(場内拍手)
(奈臣実)ああ〜おいしかった〜。
ここのうどん何回来てもおいしいわ。
(瀧見)もうほんま最高やな。
俺もおなかいっぱいやわ。
うんおなかいっぱい。
おあいそしてもらおか。
なっ?すみません!すみません!・
(安尾)は〜い!ああ〜どうもどうも。
ありがとうございます〜。
(瀧見)あれ?おたくここの新しいアルバイトの人ですか?はい。
私新しく入りました安尾といいますか?
(瀧見)ええ〜聞かれても!聞かれても知りませんよ。
その「安尾といいますか?」の「か」がいらないんですよ。
あっ「か」いらない?お二人はご夫婦です。
(瀧見)そこは聞いてくださいよ。
「ご夫婦ですか?」って。
(安尾)ご夫婦ですか?
(瀧見)あっそうなんです。
あら〜奥さんかわいいですか?聞くなよおい!どういう意味やおい!
(安尾)そうでもないなと思って。
(奈臣実)そうでもない!?
(安尾)まあまあまあまあかわいくないということで。
(瀧見)どこでまとめとんねん!まとめるとこおかしい。
ご近所の方ですか?
(瀧見)そうなんですよ。
すぐそこで酒屋をやってるんです。
(安尾)いや〜お二人お似合いですね。
ブ男ブ女ですね。
誰がやねんおい!誰がブ男ブ女やねん。
(安尾)ブ女じゃなくて豚女ですね。
(奈臣実)えっぶ…豚女!?
(安尾)ドンドン!って。
(奈臣実)何よそれ!もう。
(瀧見)何がドンドンなんですか。
あなたさっきから失礼ですよほんまにうちの嫁に対して。
腹立つ。
ああ〜もういいです。
内場さ〜ん!内場さん!・
(内場)は〜い!
(瀧見)全部言うたるからな!はいはい。
はいはい。
あっどうも!あっ瀧見さん何か?
(瀧見)「何か?」やないですよ。
この人がね僕らのことをブ男ブ女とか言うてくるんですよ。
失礼しました入って間ないんで。
アルバイトでございまして叱っときます。
失礼なこと言うなお前は。
こちら有名な方や。
映画も出てはんねやで。
見てへんのか?お前。
「千と千尋の神隠し」のあのカエルや。
「千を出せ千を出せ」って言うてはったんやね。
千を出せ千を出せ。
それや。
「金をくれ金をくれ」…。
金をくれ金をくれ。
そうそうそうなっ。
(安尾)でそっちは「紅の豚」?いや誰が「紅の豚」なんですか!
(安尾)「ジブリ」つながりですか。
「ジブリ」では先輩後輩なるわけや。
(奈臣実)知りませんよそんなん!あっ違うんですか?
(2人)違いますよ!ずっと出てると思ってました。
(瀧見)出てませんよ!申し訳ないです。
叱っときますんで。
(瀧見)頼みますよほんまに。
おあいそしてもらっていいですか。
えっとね1500円になりますね。
(瀧見)1500円。
ええ〜1000円と…あっちょうどあるわ。
はいどうもおおきに。
(瀧見)ごちそうさまでした!行こか。
なっ。
もう〜腹立つわ。
私豚扱いされたのよ!何を言うてんねんな。
奈臣実豚やないよ。
めちゃめちゃかわいいやないかお前!ほんま?うれしい!
(2人)ははははっ。
ふごっ!いや豚の鳴き声なってる!豚おったど今。
いやおもしろい奥さんですね。
言うてる場合かほんまに。
お前お客さん怒らしてばっかりやないかい。
うち損ばっかりや。
もうええわお前クビや。
クビだけは勘弁してください!こうのとりです!はあ?このとおりです!
(場内笑い)お前反省の色がないな。
言い間違え…。
言い間違いでお前こんなんなれへんやないか。
おかしいやろおちょくってんねやろ?ほんま。
仕事せぇちゃんと。
ちゃんとええ接客せぇやほんまに。
(池乃)すっかり秋やね。
もう朝なんか寒いな。
えっいや池やんあの〜無駄なアクションが1つあったで。
(池乃)なんかやったかな?俺。
なんか入ってくるときこんなんした…。
おう。
暖簾をかき分けたんや。
そうそうそう。
ちょっと小粋に江戸っ子みたいに「こんにちは」って。
いやそれ当たる人がね。
暖簾当たる人がこう…。
こうしたから当たれへんかったけどせんかったら暖簾がこうして…。
いやあの〜池やんの場合はせんでも当たれへんねん。
えっ?せんでも当たれへんから大丈夫。
うっちゃん…。
なんにもせんかって全然擦れないとこう言いたいわけ?えっそうやで。
それちょっと入ってくる早々気分悪いって感じと違う?なんや?その若いやつが言うような言い方して。
「感じ」って。
内場君感じ悪い。
おんなじように言わんでええ。
(池乃)もういっぺんしようか?いやいや分かるよほんまにそう…。
(池乃)よう見といてや!名誉のためにほんとに。
いやほんまやって。
(池乃)ほんまに…。
あとで「ごめんなさい。
悪かったね」みたいな…。
「みたいな」とか言わんでええねん。
遅いで。
多い…多いけどそういう子。
これやで。
いやいらんねん!ほら。
なっ?
(池乃)えっ?うわっそのまんまやな。
揺れてへんやろ?
(池乃)「何事もなかったわ」みたいな。
もうええねんそれ。
「みたいな」はええねん。
(池乃)いやいやしかし…。
ということは俺あれより上いらんねんな?まあいらんことはないけどまあ…。
(池乃)生きていくうえであんまり必要ないねや。
そう下やね。
狭い空間!あはははっ。
いや泣かんでええやん!悪かったわもう。
ちょっと下げとくわあれ。
(靖子)あなた!あなた…。
あっ池やんこんにちは。
いらっしゃい。
(池乃)クリーニング持ってきました。
(靖子)あっすみません。
(池乃)でこれ今月分の請求書です。
(靖子)ちょっと待ってくださいね。
すぐ払いますね。
え〜っと5000円ですね。
よいしょ。
あっ池やんありがとう。
じゃあはい5000円ね。
(池乃)はい。
まいどおおきに。
ありがとうございます。
あれ?ここに入れてた1万円がない。
あなた!1万円取ったでしょ?1万円なんか取ってへんよ。
俺取ったん2万円やで。
(靖子)ちょっと!余計あかんやないの!これはね今月の支払いのお金なのよ。
もう何に使うたのよ!岩本のやつがなあの〜布団のセールスやっとるやんか。
ノルマ達成せぇへんからいうて頼むわいうて。
そんなん断ったらいいでしょうが!ひと組だけ買うたんや。
(靖子)もう〜ほんとにあなたは。
もうちょっと!ここ見てみなさいよほんとに!健康食品とか器具とかいっぱいあるやないの!これあなたが知り合いに頼まれて買ったものばっかりよ!みんなな頼むわ言うからやな…。
(靖子)ほんとにあなたは人がよすぎるんやから。
しゃあないやん。
(靖子)すぐにお金を貸したりだまされたり…。
ほんとにもういいかげんにしてよねもう!おお…突くことないやん。
何突いてくれてんねん。
(靖子)何突き返してくれてんの?突かんでええやろ言うてんねん。
(靖子)あなたが悪いんでしょ!お前なんやねん亭主に…。
なんやそれ!
