花燃ゆ(41)「いざ、群馬へ」衝撃の出会いと告白が! 2015.10.17


(美和)出ていきんさい。
(秀次郎)母上!母上…。
お母ちゃん!久坂の子秀次郎と別れた美和。
一方…。
(西郷)徴兵令はすでに布告しもした。
そんために士族を救済する策がいりもんそ。
徴兵令が発布され物議を醸していたのである。
(三条)士族たちの不満が心配やな。
新政府は次々と改革を断行。
改革のひずみは次第に大きくなっていた。
(民治)美和!前原が新政府に不満を持つ連中を明倫館に集めとるらしい!前原さんが?
(テーマ音楽)・「愚かなる吾れのことをも」・「友とめづ人はわがとも友と」・「吾れをも友とめづ人は」・「わがとも友とめでよ人々」・「吾れをも友とめづ人は」・「わがとも友とめでよ人々」・「燃ゆ」新政府のやり方は断じて許せん。
徴兵制じゃと?もう我ら侍はお払い箱っちゅう事か!我々が戦い幕府に勝ったからこそ今があるんじゃないか!
(一同)そうじゃ!この集会を呼びかけたのは松陰の弟子である前原一誠であった。
新政府は我らの声を聞こうとはせん。
こうなればこの命懸け天子様に直訴奉るのみ!
(一同)そうじゃ!久米次郎…。
小太郎…。
久米次郎は1年前から萩の明倫館で学んでいた。
久米次…。
(亀)小太郎も加わっとったなんて…。
吉田家を継いでからは学問に励んどるとばかり思うておったのに…。
(滝)久米次郎もおったんですね?はい…。
もっと注意して見とるべきでした。
まさか前原殿が…。
寅次郎の弟子の中でも一番温厚な人柄やったはず…。
それがあのように…。
まるで寅兄様が乗り移っとるかのようでした…。
久米次郎!
(亀)小太郎!お前は何でそねな所に!一体何を考えとるんですか!落ち着け!前原さん…。
(久米次郎)松陰先生にお会いしたいと。
私は死しても志を貫き通された松陰先生を尊敬しております。
今の政府は武士たる我らを卑しめ民の事なども何も考えておりません。
そんな政府をただすためにも断固事を起こすべし。
それは戦うという事ですか?自分の志を世に問うて何が悪いんです?ですが…。
(久米次郎)どうせ私には継ぐべき家もない。
(民治)気にすんな。
久坂家には秀次郎がおるんじゃ。
嫡男に家を継がせるんは当然の事。
やけどもともとは久米次郎が養子になって久坂家を継いでくれる事になっておったのに…。
久米次郎を追い込んでしもうた…。
それとこれとは別じゃ。
小太郎にも意見したが聞く耳持たん。
(足音)
(文之進)とうとう立ち上がるんか?今の政府のやり方はなっておらん!どこまで武士をバカにしたら気が済むんだ!西洋にかぶれたふぬけどもには鉄槌を食らわせてやらねばならん!ん?どねぇした?風呂が沸いたんで。
風呂?何で今風呂じゃ?いかがですか?前原様。
かたじけない。
先生のお母上にこのような事を…。
遠慮せんで。
以前にも風呂を勧めて下さった事がありましたね。
回想さあお入りんさい。
(前原)えっ?いえ私は…。
風呂は仕事をした者から入るんですよ。
遠慮せんで。
さあ。
よき思い出です。
今の私があるんは松陰先生や仲間たちと出会えたからじゃと思うとります。
日本と異国との関わりを熱心に議論する塾生たちの中私はどうして飢える者がのうならんのかとそれが知りとうて…。
先生はそねな私の疑問を受け入れて下さいました。
回想
(寅次郎)いま一度日本国の歴史から学びましょう。
温かいまなざしでした。
貧しい村で育ち己を卑屈に見ておった私にとって先生こそ未来に希望を持たせてくれた方だったんです。
どうぞ。
前原さん。
(前原)ありがとうございます。
何も聞かんのですね。
今日は寅兄様に会いに来られたお客様。
母もその気持ちでもてなしたんです。
ですので私も。
変わっておられませんね。
母上様もあなたも。
あのころと少しも…。
そねな事はありません。
だいぶ年を取りました。
越後で判事をしとりました。
