さんが戻ったときにはすでに車の下にいたというのだ
そして調査の結果林さんは自らの仮説を裏付ける決定的な証拠をつかんだ
それが…
払拭痕とは何かが接触したことで車を覆うほこりなどが拭い取られた痕跡のこと
実は事故直後警察が車両を調べたところ車の前後左右にこの払拭痕はなかった
だがある1カ所にだけ何かが触れた痕跡があった
そこは…
車体の底
左の後輪の前にある排気管を覆うカバー
実はここにだけ払拭痕があったのだ
それはまさに被害者の女性が倒れていた場所
道路脇の側溝のすぐ近くだった
ところがそこのほこりは払われてなくてちょうどその後輪のすぐ前のところだけが払われたというのはそこにしかいなかったと。
この払拭痕によって彼女は側溝からはいつくばった状態で車両の横から下に侵入したということが証明されたのである
しかし驚くべき点はこれだけではない
(林)ただ…。
(桜井)えっ?
ミステリアスな事故で起こっていた一つの奇跡
この後その秘密が明らかに
なぜ交通事故鑑定人の林さんはこの事故を奇跡だというのか?その真意とは?
(桜井)はい。
(桜井)えっ?
女性の服が引っ掛かったのは自動車の底のプロペラシャフトという部分だった
プロペラシャフトとはエンジンの動力を車輪に伝える回転軸のことでエンジンをかけアクセルを踏むと回転を始める
この回転によって女性の衣服が巻き上げられ絡まったのだ
その力は強く女性はそのまま体を持ち上げられたと考えられる
彼女はプロペラシャフトに固定されたまま引きずられ一回転したところで車が止まったのだ
だがもし女性の寝ていた位置が少しでもずれていたら服が巻き込まれることはなく彼女は後輪にひかれ最悪の場合死亡事故に発展していた可能性もあるという
(林)まあ…。
事故の真相を解明した林さんは自ら鑑定書を作成
その中で現場で得た情報女性の身体データ新たな時速の解析など女性は前輪でひかれていないことを示す論拠を積み上げていった
そして裁判によって林さんの鑑定どおりに事故が起こったとすると全て辻褄が合うことが認定された
俺ひいてません。
これによって運転手の桜井さんは賠償金の支払い義務はないと認められたのだ
そう。
裁判は林さんの鑑定によって見事なまでの全面勝訴となった
(優木)よかった。
(設楽)おう。
なるほど。
(剛力)林さんの鑑定によって事故の真相が明らかとなりましたが。
皆さん。
いかがでしたか?
(日村)よかったよね。
やっぱ酔っぱらってたんだね。
どぶ落ちてはい上がってきてそのまま下行って寝ちゃったんだ。
危ないよね。
(剛力)危ないですね。
(優木)でもそこ覚えてないわけですよね?何聞かれても。
(設楽)だから本人はひかれたと思ってんじゃん。
ホントに。
(日村)そうだね。
(ダレノガレ)覚えてないんでしょうね。
(日村)うん。
そうだね。
(優木)林さんがいてよかったですよねホントに。
(日村)いや。
ホントだよ。
(設楽)ああいう仕事の人がいるんだね。
(剛力)ホントですね。
交通事故鑑定人。
(日村)どぶも危ないよね。
(ダレノガレ)どぶは危ない。
(剛力)そうなんですか?