(靖子)悪いのはあなたでしょ!
(池乃)はいはいはいやめたやめたやめた。
はいはいはい。
ゴー!
(安尾)うわぁ〜!ちょっと何渡してるんですか!危ないなぁもう。
カン!いやゴングやないねや!戦えへんよそんなんで。
(靖子)ああ〜もう〜!いい?あなた来月のお小遣いなしですからね!うわっなんや?あの言い方。
ほんま腹立つわ。
(安尾)いや〜大将と女将さんはほんまにケンカ多いですね。
僕がここで働きだしてから毎日のようにケンカしてますけど。
ちゃうねんお金のことで細かいことごちゃごちゃ言うねや。
でもな奥さんの気持ち分からんこともないわ。
うっちゃんなうどん屋さんの職人としては確かに腕は超一流やで。
しかしあの〜金銭面の感覚というかなそのへんがちょっと考えた方がええと思うよ。
まあまあ友達やしな。
(多希子)もう〜またどこ行ったのかしら?
(池乃)そこはまあなやっぱり…。
(多希子)ちょっとお父ちゃん!おお〜多希子どうしたんや?
(多希子)ちょっと目ぇ離したらウロウロウロウロするんやから。
あのね私が…いつも外に出るときは私に言いなさいって言ってるやろ。
いやだから…。
ほんまにね店戻って机の上片づけて宿題をやりなさい!なんでやねん!宿題あんのかいな?
(池乃)あんなん言いやがって…。
誰が宿題…。
もう〜死んだ嫁にだんだん似てきたんや。
ほんまやな。
かなわんわ…。
いや意地張らんでええねやもう。
真上になっとったがな。
どうしても触りたかったんかいな。
(諸見里)あっ…。
・
(清水)はいはいはいはいこっちよ。
行けるか?あんた。
つまずかんようにね。
はい。
どうぞどうぞどうぞ。
はいはいはい。
お巡りさんどないしました?しゅみましぇんしょこで倒れてた人ちゅれてきたんでしゅけど大丈夫でしゅかね?おお〜怖い怖い怖い。
怖いわ。
(諸見里)怖くないでしゅ。
あの〜しょこで倒れてた人をちゅれてきたんでしゅけど大丈夫でしゅかね?なんて?えっ「回転寿司食べに行ったら回転寿司じゃなかって回転せぇへん」って?
(諸見里)いや言ってましぇん。
「しぇ」?いや「しぇ」じゃなくて。
あの〜しょこで倒れてた人をちゅれてきたんでしゅけど大丈夫でしゅか?「賞味期限切れのシューマイ食べた」?シューマイ…「賞味期限切れのシューマイ食べたらしぇん円やった」?高いな。
(諸見里)はあ?言ってましぇん。
あの〜よく聞いてくだしゃい。
私が言ってるのは「賞味期限切れのシューマイ食べたらしぇん円やった」。
いや言うてるやん!
(諸見里)言ってましぇんよしょんなこと。
ふじゃけないでくだしゃい。
いやあなたやんか。
(清水)何をしてんねんもう!代わりなさいほんとに。
支えて…ほんならね。
はいはい。
どうしました?
(清水)申し訳ございませんね。
あの〜実はですねこちらの方が駅前の路地裏で倒れてたんですよ。
あっ捕らわれた宇宙人ですか。
(清水)いや違いますよ!普通の人間ですから。
ええええ。
ほんでまあ話聞いてみたら「花月うどんに行きたい」言うたからねまあここに連れてきたんです。
うちに?
(清水)ええ。
いやこんな方知らないですけど。
(清水)いやそう言われてもねちょっと警察でも預かれないんでこちらでなんとかしてください。
「なんとか」言われましても…。
(清水)ああ〜捨てていけ。
おいこら!捨てんな捨てんなおい!あっしゅみましぇん。
はいもしもし。
なんでしゅって?分かりました。
清水しゃん…しゃちゅじんが起きました!
(清水)分かった。
急ごう。
どこやねん!なんの事件やねん?ほんで。
(安尾)いや〜。
大将どうします?この人。
へたってるけどもう…。
ちょっと奥で寝かしてみぃ。
元気になってから話聞こう。
(安尾)立てますか?大丈夫?聞こえてる!?
(オクレ)うるさいなお前。
大丈夫?その辺…。
あっ当たってる!誰や?あのおっちゃんほんまに。
なんでうち来たんや。
(あき恵)こんにちは。
あっいらっしゃいませ。
こんにちは。
ああ〜なんや。
あの〜会費かなんか集めに来はったんですか?違うわよ。
お客様じゃない。
お客様以外になんに見えるわけ?えっ?商店街のゆるキャラですよね?違うわ!えっ?ゆるキャラじゃない。
お客様。
あっお客…。
すみません。
申し訳ない。
なんにしましょう?おかめうどん1つちょうだい。
共食いですね。
違うわよ。
もう失礼ぶっこいちゃうわ。
今からやりますんでちょっとお時間頂けますか?申し訳ないです。
はいお待たせ。
(あき恵)早っ。
早いわね。
うちは「早い安いうまい」がね特徴でございましてはい。
いただきます!はいどうぞ!ごちそうさまでした。
早っ。
お返し早っ。
いや〜飲み物やないんすからね。
私おなかペコリンだったから・あっという間に食べちゃったなんか古いコマーシャルソングですけどね。
うふふっ。
昭和の前半の生まれですか?違うわ違うわ。
ずっと後半よ。
えっ?うふふふふっ。
おいしかったわ。
おいくらかしら?800円になります。
800円ね。
ちょっと待ってちょうだい。
すぐにお出し…。
えっ?えっ?うそ…。
うそぴょん。
「うそぴょん」?ああ〜最悪バビロンチョ!えっ何語なんですかね?それ。
ああ…。
ああ〜どうしよう?あの〜実を言うとねお財布をおうちの方に置きっぱしてきたみたいなの。
「置きっぱ」?ああどうしよう?どうしよう?・こまっちゃうナ山本リンダやねそれ。
やっぱり昭和の前半の方でしょ?生まれ。
違います。
どうしましょう?お金払えないわ。
まあまあ忘れてきたんやったらしゃあない。
いいですいいです。
今日はいいですからまた今度来るときに持ってきてください。
あなたって優しいのね。
ないからしゃあないですもんね。
私に気があるの?ないです!ねえ私とアバンチュールを楽しまない?いやあなたの場合オバンチュールなんで。
うふふっ。
いちいちおもしろいわねぇ。
大丈夫よ私は後腐れのない女だから。
いやあの〜「後腐れ」って今腐っとんねん!後腐ろうが何しようが一緒や。
今腐っとんのに。