聞いておられますか?はい。
民の暮らしがあまりに苦しく年貢半減令を出しました。
そして職を追われました。
もし今先生が生きておられたらきっと新政府に対して命懸けの意見をされる事でしょう。
行動を起こすのみと。
それが唯一の道なんでしょうか…。
えっ?ご維新のあとまだ私が山口の城の奥勤めをしていた時諸隊の皆さんが城を取り囲みました。
覚えておいでの事と思います。
お国のために命懸けで戦うた百姓や町人を藩は見捨てようとしたんです。
やけど…力で事を起こせば力で押し返されます。
多くの人たちが死にました。
望みに満ちていた若者までが…。
力では何も動かせん。
もし動かせるもんがあるとすればそれは心なんではないでしょうか。
私は士族たちのためだけに立ち上がろうとしとる訳ではないんです。
士族も百姓も町人も皆がちいとでも暮らしやすい世をと願うだけなんです。
はい。
じゃがあなたの言うとおり力では何も解決せんのかもしれん。
もう一度私を信じ集まってくれた者たちとよう話し合います。
前原さん…。
では。
来んでもええ。
そのころ新政府では…。
鹿児島の西郷さん周りでも不穏な動きがあります。
(木戸)それより今進めんといけんのは産業じゃ。
産業を興し一刻も早う西欧諸国に肩を並べる国力を持たにゃあならん。
そこで政府が目をつけたのは生糸である。
日本の生糸は品質もよく開国以来海外に飛ぶように売れていた。
政府は明治5年に富岡製糸場を建設。
北関東の群馬にその拠点を置こうとしていたのである。
(木戸)これから群馬は日本にとって重要な県となる。
やけどあの地を治めるのはなかなかやっかいじゃと聞いちょります。
戦国の世から要の地としていくつもの小藩に分かれ分裂乱立を繰り返してきた土地だからな。
そのような地を治める事のできる適任者がおるかどうか…。
一人おる。
すまんがこの近くに楫取という家があるはずなんじゃが…。
楫取さん…。
(素彦)木戸か?いや驚きました。
まさか楫取さんがあのような格好でおるとは。
そりゃあこっちじゃ。
まるで西洋の人間のようじゃな。
じゃが見違えた。
立派になった。
敏三郎にも畑仕事を手伝うてもろうとるんじゃ。
今妻がふせっておってな。
(木戸)お加減がようないんですか?ああ…。
医者にも診せておるんじゃがどうもようならんで。
それより幾松さんを妻に迎えられたとか。
はい。
ようやく。
それはよかった。
では用件を伺おう。
今日は政府の代表としてやって参りました。
楫取さんにたっての頼みがあるんです。
私に?群馬の県令となって頂きたいんです。
群馬の?あなたしかおらんのです。
何とぞお願い致します。

(井上)断ったんですか楫取殿は。
ああ…。
やはり政府の参与にまでなられたお人が地方の役人なんぞできんとのお考えか…。
(小忠太)そうではなかろう。
楫取殿があの地で百姓として生きる事を決めたんだとすればもう愛想が尽きたんかもしれん。
政には…。
だとしてもあれほどの人物を放ってはおけません。
なんとか説得し続けるつもりです。
そんな折美和が久米次郎を連れ二条窪にやって来た。
畑見てきます。
(寿)久米次郎は?開墾の様子を見に。
こっちにおる時は手伝うておったから気になっとるんでしょう。
そう…。
やけど悪いね。
また来てもろうて。
私がこんなんやからあんたも萩と二条窪を行ったり来たりで落ち着いてやりたい事もできんやろ…。
気にせんでも…。
今は姉上の体がようなる事が一番ですから。
でも…いつになったら…。
大丈夫か?はい。
無理をするな。
はい…。
何をなさっとるんです?県に提出する要望書を書いとる。
水田を造るためにはまず水路を造らねばならん。
そうすればこの村は将来必ず豊かになる。
へえ〜。
敏も手伝うてるんやね。
ああ。
村のために頑張ってくれておる。
・ごめんくださいませ。
(中原)楫取さん二条窪から出ていってもらえませんか?どういう事じゃ?この村の事はわしら村の者がなんとかします。