(日村)どぶに。
昔カトウさんのコントとかだとどぶに落ちてるけど。
(日村)あれだって危ないよね。
頭とか打って。
(剛力)あそこでケガしてた可能性も。
(日村)あの人もラッキーよ。
(剛力)さて続いては不思議な縁によって出会った男女。
彼らが育んだすてきな友情の物語。
ご覧ください。
男の名は…
年齢30歳
引きこもり生活10年目のニート
そして何と…
史上最重量の力士小錦とほぼ同じ重さ
超肥満体形からくる…
そしてうつ病
30歳にしてブライアンは生きることに絶望していた
だがわずか…
ブライアンは信じられない変貌を遂げる
一人の女性の存在によって
アメリカミシガン州に住むブライアンの毎日は昼すぎに始まる
起床して真っ先に取り掛かるのは日課となった1日5時間のゲーム
食事は大量のファストフード
その量は…
食う。
寝る。
ゲーム
この生活を続けるうちに体重は283kgに
様々な仕事に就くも長続きせず大学を中退後10年引きこもり状態が続いていた
そんなブライアンが孤独から逃れるための手段は…
いつしかうつ病に加えアルコール依存症にまでなっていた
彼は家族にさえ心を開くことはなかった
だがそんなころ…
インターネットのお絵描きゲームで暇つぶしをしていると…
(電子音)
何とブライアンに…
そのゲームはプレーヤーが指定されたお題の絵を描き対戦相手がその絵が何かを当てるシンプルなもの
対戦相手はネット上でランダムに選ばれお互いが気に入れば同じ相手と遊ぶことも可能だ
ちなみに相手の女性が描いた絵がこちら
一方ブライアンが描いた絵はこちら
ずいぶん幼稚に見える絵だが…
なぜかその女性は面白がってくれたのだ
メッセージの送り主はロンドン在住のジャッキー・イーストハムさん
ブライアンより二回りほど年上の女性だった
(ジャッキー)絵が適当でおかしい。
やがて2人はインターネット上の交流サービスFacebookでもやりとりを始めるようになった
いつしか2人はその日の出来事や自分の悩みをメールでやりとりするようになった
価値観が近かった2人の話題は政治や宗教にまで及んだ
そしてついには…
テレビ電話Skypeを使って直接会話するまでに
ブライアンは自分が280kgの肥満だということを隠すためパソコン画面に近づき顔しか映らないように心掛けた
いつしか孤独なブライアンにとってジャッキーは…
そんなある日のこと
ブライアンの…
(ブライアン)何だって?
重い糖尿病にかかっていた彼女は合併症であり皮膚の下に炎症ができる蜂巣炎が悪化
左足切断を余儀なくされたのだ
実はブライアンも母親と同じ蜂巣炎で右足首が赤く腫れ上がっていた
いつか自分も足を失ってしまうのだろうか?
その恐怖がアルコール依存症をさらに悪化させた
(ジャッキー)えっ?
ブライアンはジャッキーに病気の母親のこと。
そして…
ただ優しい言葉を掛けてほしかった
だが…
ジャッキーが激怒したのには訳があった
彼女は30年来…
(ジャッキー)お父さん。
お父さん。
それはジャッキーが16歳
父が長年の闘病の末息を引き取ったときから始まった
病名は…
いまだ治療法は見つかっていない
また遺伝性の疾患でもあり…
そのときからずっとジャッキーは発病の恐怖と闘ってきた
それでも心配された病気の兆候は見られず高校卒業後ロンドンで公務員として働きさらに大学に通いMBAを取得した
だが35歳のとき受けた検査で…
(ジャッキー)そんな!?
(ジャッキー)ショックで目の前が真っ暗になりました。
(ジャッキー)まるで私の人生の第一章が終わりを告げたような気持ちでした。
これからは…。
ブライアンはジャッキーが常に死の恐怖と向き合いながら生きてきたことをこのとき初めて知った
(ブライアン)くそ!終わってしまったかに見えた…。
しかしブライアンはこのときある決意を固めていました。
そしてその決意が2人の人生を大きく変える奇跡を起こすことになるのです。
(ブライアン)だから…。
そんな。
いや。
あとそのう。
それからブライアンの闘いが始まった
まずは…
10年近い引きこもり生活を送っていたブライアンにとってはちょっとした運動も想像を絶する苦痛
だが何よりも苦しかったのが…
大好きだったファストフードをやめ一日1,500キロカロリーのダイエット食に切り替えたこと
ジャッキーはダイエットが長続きするよう的確なアドバイスを与え…
肥満が原因で他人の視線を恐れていた…
だがそれでもブライアンの体重はなかなか落ちなかった
くじけそうになるブライアンをジャッキーは優しく励まし続けた
(ブライアン)えっ?