うふふっ。
逃げようったってそうは問屋が卸さないわよ。
古いねんもう!言葉尻がもうなんか…。
あっ!おいやめろ。
放せ!えへへへっ。
おい!なんかかさぶたなってるやん。
違うわ!レースよレース。
えっレ…レース?レースの手袋じゃない。
何がかさぶたよ。
ばかなこと言わないでちょうだい。
絶対逃がさないわ〜。
うりゃうりゃうりゃ…。
やめろ!やめてくれ!十字架はやめろ。
聖水もやめろ。
溶けちまう。
ぎゃあ〜!やめろ〜〜!!パ〜ン!うわぁ〜!はぁ…疲れたわ。
こっちが言いたいわ。
(あき恵)ちょっとたんま。
でもお前のことは絶対に逃さないからな〜。
覚えてらっしゃい。
ひゃ〜っひゃっひゃっひゃ〜!あいつ変身しよったやないかい。
大将大変でしたね。
見とったんかいお前!助けに来いやほんなら。
動画も撮りましたよもう。
お前アップすんなよほんまに。
ええかげんにせぇよ。
すごい人ですね。
食べられるか思うた。
(安尾)びっくりしました。
(中田)すみません。
(安尾)いらっしゃいませ。
ああ〜どうも。
う〜わっ石原裕次郎や。
・これでおよしよ・ふふふふ〜ん知らんのかいな!歌知らないんですか?いや裕次郎じゃないんですよ。
(安尾)うわっ全然違う。
ええ違います。
ああ〜なんや中田かいな。
俺の友達や。
ライターやっとんねん。
(安尾)友達ですか。
なんやお前金借りに来たんやろ。
いや違う違う。
今日は金借りに来たんちゃうねん。
借金頼みに来たんや。
一緒やないかあほ。
頼むわ5万円貸してぇな。
お前な前に貸した5万円も返ってきてへんねんで?そんなん貸せるわけないやろ。
どうしてもあかんの?うん。
分かった。
ほな諦めるわ。
すまんな。
よそ当たってくれ。
悪かったな。
俺も…こっちもな立場あるから。
はぁ〜あ俺もう死ぬしかないんか…。
大層に言うなお前5万円…。
帰って遺書書こう。
えっ?なんて書こうかな?あっそうや「花月うどんの大将に殺された」って書こう。
なんでやねんお前!おいやめろ!「殺された」はないやろお前。
(中田)ほな貸してくれんのか?かなわんな寝覚め悪いがなもう。
もう…最後やぞこれ。
(中田)ありがとう。
助かるわほんまに。
10万円やからな!ほんとにもう!これな支払いのお金やねんで?
(中田)ごめんな。
ずっと俺手ぇ付けてんねんからもう。
はい。
(中田)ありがとう。
そのかわりいうたらなんやけど借金の形にこれあげるわ。
なんや?これ。
猿の手。
いや孫の手やろこれお前。
いや猿の手やねんて!これな中国で昔から3つだけ願い事をかなえてくれるといわれてる骨董品やねん。
ほんまかい?こんなもん。
インチキやないかい。
いやそんなことないって。
現地の人にもうて大切にしててんけどもなお前にあげるわ。
いらんわ持って帰れこれ。
そんなん言わんと。
店の隅でも置いといたらええことあるって。
絶対安物やん。
なあ?
(中田)俺こんなしょうもないとこおってもしゃあないし帰るわ。
やかましいわあほ。
ありがとうなこれ。
助かったわ。
ほんまあいつ…。
お〜っとっとっ…。
危なぁ〜もうちょっとでこけるとこやったわ。
いやこけてたよ!あいつほんまええかげんなやつ。
こんな二束三文のもん持ってきやがって。
邪魔になるだけやもう。
ほっといたろうもう。
あっそうや靖子にな5万円貸したこと絶対ないしょやぞ。
言うなよ。
あなた。
(安尾)大将が友達に5万円貸しました!いきなりやな!なんで言うん?
(安尾)違うんです!わざとです。
腹立つなぁお前!目的なんや?お前は。
ええかげんにせぇよ。
(靖子)あなたこそいいかげんにしなさいよ!5万ってどういうことよ!?いや中田が来よったんや貸してくれいうて。
もう〜私たちの生活どうするのよもう!まあ…なんとかなる店あるし。
ほんとにあなたは人がよすぎるんやからもう!もう私ね限界よ。
あなたとは離婚しますからね!なんや?その言い方…。
ああこっちからな離婚じゃ!ああそう!ふん!ああもう!別れたらぁ!離婚したらあかんで。
おったんかいおい!気配消してるから分かれへんがな。
起きてきて大丈夫なん?もう。
っていうかあんた生きてんの?えっ?ああ生きてるわ。
そうせな分かれへんの?かなり時間かかったで。
あの〜あんたうち訪ねてきたんはええけどなんの目的で誰なんですか?
(オクレ)おうわしか?はい。
信じられんとは思うけどなわしは30年後の未来から来たお前だ。
はあ!?30年後の俺?
(オクレ)内場勝則や。
ええっ!?
(安尾)えっ?これ?
(オクレ)なんや…。
何言いだすんかな思うたらむちゃくちゃやないか。
30年後?未来?
(オクレ)そうだ。
終戦直後やないかこんなん。
過去から来たんやろ。
(オクレ)あほ〜。
これを使うてな未来から来たんや。
さっきもうたやつやん。
持ってるおんなじの。
古い荷物の中から出てきてな…。
ええっ!?何気なしに願い事言うたらその願いがかなったんや。
そやからお前と靖子の離婚を阻止するためにやってきたんだ。
ええっ!?いやほな30年後俺こないなんの?
(オクレ)ん?
(安尾)「ん?」。
むちゃくちゃやがなこれ!ボロボロやん!カサカサやん!
(オクレ)うるさい。
ふふっ…。
ようけ言うな。
水分ないやん!あるわあほ。
未来からって未来ないやんけ。
(安尾)大将こんな眼鏡掛けるんですか?これ?このパーティーグッズみたいなん掛けんのか。
普通の眼鏡やないか。
普通やあれへんめっちゃでかいで。
(安尾)「東急ハンズ」で買うたん?
(オクレ)違う!あのな靖子と離婚してからな苦労ばっかりしてこんなボロボロになったんじゃ。
ええ〜!?
(安尾)自分で「ボロボロ」…。
苦労すんねや?
(オクレ)おう信用したか?いやそんなん信用でけへんわそんなもん来ていきなりそんなん言うたって。
(オクレ)ほな証拠見したろう。
お前そこの絵の裏に棚作ってビール隠しとるやろ。
あっちょっと…。
見んでいい見んでいいやめとけ。
うわうわっ!おいこら!ビールビール!