やから楫取さんにはお国のために働いてもらいたいんです。
役場で聞きました。
群馬の県令になるという政府の頼みを断ったと。
それでわしら皆で話し合うて…。
皆楫取さんにはここに残ってもらいたいんです。
やけどあんたはわしらとは違う。
日本の未来をつくれる人なんじゃ!わしらに未来を見せてくれたように日本中の人たちにも見せてやってほしいんです!じゃが…。
(中原)わしらの気持ちを受け取ってつかぁさい。
回想
(中原)わしらに未来を見せてくれたように日本中の人たちにも見せてやってほしいんです!これからは誰のためでもない己の望む道を歩いていってもらいたいと。
お前に言うたあの言葉忘れちゃおらん。
あの者たちと地に足をつけ生きていく。
それが新たな道の始まりじゃと。
その気持ちは変わらん。
どこに行っても。
兄上の望む道なら…。
それを聞いて安心した。
群馬に行ってみようと思う。
はい。
お前も一緒に群馬に来るんじゃ。
私は行きません。
そりゃならん。
先日の明倫館での出来事放っちゃおけん。
政府に対する不満もあろうが今のお前には世を見通す力がまだまだ足りん。
まずは学ぶべきではないか?
(久米次郎)ですが…。
よう考えるんじゃ。
行動するんはそれからじゃ。
そうでなくては世のために役立つ人間にはなれん。
分かりました…。
では私を東京に行かせて下さいませ。
東京に?東京で学びとうございます。
しばらくして久米次郎が先に東京に行く事が決まった。
姉上…。
そねな事しとったらまたお体に差し障りが。
これだけは母としてちゃんと縫うてやらんと。
久米次郎に持たせる着物なんです。
久米次郎の…。
これからは東京で1人暮らしですから。
では私にも手伝わしてもらえますか。
たとえ短い間やったとしても私も久米次郎の母にならして頂いたんで。
そうやったね。
じゃあこれを。
はい。
養子の事では久米次郎にも兄上姉上にも本当に申し訳ない事を…。
もうその事は気にせんでも…。
やけど…久米次郎はどこか私にはよそよそしいような気がして…。
あの子ももちいと大人になったら分かるようになります。
もうすぐここでの暮らしも終わるんやね。
何か寂しい気がする。
旦那様が城の仕事をお辞めになって百姓をするとおっしゃった時はどうなる事かと思うたけどまさかこねな幸せな日々が訪れるとは…。
夫婦になってようやく気持ちが通じ合うたんやないかと…。
姉上…。
でも今度の地は群馬です。
どねな所かも分からんとその上私の体も思うようにならんで…。
その事なんですが姉上のお体の事は母上も心配しておって杉の家に戻ってきてはとも…。
私は旦那様と行くつもりです。
美和。
一緒に来てもらえんかね。
えっ?旦那様はあのようなお人です。
全身全霊で新たな仕事に打ち込まれるやろう。
そんな旦那様に不自由をおかけしとうない。
やけどこの私では十分なお世話ができん。
わがままやと分かっております。
やけど美和…。
このとおりです。
どこまでも妻として一緒についていきたい。
旦那様のおそばを離れとうないんです。
姉上…。
お願いします!お顔をお上げ下さい。
うんと言うてくれるまでは…。
子どもの頃からいっつも姉上は私の前を歩いておいででした。
妻となられ母となってからはますます…。
姉上は私のお手本やったんです。
せわぁない。
私でお役に立つなら…。
私も一緒に群馬に参ります。
美和…。
私の志は新しい日本をつくる新しい日本人を育てる事。
それはどねな所でもできます。
ありがとう…。
ありがとう…。
いよいよ楫取たちが二条窪を離れて旅立つ時が来た。
楫取さんの事は忘れません。
ああ。
この二条窪の地は私の故郷も同じ。
お世話になりました。
ありがとあんした。
敏。
また離れてしまうね。
萩に戻ってこれからどうする?学べる場所?敏も自分なりの生き方見つけたんやね。
それぞれの旅立ちであった。