35歳で発病してからもジャッキーは諦めなかった
筋力の低下を遅らせるため積極的に運動し…
食事のバランスにも気を付けた
さらに信頼できるパートナーも得て精いっぱい前向きに生きようとしていた
だが病魔は静かに彼女に忍び寄っていた
50歳を過ぎ視力が著しく低下し始め長年付き合った恋人とも別れた
ジャッキーは生きていく希望さえ失いかけていた
そんなとき…
そしてブライアンは…
すると徐々に体形に変化が
ダイエットを始めて3カ月で体重が60kg減ったのだ
変わったのは見た目だけではない
ブライアンは地元の…
だがそんな矢先無理がたたり…
入院することとなった
いや。
えっ?ブライアン。
そしてネットで2人が知り合ってから1年と2カ月が過ぎた昨年の暮れ
ブライアンはロンドンへ向かった
そのとき実際に撮った写真がある
2人が初めて会ったときに撮った写真がある
画面の左側にいるのがあのブライアンだ
1年2カ月の間に別人のようにスリムになり…
実に181kgもの減量に成功したのだ
初めて現実世界で顔を合わせた2人はイギリスフランスを2週間旅行
親交を深めた
(ブライアン)エッフェル塔に一緒に行きました。
素晴らしい経験でした。
その後ブライアンはマラソンに挑戦
1年前1km歩くのがやっとだった彼が…
何と…
ことしブライアンはジャッキーと共にかつての自分のように…
Facebookのフォロワー数は6,500人を超え同じような問題を抱えた人が助けを求める場にもなっている
どうして彼の手助けをしたのか説明はできませんがブライアンをサポートできたことは誇りに思っています。
世界でたった一つの友情はこれからも続いていく
(剛力)性別だけではなくて年齢差がかなりあるお二人でしたが。
お互いの存在が2人の人生を変えましたよね。
(設楽)そうね。
うん。
(日村)男前だしね。
(ダレノガレ)そう。
びっくり。
痩せて。
(日村)付き合っちゃえばいいのにね。
あの2人ね。
お似合いだよねすごくね。
(設楽)何かそう思うけどね。
いや。
そこは友達なんじゃない。
(日村)それがいいのかな?
(剛力)ちなみに20歳も年の離れた異性との友情ってどう思いますか?
(日村)ちょうど俺らと剛力ちゃんぐらいでしょ。
20って。
(剛力)そうですね。
私22なので。
(設楽・日村)駄目だ。
駄目だ。
駄目だ。
(優木)私も男と女の年の差は関係なく友情が成立しないんじゃないか説。
(剛力)年の差は関係なくってこと。
異性の…。
(優木)男女はやっぱりどちらかがほのかにでも恋心を抱いてしまった時点で後に引けなくなるっていうか。
(剛力)ちなみにダレノガレさん自身は異性との友情っていうのは?私男友達あんまいないんですよね。
怖い。
(設楽・日村)怖い?うん?
(ダレノガレ)友達だったのが恋になるパターンが多いから。
向こうから。
だからあんまりつくらないようにしてる。
(優木)好きになられちゃう。
(設楽)みんな自分のこと好きに?
(一同)カワイイから。
カワイイからじゃない。
罪な女だ。
さて今も変わらぬ友情を育んでいる2人。
つい最近ジャッキーさんにうれしいサプライズがありました。
最後にこちらをご覧ください。
ことし9月。
ジャッキーは病気の進行をチェックするため検査入院
幸い大きな異常は見つからなかった
そんな彼女を励ますためにブライアンが…
ジャッキーに内緒でロンドンへやって来たブライアン
彼女に会うのはこれが3回目
突然の訪問にジャッキーの反応は?
(ブライアン)ハーイ。
再会を喜ぶ2人にスタッフが気になる質問を
常識では考えられない出来事アンビリバボー。
あなたの身に起こるのはあしたかもしれません。
今から16年前
とある岸壁に季節外れの夜釣りを楽しむ母と子がいた
仲むつまじい親子だった
(長女)おいしい。
(次男)おいしいね。
しかし…
(美知子)ごめんね。
母親はこの日…
(美知子)ごめんね。
最愛の息子を見殺しにした
これは…
(たけし)この世には様々な出会いが存在します。
(たけし)しかしたった一つの出会いによって運命の糸がもつれ…。
(たけし)悲劇を招く場合がある。
(美知子)ごめんね。
わが子を愛し続けた一人の母親。
彼女もまた出会いによって運命の歯車が狂ってしまったのです。
悲劇の夜から6年前
夫を事故で亡くしていた美知子は女手一つで3人の子供を育てていた
(美知子)何?