(オクレ)それ靖子に隠れて飲んどんねや。
いやまあ…そんなん誰か…誰かに伝わって聞く…うわさで聞いたんちゃうんかそれ。
何言うとんねんほかにもあるで。
えっ?あんたここに…右腕のここに大きなホクロがあるやろふふっ。
(安尾)なんで笑うてるん?あっある。
ふふふっ…。
あんたあるんか?っていうことは俺の未来の…。
ほら。
(安尾・内場)薄っ!!
(安尾)えっ!?薄っ!
(安尾)ちっちゃ!青たんやんか!えっこれが30年後あんなんなんの?
(オクレ)ふふふっ…。
(安尾)えっ?
(オクレ)どうや信用したか?信用でけへんいうねんそんなん!
(オクレ)なんで?ふふふっ。
偶然のこともあるやろがいな。
ああほなもうこれ見せるわ。
えっ?これほら。
あっ俺とおんなじ日記帳や。
(オクレ)そうや。
これにな…。
30年…ボロボロやん。
30年後?
(オクレ)今日のことが書いてあんねや。
今日何があんねや?ええ〜「警官に追われてこの店にやってきた強盗犯に池乃さんが拳銃で撃たれて死んでしまった」。
ふふふっ…。
いや笑い事やあれへん。
何笑いながら言うとんねんおい。
(オクレ)いや書いてあんねん。
というかそんなもんあるわけないドラマやないねんからな。
ここの町は平和な町や。
そんな強盗もピストルもない。
(オクレ)今から起きるんじゃ。
(池乃)勝っちゃんすまんきつねうどん2つ。
あっ2つねはいはい。
あんた帰りぃもう。
・
(清水)待て〜!おい!待てお前は。
(青柳)おい向こう行けおらぁ。
(多希子)きゃあ〜!きゃあ〜!えっ強盗!?ピストル持ってる!?ちょっとこのままやん。
(青柳)おい近づくな。
近づいたらこの女殺すぞ!
(諸見里)しょんなばかなまねはしゅんな。
落ち着きなしゃい!
(青柳)全然分かれへん。
おいなんて言うた?今。
(清水)おい「そんなばかなまねはすんな。
落ち着け」ってそう言うたんや!
(諸見里)お前にもおふくろしゃんがおるやろ?おふくろしゃん悲しんでんじょ!
(清水)「お前にもおふくろさんがいるやろ。
おふくろさんが悲しんでんぞ」って。
(諸見里)悪いようにはしないから人質解放しなしゃい!
(清水)「悪いようにはせんから人質解放しなさい!」って。
いやもうええわあんたら!二度手間やねん。
あんた先一人で言うてもう。
(清水)ああ〜ほんまや。
代われ!
(池乃)おいその子はな俺にとっては大事な娘や。
なっ?人質なら俺が代わりになろう。
せやからその子を放せ。
えっ池やんあかんって。
このあとえらいことになるからやめとき。
大丈夫大丈夫。
今でこそクリーニング屋の大将やっとるけどな若い頃はこの辺では「小さい池やん」いうて有名やったんや。
いやそれ今でもやでそれは。
(安尾)有名有名。
(池乃)大丈夫大丈夫。
おい放せ。
(青柳)おい近づくな。
近づいたらお前ら撃つぞ!ほう〜。
撃てるもんなら撃ってみい。
いやあかんって!そんな根性があるのか?お前に。
あかんって!
(池乃)心臓はここやぞ。
ほら撃ってみぃ。
やめときって!池やんやめて!危ない危ない危ない!ちょっとやめて…。
バキューン!
(多希子)きゃあ〜!お父ちゃん…。
(靖子)池乃さん!
(奈臣実)池乃さん!
(多希子)お父ちゃんしっかりして!
(清水)お前何をすんねや!多希子…お父ちゃんあれや…。
なんや?なんやったんや?
(多希子)お父ちゃ〜〜ん!!
(安尾・靖子)池乃さ〜〜ん!!ああ〜これ…このとおりになってもうたがな。
池やんごめん。
俺これ分かってたんや結果。
俺が早いこと止めたらよかってん。
必死で止めたらよかってん。
ごめんな池乃さん。
池乃さん…ううっ。
(清水)はい防犯訓練終了!
(多希子)は〜い!
(清水)いや池乃さん名演技!最高やったよ。
(池乃)いや大したことない。
緊張したがな。
(清水)ああそう?
(池乃)お前なかなかやるやない!
(清水)うまかったうまかった。
うんうんうんうん。
えっ防犯訓練って何?
(清水)はい。
いや今日するってお知らせしたでしょ?
(靖子)あっごめん。
あなたに言うの忘れてた。
(清水)はあ?いやちょっと…えっ!?いやでも撃たれたやろ!?バキューンっていうたやんピストル。
(池乃)いやまさか本気にしとったん?死んだと思うたがな!
(池乃)ははははっ!
(一同)ははははっ!
(清水)おかしいよなぁ。
笑い事か!笑うなほんまに!あはははっ!何笑うとんねん!こっち来いおい!あんたのせいやないか!おいこれ全部インチキやないか。
やっぱうそやろ!?
(オクレ)いや続き書いてあんの分からんかったんやがな。
なんや?
(オクレ)え〜っと「思うたらそれは防犯訓練で俺は知らずに大恥をかいた」。
ははっ。
それをはよ言え!いや俺が言うねやそれ!ええかげんにせぇよ。
(池乃)いや〜。
(安尾)あの人が未来の大将やなんていまだに信じられませんわ。
俺がいちばん信じられへんねんけどな。
でもしゃあないがな。
証拠どんどん出てくんねんから。
ねえ。
ほな勝っちゃんの30年後の未来はこうなるってこと?そうやねん。
うわ〜勝っちゃんもう早めに死のう。
せやわなぁ。
ゴールがここっちゅうのはなぁ。
(池乃)生きとってこれ…なんにも楽しみないでたぶん。
(オクレ)はははっ。
なあ。
もうはよ死んだ方が絶対ええわこれ。
あのなぁ。
ええっ?いやいや死んだ方がええって。
うるさい!あのなぁあんたそんなこと言うてるけどなあんた30年後今の身長の半分になってんねんで。
ええ〜30年後ハーフになんねんて。
はははっ。
ミナサンコンニチハ!いやその「ハーフ」ちゃうで!体のサイズがハーフいうことやで。
(池乃)あっそれはあかん。
それはなりたないけどな。
(オクレ)ふふふっ。
でもね今日ほらあなたの言うたとおり靖子をお出かけさしたけど…この家におらんようにしたけど。
(オクレ)うん。
二人が離婚するその原因って何なん?
(オクレ)いやいやあんたあの〜知り合いの借金の連帯保証人になったやろ?ああ〜はいはい。
おう。
それのせいでやなここへ借金取りが100万返せいうて来るわけや。
ああ〜100万…。
それが靖子にバレて大ゲンカ。
ほいで離婚してしもうたわけや。
ああ〜やっぱお金でもめて…。
そうそういうこと。
せやからな靖子にバレんうちにその100万返したらええわけや。
ちょっと簡単に言うけど今日来るんでしょ?そんなん100万っていう大金用意出来へんよ。
(オクレ)ああ〜そうか。
なんか100万用意出来るええ方法ない?