(次男)ホント?
(美知子)うん。
(美知子)はい。
食べて。
美知子は子供思いの母親だった
宿題を手伝い学校の行事にも積極的に参加した
・
(チャイム)
(美知子)ちょっと待ってね。
(和則)やあ。
仕事先で知り合った和則
美知子にとって彼はプライベートな悩みも打ち明けられる唯一無二の相談相手だった
(和則)よろしくね。
入籍は急がなかったが美知子は和則を内縁の夫として家に迎えたのだ
(和則)何だよ。
改まって。
実は和則と知り合う前美知子は大きなトラブルに見舞われていた
原因をつくったのは事故で亡くなった夫の幸雄だった
(女性)そんなこと言って家族は大丈夫なの?
幸雄は行きつけのスナックのホステスとひそかに交際していた
だが…
幸雄が交際していたホステスには夫がいた
しかもこの浮気がきっかけで離婚する羽目になったという
幸雄は慰謝料として150万円を支払ったのだが
ホステスの元夫は幸雄の妻…
・
(男性)めちゃくちゃにされたんだぞ!
(美知子)ねえ。
あなた…。
(美知子)ねえ。
幸雄は美知子の言うことに耳を貸そうとはしなかった
(幸雄)無視しとけばいいんだ。
・
(男性)こっちは夫婦の生活2人分がめちゃくちゃにされてんだよ。
夫は当てにならない
そう思った美知子はひそかに…
仲介に入った警察は男に「二度と会わない」という念書を書かせただけ
そんな約束が守られるはずもなく金銭を要求された美知子はなすすべもなくサラ金などで金を借りその要求に従った
一方夫の幸雄はその後別のホステスと交際を開始
ギャンブルに大金をつぎ込み家計を助けようともしなかった
そして…
エスカレートする金銭の要求に応えられなくなった美知子は皮肉にも男の知人の店で…
そんな美知子にとって…
そんな中美知子は夫や男からの理不尽な仕打ちをスナックの常連客に相談するようになっていた
その常連客というのが…
(男性)おお。
ヤマダちゃん。
(ヤマダ)ああ。
どうも。
今日も寄せてもらいました。
(男性)いつもありがとう。
今日もボトル頼もうよ。
(ヤマダ)じゃあ今日は高いのいっちゃいましょうか。
(男性)よろしく頼むよ。
(従業員)ホント?うれしい。
(男性)あっ?
(男性)てめえ!
(和則)いいか!?
和則は男に…
裁判資料にはこのころの2人の心境が書かれている
美知子は和則に大きな信頼を寄せ和則も同時に美知子に情を傾けつつあったという
そんな中家庭を顧みなかった夫の幸雄が…
趣味の夜釣りをしている最中海に転落
不慮の事故死を遂げた
美知子には夫がギャンブルでつくった1,000万円近い借金だけが残った
しかし…
(美知子)うん?
実は電気機器の技術者であった幸雄は高圧線の鉄塔で仕事をすることもあったため1億円近い生命保険に入っていた
そのお金で夫が残した借金を返済することができたのだ
美知子は信頼の気持ちを込めて和則に残りの保険金を預けそこから生活費として必要な分だけを受け取ることにした
(美知子)うん。
トラブルから解放してくれた和則は美知子にとってまさに救世主だった
そうして10カ月が過ぎたころ
美知子が救世主だと思っていた和則はとんでもない本性を隠し持っていた
美知子が救世主だと思っていた和則はとんでもない本性を隠し持っていた
4年前から実家の古物商を継いでいたが商売は振るわず収入はまったく安定していなかった
そんな和則の唯一の楽しみが…
収入のほとんどをつぎ込んだ揚げ句借金を重ねてまでのめりこんだ
その後美知子と出会い夫の生命保険金およそ1億円の管理を任された
だがこの大金が賭け事が生きがいになっていた男の心に火を付けた
和則はわずか10カ月で1億円近い大金をギャンブルにつぎ込んでしまったのだ
保険金を使いきった後は自分の名義だけでなく美知子の名義でも借金をしてギャンブルにふけるようになった
さらに…
和則はギャンブルにつぎ込む金を工面できないときなどにはいらいらを爆発させ子供たちや美知子に暴力を振るうようになっていった
(和則)おい!
(子供たちの泣き声)
(次男)追い出してよ。
(子供たちの泣き声)
(長男)どうして?どうしてなんだよ!?
別れることはできないという美知子
そこには驚くべき理由があった
(剛力)はい。
救世主だと思っていた人物の思いも寄らぬ本性。
皮肉な運命ですよね。
(大沢)恐ろしい。
(設楽)ねえ。
(藤吉)何で2人もこうよくない人に出会っちゃったんでしょうね?
(設楽)不幸というか。
ねえ。
(日村)うん。
(藤吉)いい男性たくさんいるのにどうしてそこにピンポイントに2回もいってしまったのかな。
出会ってしまったんだろうって。
(大沢)これさ美知子さんは何?人を見る目がないのか。
(大沢)それとも幸雄と和則が途中で変わったのか。
いや。
分かんない。
自分がもしそうだったら何か見抜けなかったわけじゃないですか。
こうなってるって自分はなんないと思ってても結構なる人はなるじゃないですか。
(設楽)出会った人。
だから誰しも陥る可能性あるというか。
(大沢)だから怖いですよね。
(日村)怖いよね。
(子供たちの泣き声)
(長男)どうして?
(美知子)やめてよ!やめて。
お願い。
運命共同体となったあのとき
それは美知子の前の夫幸雄が事故死する前にさかのぼる
幸雄の母親から一方的に離婚を突き付けられたのだ
しかも財産はおろか子供の親権さえも美知子には渡さないという
どういうことなの?本気なの?
家庭を顧みない幸雄に代わって家や子供たちを守ってきたのは紛れもなく美知子だった
それにもかかわらず全てを奪われようとしていた
頼れるのは自分を窮地から救ってくれた和則だけだった
(和則)どうしたの?
このとき彼女は鬱積した全ての感情を和則にぶつけた
(美知子)この世からいなくなっちゃえばいいのに。
そしてその話の中で夫に1億円近い保険金が掛けられていることまで語ってしまったのだ
美知子に思いを寄せていた和則は彼女を救ってやりたいと思った
と同時にそれは…
保険金の分け前を得るもくろみを呼び起こした
そこから幸雄の殺害は計画されたのだ
それからはあっという間だった
和則の指示の下美知子は睡眠薬を夕食に混ぜ夫の幸雄を眠らせると岸壁へ運びだした
そして幸雄が夜釣りをしているとき酔っぱらって海へ転落したように偽装工作をした
警察は幸雄の死を不慮の事故として処理した
この後…
和則は美知子の次男に3,500万円の生命保険を掛けていた
理不尽な暴力を受け続け言いなりになるしかなかった美知子
だが当時の報道によるとこの話にだけはどこの世界に自分の腹を痛めて生んだ子を金目当てに殺す母親がいるのかと強く反論したという
しかし…
(和則)聞いてんのかよ?
(美知子)やめて。
お願い。
言うことを聞かない美知子に和則はこれまで以上に激しい暴力を浴びせた
美知子はこの時期ほとんど眠ることを許されず…
骨折までして1カ月近く入院したこともあった
(和則)なあ?
(和則)うん?