(安尾)ええ方法ねぇ…。
パン!ええ方法思いついたらよかったのに…。
ないんかいおい!いやあってからこれやで。
(安尾)全然全然。
どうしよう〜。
100万ってないもんなぁ。
こんにちは!あっあの〜嫁さんいてますから私無理です。
(あき恵)昨日のおうどん代を返しに来たの。
あっあの〜おかめうどん800円です。
はいどうぞ。
あっ200円お釣りになります。
ああ〜!お釣りは結構結構コケコッコーよ!はあ?変わってはるやろ?この人。
(あき恵)あのね昨日おうどん代を待っててくださったからそのお礼にっていうわけじゃないけどこれプレゼントしたいの!いやいいですいいです。
(あき恵)いいからいいから受け取ってちょうだい。
これね腕時計なのよ!いやいやそんなん…。
ちょっと!これブランド品やんか。
これあかんあかんあかん。
こんな高価なもんあかんあかん。
かまわないのよ!私は結構な感じの大金持ちのお嬢なの。
いや大金持ち…。
そのくらいへっちゃらぴ〜だから。
(安尾)「へっちゃらぴ〜」?だいじょうブイ!うふふっ!どうも品がないように見えんねんけど…。
そんなことないわ!お金持ちの品…。
いやあかん。
あの〜そんなことよりね私ここに来る途中でものすごくお手洗いに行きたいっていう気分なの。
「気分」ってなんや?それでちょっとね…。
あの…まっすぐ行ってまっすぐ。
なんかちょっと…。
開いたらあかん開いたら。
(あき恵)分かった。
あっどうしよう…。
あっあっ!玄界灘。
(安尾)「玄界灘」?
(あき恵)あっあっ…。
ふふふふっ。
手遅れやないかおい!
(安尾)うわっこぼれてるがなもう。
おいおいおい広げんな広げんなほんまに。
(安尾)ああ〜大将ええこと思いつきましたよ!あの人からお金借りたらいいんですよ。
あの人大将に気ぃあるしお金持ちそうやしすぐ貸してくれんちゃいます?ああ〜。
いやでもなぁ…。
「貸してください」。
「はいどうぞ」って…。
(池乃)いやいや…いけるいける。
あの感じやったらいけるって。
勝っちゃんのこと気に入ってるみたいやから。
だからとりあえずな困ったふりをすんねん。
ほんなら「どうしたんですか?」って食いついてくる。
そのときにまあちょっとうそ言うのはつらいけども「いや実はねおやじが病気でね手術費に金がかかって借金が100万なったんですよ。
でも返さないかんねんけど今は手元にお金がのうて…。
嫁はんに言うにも嫁はんとは今うまいこと…」。
「嫁はんとうまいこといってへん」ってこれ言うてみぃ。
絶対「あっそれやったらそのお金私が立て替えますわ」ってこう言いよる。
そんなうまいこといくかなぁ?いくやろ〜。
でもな心苦しいけどだますような形やけどでもしゃあないな100万のためや覚悟する。
ああ〜スッとしたわぁ。
うふふっ。
困ったなぁ。
どうしよう困ったぁ。
(あき恵)どうしたの?どうしたの?つのり。
「かつのり」や。
いや〜おやじが病気で手術したんはいいんですけど100万かかりましてねお金ないから借金したんです。
でもその返済に滞ってて…。
100万返さなあかんのですけど嫁はんに言うたら…。
ちょっと今嫁はんとうまいこといってないんです。
そうなの?貸してくれないんです…。
まあひどい奥様ねぇ!あの〜お父様の病気ってなんの病気?いや打ち合わせにないこと…。
(安尾)ああ〜!!えっなんの病気?心臓。
心臓。
心臓の何?えっ心臓の何?
(池乃)心臓膿漏。
心臓膿漏…そんなんあんのか?あるかぁ?そんなもん。
(あき恵)心臓膿漏!?それは大変だわ!信用したで。
その100万円は私がお出しするわ。
いやいいんですか!?あなたのためだったらなんだってするわよ!!ありがとうございます。
助かります。
今すぐいるんです。
あっ今すぐいるのね。
分かったわ銀行で下ろしてくるわね。
ちょっと待っててちょんまげ。
えっ「ちょんまげ」?ちょっとうまいこといったなぁこれ。
ほなこれであの〜借金返したら離婚回避?
(オクレ)そう。
うん。
(今別府)兄貴ここですわ。
(高井)おうここかい。
入るぞ。
はい。
(高井)じゃますんで…ってお前が邪魔や!一緒に入ったらあかんやろ!すんません。
ああ〜いらっしゃいませ。
(高井)客やないねん。
わしらは「吉本金融」の者や。
ここの主人の内場勝則ってどいつや?あっ私ですが。
(高井)お前かい。
お前中村進って知っとんなぁ?中村がうちから100万借金してトンズラしよったんや。
連帯保証人のあんたに代わりに払うてもらおか。
これ?
(オクレ)そうそう。
分かりました!あの〜お…お支払いします!でもあの〜30分後に来ていただけないですかね?
(高井)30分?はい。
銀行行ってお金を下ろしてきたりとか…。
(高井)お前適当なことぬかすな。
いやほんとですあの…。
(高井)どうせその隙に逃げるつもりやろがい!いや一旦帰っていただいてそれから来ていただいたら…。
(高井)なめとるみたいやのう。
いやほんとなんです。
(高井)おい今別府!びびらしたれ。
(今別府)分かりました。
おいさっさと払わんかい!いやないんです今別府!呼び捨てすんな!呼び捨てやないかお前今ほ…お前!えっ「今ほ」?呼び捨てしやがっておい。
今別府君。
それもあかんわ!「今別府さん」って言えや。
えっ?そんなとこはどうだってええねん。
えっどっちなん?えっどっち?おいさっさと払わんかお前。
いやないんです今。
ぴゅっ!いやほんとないんです。
ぴゅっ!えっ?ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっぴゅるぴゅっぴゅぴゅっぴゅるぴゅっぴゅ…ドン!パンパンパンパン!
(場内手拍子)えっなんの時間ですか?今。
なんの時間でもないわい。
俺は乳首を4回触られたら反応してこんなことやってまうねん。
そんな人おれへんでしょう。
いや俺そういう体質やねん。
なっ…。
ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!ほんまやなぁ。
(今別府)いやもう1回せぇよ!ちょっとおい!おい!今3回しか触ってへんやないか。
4回触ってくれんと最後までできへんねん。
注文多いなぁあなた。
4回?4回や。
ぴゅぴゅぴゅぴゅ…。
速い速い速い!速いわ!速い?だからなもっとゆっくり4回触ってくれ。
さっき速かった?ごめんなさいゆっくりね。
はい。
ぴゅっ!うう…プシュッ!ああ〜…プシュッ!
(今別府)はぁはぁはぁはぁ…。
ぴゅっ!ああっ…。
無線!「無線」?「うう…」って無線…。
ふざけて無線やりやがって。
いやちょっと宇宙の感じで言うたんです。
間違ったわぁ。
だから普通に乳首4回触ってくれや。
あっ普通に?ほんなら…。
ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっぴゅるぴゅっぴゅぴゅっぴゅるぴゅっぴゅ…ドン!パンパンパンパン!
(高井)無理無理無理無理!急に振らんといて俺に。
いや兄貴が「びびらせろ」って言ったから。
いや俺びびらしたらあかんねん。
向こうびびらさんと。
お前なめられ過ぎや。
もう下がっとけこらぁ。
さっさと金出さんかいこらぁ。
いやほんとにないんです。
もうちょっと待ってくださいって。
(高井)待たれへんのう。
おい事務所連れていけ!
(今別府)おい事務所来んかい。
(オクレ)待てぇ!
(今別府)どけぇ。
(オクレ)はい。
いやすぐどくんかいな!何しに出てきたんや?これ。
(今別府)おい事務所来てもらおうやないか。
(高井)来んかいこらぁ!お待たせぇ〜!あっお金できました!
(あき恵)はい100万円。
ありがとうございます。
助かった。
んんっ。
待ってくれてたらできたんですはい100万。
(高井)ほんまに100万あんのかい。
確かめさしてもらうで。
どうぞ。
おい。
ぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅ…。
確かに。
まじか?カウンター?
(今別府)カウンターや。
100万ありました。
(高井)ほう。
そうみたいやわ。
機械やったんか…。
(高井)借用書や。
またいつでも借りに来てや。
おい行くぞ!へい。
しかしお前の乳首はどないなっとんねんこれ。
ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっぴゅるぴゅっぴゅぴゅっぴゅるぴゅっぴゅ…。
やめんのかい!気になるやろお前おい!よっしゃ。
これで100万の借金なくなった〜!離婚回避や。
ちょ…ちょっと待って。
離婚回避?離婚したいんじゃないの?いやあの〜離婚…そして苦しい生活回避!みたいな。
あぁ〜ん!やったぁ!そう!いや〜あき恵さん優しいなぁ。
心の美しい人やなぁ。
あなたみたいな人と結婚したらよかった。
靖子となんで結婚したんやろう。
今からでも遅ないわ。
もうあき恵さんと結婚したい。
(あき恵)ほんとぉ?
(靖子)あなたどういうこと?その人と浮気してたの!?えっいやいやいやあの…。
(靖子)誰なの?この人は。
ねえ誰よ!ちゃうねん!池乃さん説明を…。
浮気やない。
不倫や。
いやあかんやろおい!何言いだすねやちょっと!あっあの〜旦はんは浮気なんかしてしまへん!お前そんなしゃべり方ちゃうやないか!芝居がかってるやないかおい。
(靖子)やっぱり浮気してたのね。
よくも私を裏切ってくれたわね!もうあなたとは離婚よ!ボケ!あの…。
バシ!バシ!バキ!うぅっ…。
(安尾)大将えらいこっちゃ。
チン!
(鈴の音)生きとるわあほ!ああ〜もうあかん。
離婚決定的やがな…。
いや〜離婚回避するためにせっかく借金返したのに浮気で離婚やなんて気の毒にねぇ…。
ははははっ!笑い事かあほ!よう笑えんなぁお前ほんまに…。
(オクレ)はははっ。
あんたいちばん笑うたらあかん!離婚回避しに来たんやろ?ここに。
(池乃)よう笑うてられるなぁ。
ほんまや!勝っちゃんの気持ちを考えてみぃ。
気の毒に…。
かわいそうに。
奥さんとは…。
こんなん言うてくれんのは池乃さんだけ。
あんたら見習え!池やんありがとう。
俺のために泣いてくれんのかいな。
(池乃)ううっうぅ…。
もうええもうそんなん…。
泣かんでいい泣かんでいい。
ははははっ。
笑うとるやないかおい!めちゃくちゃ笑うてるやん。
分からんわ性格。
はぁはぁ…。
ダーリン!ダーリンダーリンダーリン!離婚届と婚姻届と2枚もらってきたわ!あなたここにサインしたらいいだけよ。
私もうサインしたから…。
すみません!離婚しません!えっ?いや実はあの〜あなたにね気のある素振りしていったんは100万円のお金を借りたいがためにちょっと気のある素振りを見せただけなんで離婚はしません。
あの〜お金は後ほど返します。
すみません!オーマイゴッド!なんなの?それ。
じゃあ私のことだましたっていうわけ?ひどいじゃないの!!もういいわよ。
今からパパに電話してやるから。
パパを呼びつけてやるわ!あの〜お父様にも…ご家族にもちゃんと謝ります。
(あき恵)何言ってんのよ!もしもし。
あっパパ?今すぐ来て!花月うどん!即!急き前よ!いや出前やないねんから。
分かってんのよ。
すみません。
あの〜ちゃんと謝らしていただきますんで。
(島田)おじゃましますぅ〜。
おう来たぞ。
(内場・安尾)早っ!
(森田)けったいな挨拶やめてくださいよ組長。
(島田)おうすまんのう。
えっ?ちょっとすみません。
はあ?お父様のご職業は?島田組の組長よ!島田組の組長いうたらばりばりのヤクザの…。
いい〜〜〜っ!?その娘。
せやからあの女に金借りたらあかん言うたやろ?いやあんたがせぇ言うたんや!ちょっとお父さんのこと知らんかったん?
(オクレ)金借りるの予定外やから分かるわけないやん。
あっちゃ〜。
それ…。
(島田)おいあき恵どないしたんや?
(あき恵)パパ聞いてちょうだい。
あの男嫁がいてんのに私と結婚するってなことを言って私から100万円だまし取ったのよ!
(島田)なんやと!?すみません。
申し訳ないです。
お金は後日ちゃんと返しますんで。
(島田)何を言うとるんじゃばかたれが!おい許してほしかったらなお前すぐ嫁と離婚してあき恵と結婚せぇ!いやそれは無理です。
つらいです。
(島田)何がつらいんじゃ!おんどれ何ぬかしとんのじゃこらお前。
おいヒロええから落とし前つけたれ。
(ヒロ)分かりやした。
おいとっととお嬢さんと結婚せぇや。
それはもう勘弁してください。
(ヒロ)極道なめんなよこらぁ!いやそういうわけじゃないんですけど…。
キレるぞ。
キレないでください怖いです。
俺がキレたらどうなるか教えたらぁ。
いやあの…。
俺がキレたら70メートルぐらいの大男に変身してお前ら全員踏み潰すど。
ちょっと待ってくださいよぉ。
怖いやろ。
むちゃくちゃや。
怖い…。
(池乃)怖い。
怖い怖い…。
(池乃)怖いけど…。
(安尾)見たい。
えっ何言うてんねや?70メートルになって踏まれんねんで?