追い詰められた美知子がこの後思いがけない行動に出る
このころ和則は美知子の家とは別に実家で寝泊まりをすることもあった
そこでたばこの不始末を装って和則を殺害しようとしたのだ
しかし彼女が去った後火は燃え上がらなかった
怒った和則はこの後…
その後もさらに…
そして美知子は次男を夜釣りに誘った
(美知子)うん。
そう。
うん。
裁判記録には当時の美知子の心情がこう書かれている
次男を殺害して保険金を手に入れたらこれを折半して和則と別れよう
そうすれば長男と長女は幸せに生きていける
(次男)うん。
ビタミン剤に見せ掛けた睡眠薬のカプセルだった
(水音)
(美知子)ごめんね。
美知子の通報を受け次男の遺体は引き揚げられた
だが駆け付けた…
溺れたのなら普通岸壁をよじ登ろうとするはず
しかし次男の手は奇麗でその痕跡が見られなかった
そこで警察は…
当時の報道によれば全て分かってしまえばいいと美知子は解剖に同意したとされている
司法解剖の結果次男の遺体から睡眠薬が検出された
そこで…
すると次男の保険金の存在と多額の借金が浮かび上がり6年前の夫の水難事故も判明
逮捕された
その後…
裁判の結果…
事件の発覚後残された長男と長女は雑誌の取材に対しこう述べたという
(剛力)脅迫と暴力で追い込まれてしまった美知子さん。
(剛力)そして彼女が取った最後の手段が…。
皆さんどう感じましたか?
(設楽)ねえ。
(剛力)ねえ。
ちょっと。
(藤吉)つらいときって。
子育て中の生まれてすぐの2年3年ぐらいってホントに寝る間もなく必死に子育てしてるとずっとこれが続くんじゃないかって思ってあっぷあっぷしちゃうんですけどもホントに自分がつらいときって9カ月の間でももう10年ぐらいな感じのつらさ。
毎日毎日がつらいってなるともうそういう感じ方だったのかなっていう。
だからもう何が何でも抜け出したいって異常な状態になってしまったっていうのは。
(設楽)そうなんですよね。
(日村)いやぁ。
(剛力)続いて人生を左右する出会いはこんな奇跡を生むこともあります。
一人の青年の出会いがやがて中国全土を感動の渦に巻き込む恩返しへ。
こちらをご覧ください。
今から21年前
ヘ・ロンフォンは2,000km以上離れたこの地へ…
しかし…
来てすぐにわずかな所持金は盗まれ仕事も見つからない
食べるためには物乞いをするしかなかった
(ロンフォン)うわ!?
(男性)いい気味だ。
3日間何にも食べることができず…
ついには立ち上がることさえできなくなった
(シンフェン)ねえ?
(シンフェン)いいわ。
彼女の名は…
両親と3人。
貧しいながらもつつましく暮らしていた
(シンフェン)ほら。
家は貧しく来るのは借金取りだけ
そんな環境で育ったロンフォンは世の中にいい人などいないと決め付けていた
人を憎んできた彼が初めて触れた優しさだった
さらに…
彼女は帰る場所のないロンフォンに寝床まで用意してくれたのだ
(シンフェン)分かってる。
そしてシンフェンは家を出た
ある目的を果たすために
・
(戸の開く音)
そう。
実は彼女はロンフォンがこの村で働けるようにと夜遅くまで仕事を探してくれていたのだ
・
(ノック)
(ロンフォン)ありがとう。
その後ロンフォンは北に2,000km離れた商業都市瀋陽を目指した
そこで必死に仕事を探し必死に働いた
時には給料を踏み倒されることもあった
しかし…
シンフェンの言葉を思い出しどんなことにも耐えた
そのころから彼は時折シンフェンに手紙を書くようになった
(ロンフォン)「シンフェン姉さん」
だがシンフェンに宛てた手紙は皆宛先不明で戻ってきてしまった
恩人との再会を願うようになったロンフォンの思いは20年もの間遂げられることはありませんでした。
しかしこの後その思いが中国全土を感動の渦に巻き込むある出来事へとつながっていくのです。
2人の出会いから20年がたった昨年6月
・はい。
20年間地道に捜索を続けたロンフォンはついに彼女の居場所を捜し出したのだ
(シンフェン)そう。
20年間忘れることのなかった感謝の気持ちがあふれ出した
そして…
(ロンフォン)姉さん。
(シンフェン)うん?