(池乃)いや70メートルやで?見たことある?あっそれないなぁ。
(池乃)せやろ。
この人が70メートルなんの?
(池乃)そういうこっちゃ。
(安尾)目の前ですよ。
ここで!?
(池乃)そらそうや。
ちょっとおい!おい!ちゃう。
踏み潰されんねんど?
(池乃)えっ?えっいやまあ…。
違う…だから命を大事にせぇ。
ええ〜いやもうそれでいいです。
キレてください。
はあ?キレろ。
ねっ!キレろ茶髪。
(池乃)キレろ。
あほ。
あほ。
(ヒロ)なんや?その言い方こらぁ。
勉強できへんかったやろ?お前。
なんじゃ!?その言い方こらぁ!分かるわ。
絶対できへんかった。
(池乃)落第生や。
うん。
(ヒロ)ううぅ〜〜〜!おっきた!うおおぉ〜〜!!わああぁ〜〜!!う〜〜ん…キレへん。
(池乃)えっ?お前ら!命拾いしたのう。
組長!あいつらびびりまへんわ。
(島田)当たり前じゃ!われ何を言うとるんじゃお前!訳の分からんこと言いやがって。
(ヒロ)すんまへん。
(島田)わしもなお前の70メートル見たいわほんまに。
あほかおらほんまに。
おい森田!
(森田)へい!
(島田)お前がいけ!
(森田)おいこらぁ!お前らどない落とし前つけるんじゃ!
(安尾)待たんかいこらぁ!
(森田)なんじゃい!?あとで掛け直す!
(森田)電話かいおい!
(森田)電話かいおい。
びっくりするやんか!あんたびびりやなぁ。
(森田)びっくりするよぉ。
向いてへんのんちゃう?そう?
(安尾)転職した方がええわ。
転職やいうたかってお前…。
(安尾)ええとこ紹介したろか?
(森田)ほんまに?じゃあ連絡先教えて。
(森田・安尾)090…。
(島田)何やっとんねんお前ら。
(森田)えっ?
(島田)お前ら友達か?お前。
何を聞いとるんじゃばかたれがほんまに。
もうええからなあの男をな事務所連れていけ!
(ヒロ)分かりました。
・
(靖子)ちょっと騒がしいけど何をしてたのよ?もう。
あの〜ヤクザが大将のこと連れていこうとしてるんです。
(安尾)ちょっと待ってください!放してください!
(ヒロ)邪魔すんなこらぁ!いてもうたらぁ!バシ!バシ!チーン!
(ヒロ)おおっ…。
(森田)お前ヒロに何するんじゃこらぁ!
(靖子)はっ!はっ!はっ!バシ!バシ!チーン!
(ヒロ)なめんなよ!
(靖子)はっ!はっ!はっ!バシ!バシ!チーン!
(森田)お前ヒロに何すんねん!
(靖子)はっ!はっ!はっ!バシ!バシ!チーン!
(ヒロ)くそったれ!
(靖子)はっ!はっ!はっ!バシ!バシ!チーン!
(森田)お前ヒロに何すんねん!
(靖子)はっ!はっ!はっ!バシ!バシ!チーン!
(ヒロ)くそったれ!
(島田)もうええ!お前ら何やっとんねん!?あのなケンカするのにな後ろで順番待ちしてどないする?あほかお前。
なんちゅうケンカしとんのじゃお前。
それになお前事欠いてやなやられる手が全部一緒やないかい。
123!バシ!バシ!チーン!ドン!今からわしがなケンカの見本見したるからよう見とけ!
(2人)へい。
(島田)相手女やないかいわれ。
お前なめられてどないすんのじゃ。
おいねえちゃんよ!わしは手加減せぇへんぞ。
おい覚悟せぇよ!ああっ!
(靖子)はっ!はっ!はっ!バシ!バシ!チーン!
(ヒロ)一緒ですやん!
(ヒロ)ねえちゃん言うとくど。
もとはといえばお前の旦那がお嬢さんから100万だまし取るから悪いんやろがい。
(靖子)えっ…それほんとなの!?いやまあ〜あの…結果的には。
すみません。
(靖子)分かりました。
お金は店を売ってでもお返しします。
いや〜あかんあかん。
もう迷惑かかる。
(靖子)そんなこと言ってる場合と違うでしょ!ですから許してやってください。
お願いします!
(森田)金の問題と違うんじゃ!
(島田)おい森田!ええから下がっとけや!
(森田)へい。
(島田)ねえさんよあんたええ度胸してるわ。
わしらになびびらんと。
その度胸に免じてなその男を堪忍したるわ。
えっ!?ほんまですか?ありがとうございます!
(島田)おいあき恵今回のことは諦めろ。
そんなひどいわ!私傷ついたのよ!
(ヒロ)そうですわ組長。
お嬢さんかわいそすぎますわ!お嬢さんがかわいそすぎますわ…。
うう〜ううっ…。
(池乃)お…おい…おい70メートル。
(森田)なんちゅう呼び方すんねんおい。
違うわお前!
(安尾)なってないから。
(森田)70メートル見えへんやろ。
(池乃)お嬢さんのことで泣くということはお前お嬢さん好きか?ちょっと…あっ…あほなことを言うな。
かなり動揺してるがな〜。
(森田)ようこれが動揺って分かったなおい!ふざけてるだけにしか見えへんかったぞお前。
ヒロお前まじか?お前。
お前…これやぞ!
(島田)やかましいわあほ!お前娘つかまえて「これやぞ」って指さすな。
(森田)すんまへん。
(島田)おいヒロそれほんまか?組長すんまへん!あの…ほんまでんねん。
(島田)ほう〜知らんかったのう。
あっどうや?あき恵。
お前さえよかったらお前ヒロと結婚せぇや。
何をあほなこと言うてんのよ!私たった今男からだまされたとこなのよ!ヒロ結婚しましょう!
(ヒロ)なんや!?おい。
お嬢さん。
(あき恵)ヒロ。
(ヒロ)お嬢さん!お嬢さん!
(あき恵)ヒロ!ヒロ!
(ヒロ)うわぁ〜〜!
(あき恵)どうした?Why?
(ヒロ)いやいや…。
いや身の危険を感じたから。
(あき恵)感じないでぇ。
もう〜。
(ヒロ)なんやねん!?
(あき恵)絶対に離さないからなぁ。
(島田)おう。
ははははっ。
よかったなあき恵。
結婚決まったのう。
おいにいちゃんよ!はい。
(島田)めでたいことやからなその100万もチャラにしたるわ。
ありがとうございます!おめでとうございます!
(島田)よしそうと決まればな二人の結婚式の準備や。
さあ帰るぞ!
(あき恵)さあ行くわよ。
絶対に逃がさないから。
ひひひっ。
助けて〜!
(島田)ああ〜よかったよかったよかった。
いろいろ迷惑かけてすまんかったのう。
ありがとうございました。
じゃあなアディオス!格好ええなおい。
「アデランス」!
(安尾)違う違う違う違う!「アディオス」や「アディオス」!靖子…ごめんな。
迷惑かけてもうたな。
ほんとにどれだけ迷惑かけたら気が済むのよ!やっぱりあなたとはもう離婚します!
(池乃)靖子さんそんなこと言いな。
なっ?なんやかんや言うてもまだ勝則君のこと愛してんねやろ?
(靖子)ちょっともう…。
(池乃)いやいやそれを証拠にあんなヤクザ相手にやなびびりもせんと向かっていったやないかい。
(靖子)見てられへんかったから…。
(池乃)靖子さん正直にいきましょう。
ねっ?人間正直がいちばん。
楽になろう。
なっ?ええやないかいな夫婦愛。
美しいよ。
愛ってのはほんとにはたから見ていてもほんとにすばらしい美しいもんなんだよ。
ねっ!・あなたの燃える手で・わたしを抱きしめて・ただ二人だけ越路吹雪さんや。
なあ。
懐かしいええ歌や。
だからねその愛をいつまでも育んでいきましょう!
(安尾)女将さん僕からもお願いしますか?聞くなよ!
(安尾)お願いしますから。
わしからも頼むわ。
別れんといてくれ靖子。
(靖子)ちょっと人のこと呼び捨てにして…。
あの…昨日から気になってたんですけどおたく誰ですか?ああこうなったらほんまのこと言う。
実はかくかくしかじかなんじゃ。
いや皆目分かれへんわそれじゃ。
(靖子)離婚を阻止するために30年後の未来からやってきた私の夫ですって!?お前よう分かったなおい!ええっ!?
(靖子)それほんまなんですか?
(オクレ)ああほんまや。
(靖子)っていうことは勝則さん30年後にはこうなるの?なっちゃうのよ。
(靖子)ははっ…。
終わってるやん!そう。
靖子さんなぜこうなったかそれはあんたが離婚するよってになそのあと勝っちゃんが苦労して苦労して夢も希望もないからなそれがやっぱり表れんねん全身に。
ほんでこういう感じやで。
こんなんなってほしいか?30年後。
いや池やんありがとう。
でもな靖子のためにも俺と離婚した方がええわ。
俺とおったらな一生このまんま毎回毎回苦労ばっかりかけるから。
まあこんなあほな男とは別れた方がええと思う。
(池乃)勝っちゃん…。
(靖子)そうね。
もう私もこれ以上苦労するの嫌だわ。
だからこれからは苦労かけさせないでちょうだい。
これからって…。
いやあの〜だから別れるという…。
もうあなたは本当にだめな人なんやから私がいなかったらもっとだめな人になるんでしょ?だからこれからも一緒にいてあげる。
えっ!?ほな許してくれんの?未来は自分の力でいくらでも変えられるはずよ。
だから頑張って未来を変えてちょうだい。
お願いね!ありがとう。
靖子。
あなた。
靖子。
頑張ってよ。
(池乃)よう言うた。
靖子さん大きゅうなったなぁ。
もう教えることは何もない。
すぐに香港へ行け。
香港へ行っていちばんの農場を経営する庸という男に会うんじゃ。
新しい未来が開ける。
いや行ってなんて言うの?よう!ダジャレやないか!ダジャレやんそれ。
は〜っはっはっはっ!誰や!?それ!誰の笑い方?ほんとに。
(オクレ)ほな無事離婚も回避できたしわしはそろそろ行くわ。
ご苦労さまでした。
ありがとうございます。
(オクレ)ほな夫婦仲よくな。
はい。
(オクレ)ええ〜この猿の手に最後の頼みを…なっ…。
はははっ。
願いを。
最後の願いを頼むわ。
猿の手さん私を元の世界に戻してください。
(オクレ)さようなら〜。
ああ〜ああ〜ああ〜ああ〜。
頑張れよ〜!俺〜!そうか。
俺が行っちゃったよ。
(靖子)はははっ。
ねえあなた。
あの人が持ってたのはタイムマシンなの?いやいやそうじゃないねん。
あの〜中国の…なんか古くから伝わるなんか願い事がかなう猿の手いうて…あっここにあんねん。
中田がな持ってきよったんや。
(靖子)あっ。
あの人が持ってたんは俺が…30年後のやつやねん。
ちょっと願い事かなうかちょっとやってみようか。
ええ〜!?猿の手さん大金持ちになりますように!・ドーン!
(安尾)棚から音しましたよ今。
おい〜札束が落ちてきた音ちゃうか?
(靖子)ええ〜!?ずっしり詰まってんちゃうん?みんな分けたるからな。
せぇ〜のよいしょ!うわっ!
(オクレ)ごほっごほっ。
何しとんねん!お前が最後の願いで使うたからわし帰られへんかったんじゃ!ええ〜!?ちょっと!いやどっちもあかんようになったん?ほなこれ。
お金…。
ええ〜!?
(すっちー)
(一同)イエ〜イ!
(すっちー)よしもと新喜劇の座員は個性派ぞろいでございます。
そんな個性派座員の名言を紹介するコーナーでございます。
今日名言を紹介してくれるのは太田君です。
(太田)はいよろしくお願いいたします。
私が紹介する名言の人はこちら!チャーリー浜さんなんですけども。
この前この舞台でひと言もセリフうまいこと言えなかってチャーリーさんが。
ほんでアワアワってなってみんなにめっちゃいじられたんすよ。
パニくって言ったひと言がこちらです!
(すっちー)
(すっちー)ですから昔のチャーリーさんを知ってる方はですね
(すっちー)っていうことをよく言います。
(佐藤)11月2日3日19時半からなんばグランド花月で僕たち…。
(太田)「金の卵1個目10周年記念LIVE」を行います。
(吉田)2日間の通し券もあります。
みんな…。
(4人)来てね〜!
(吉田)今の売り上げ枚数は?
(松浦)はい・「ZERO」
(吉田)ゼロか!
今週の日本人妻たちが暮らすのは情熱の国…
2015/10/17(土) 12:54〜13:54
MBS毎日放送
よしもと新喜劇[字]【「一期一会の男!?」】
夫婦中が悪く離婚寸前の内場。そんな時未来から内場がやって来る!?そのお陰で離婚は免れたが次に借金取りがやって来る!!果たして内場の運命やいかに・・・
詳細情報
番組内容
【一期一会の男!?】
夫婦中が悪く離婚寸前の内場
そんな時未来から内場がやって来る!?
そのお陰で離婚は免れたが次に借金取りがやって来る!!
果たして内場の運命やいかに・・・
出演者
内場勝則/高橋靖子/安尾信乃助/福田多希子/浅香あき恵/中田はじめ/高井俊彦/今別府直之/島田一の介/森田展義/清水けんじ/諸見里大介/山本奈臣実/瀧見信行/青柳裕之/Mr.オクレ/吉田ヒロ/池乃めだか
ほか
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。
ジャンル :
劇場/公演 – 現代劇・新劇
バラエティ – お笑い・コメディ
福祉 – 文字(字幕)
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