100万元。
日本円にしておよそ1,500万円の小切手だった
中国の物価から換算すると…
実はロンフォンは…
その後も感謝の気持ちを受け取ってもらいたい一心でロンフォンは説得を続けた
しかしシンフェンは決してそれを受け取らなかった
お金に換えられない恩をお金で返そうとした
自分の行いを恥じながらロンフォンはその夜必死に考えた
何とかこの気持ちを伝える方法はないかと
そして…
再び彼女の元を訪れた
あるものを手に
そのとき撮影された実際の写真がある
こう書かれた書
感謝してもしきれない
その言葉に20年の思いが込められていた
その後2人のストーリーは地元の新聞に掲載され大きな反響を呼んだ
(藤吉)よかった。
(大沢)いい話。
(藤吉)こんな人もいるのにね。
(剛力・設楽)ホントですね。
(剛力)ほんの一つの出会いから生まれた奇跡の恩返し。
すごいすてきでした。
(剛力)ロンフォンさんが恩返しとして大金をあげたいと妻に相談したとき奥さんはまったく反対することなく二つ返事でOKしたそうです。
(藤吉)できた奥さんだね。
でもあの段階。
どん底のときにいい人に出会った人だからもうどんどんいい人に出会ったんじゃないですか?
(設楽)まあそうでしょうね。
だから恩を受けてるからその分自分もそういう人には恩返してるだろうから。
(藤吉)給料払わないって人にも当たれば。
でもそれでもまたいい人に出会っていい人いい人にってつないでいけないとあんなに急にならないですよね。
(日村)ならないと思います。
(剛力)さあ最後にこちらをご覧ください。
(藤吉)何でしょう?
その後も2人の交流は続いている
家族ぐるみの付き合いにもなりことし6月には一緒に旅行にも行った
2015/10/17(土) 15:30〜17:25
関西テレビ1
奇跡体験!アンビリバボー 傑作選[字]【実録私は絶対ひいてない!奇妙な交通事故鑑定】
「実録!私は絶対ひいてない!!奇妙な交通事故鑑定」発進わずか4メートルで女性が車の下敷きに!!仰天(秘)真相▽「実録!母はなぜ息子を見殺しに!?出会いが変えた人生」
詳細情報
番組内容
(前半)夜10時頃男性はコンビニで買い物をするため軽トラックを路上に止めた。買い物を終え、車を発進させようとした直後、女性の叫び声が!車の下をのぞき込むと、そこにはけがをした女性が倒れていた!しかし、謎だったのは、男性に人をひいた感覚が全くなかったことだった。女性から損害賠償請求された男性は、鑑定人に調査依頼…すると女性側の事故鑑定書に多くの矛盾が発覚!果たして事件の真相は何なのか?その後男性は事
番組内容2
故現場付近にいた人物から貴重な証言を得る!そして導きだされた証言の新事実とは!?
(後半)シングルマザーの工藤美智子(仮名)は和則(仮名)と新生活を始めようとしていた。2人の出会いは美智子の元夫の浮気だった。元夫がホステスと浮気、そのホステスの夫である店のオーナーが美智子を脅迫し多額の慰謝料を請求し、さらに店で働かされることに。そこの常連客だったのが和則で、美智子から事情を聞き彼女に惹かれていった。
番組内容3
そして店のオーナーを一喝し、美智子は解放される。そんな和則に惹かれていく美智子。その後元夫が事故死したのを機に和則を内縁の夫として迎え入れた。彼を信頼していた美智子は、元夫の生命保険1億円を任せてしまう。10カ月後、生活費を渡さない和則。美智子が問いただすと、全て使ったという。実は和則は大のギャンブル好き。大金を手にして欲求が爆発…別れようとも思うが、美智子には決して別れられない理由があった…。
出演者
【ストーリーテラー】
ビートたけし
【スタジオメンバー】
剛力彩芽
設楽統(バナナマン)
日村勇紀(バナナマン)
【前半ゲスト】
ダレノガレ明美
優木まおみ
【後半ゲスト】
大沢あかね
藤吉久美子
スタッフ
【プロデューサー】
角井英之(イースト・エンタテインメント)
【演出】
藤村和憲(イースト・エンタテインメント)
【編成企画】
清水麻利子
ジャンル :
バラエティ – その他
ドラマ – 国内ドラマ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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サンプリングレート : 48kHz
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