(滝)まずは横浜まで船で行くんやそうです。
そこから東京へ汽車で向こうて群馬はまたその奥やとか。
どねな所なんでしょうね?海がのうて山がきれいな所だそうです。
海がない?はあ〜…そねな所で暮らすなんて。
何もかも今までとは違うてくるでしょうね。
けどせわぁない。
美和も一緒におるんやから。
一方富国強兵を掲げた政府は次々と新たな政策を打ち出していた。
これにより地租改正を更に進めまする。
地租改正が進み税収が上がれば産業振興も進みますな。
(靖)国力もつき不平等条約もいずれ改正できましょう。
(木戸)じゃがまだまだ西欧に追いつくには時がかかるじゃろう。
ところで楫取さんは群馬に向こうておるのじゃな。
ええ。
中山道を今頃は。
(木戸)楫取さんならあの地でなんとかやってくれるじゃろう。
それに萩を離れて頂いたんは正しかった。
(靖)そうですね。
前原さんたちが事を起こせばきっと楫取さんは放ってはおけず巻き込まれた事でしょう。
楫取さんには萩の事は心配せんようにと我らがちゃんと手を打つとそう伝えてある。
姉上。
お体はいかがですか?ええ…。
ちいと疲れたけど…。
もうすぐじゃ。
あと少しで着く。
はい旦那様。
そのころ銀姫は名を安子と改め元徳との東京での暮らしにようやく慣れてきていた。
(安子)美和が群馬に行くらしいのです。
手紙に書いてありました。
この東京を通り越して何でまた…。
では群馬の県令となった楫取と一緒であろう。
県令?県を治める殿様のようなものじゃ。
あの地は今の政府に不満を抱く者も多いと聞く。
楫取も苦労が絶えぬであろう。
本当に美和はいつになっても大変なこと…。
そしてついに3人は群馬・前橋の地に着いた。
ここが群馬…。
本当に山がきれいですね。
では私はここで。
旦那様もお疲れなんでは?大丈夫じゃ。
一日も早うこの地を知りたい。
美和あとを頼んだぞ。
はい。
安心してお任せ下さい。
あの…。
順番順番。
並んで待ってくんない。
いいんですか?庶務課長。
お出迎えしなくても。
新しい県令今日お着きになると…。
(庶務課長)お偉え方がご到着早々お見えになるはずはねんだから。
2〜3日ゆ〜っくりしたあと偉げに顔を出すに決まって…。
ん?見慣れねえ顔だいね。
まさか…。
あの〜…もしかしてでございますが…楫取様?はい。
失礼致しました!こら!この方をどなたと心得る!新県令閣下にあられるぞ!こちらが執務室でございます。
お気に召して頂けましたでしょうか?早速じゃがこの県の産業行政に関する書類を見せて頂きたい。
いや…それは…勧業課の鈴木が…。
(鈴木栄太郎)勧業課の鈴木栄太郎と申します。
その書類ですが勧業課の阿久沢様がすべて管理されていますもんで私どもはちょっと…。
風が強い…。
・やめてくんない!・
(いななき)・荷物は何じゃい!金めのもんは置いてけや!・
(銃声)
(ドアが開く音)大丈夫かいね?うちの馬車に乗んねえから追い剥ぎになんか狙われるんだいね。
群馬。
この地で何が美和たちを待ち受けているのか。
何も知らねえよそ者が来ていい迷惑だいなぁ。
県令殿に居座られっちゃ商売上がったりなんです。
(泣き声)いい男。
バカ者!養蚕に関わっていねえ家はなく生糸に携わっていねえ女はおりません。
長州では男に二言はありません。
楫取素彦は初代群馬県令に就任しました。
着任前楫取はその土地柄を治め難いといわれているとつづっています。
楫取は県庁舎を高崎から前橋へ移し絹産業や教育の振興鉄道の開通など群馬県の発展に努めます。
生糸商人下村善太郎ら有力者たちはこれに協力し楫取県令を支えました。
楫取の退任後下村ら有志はその功績をたたえ石碑を建立
「県民は楫取の事を慈父母のように慕った」と記しています
みずから握り飯を携えわらじ履きで各地を巡り民衆の声を政治に生かした楫取素彦。
新天地群馬で楫取は人々の心を動かしていくのです
2015/10/17(土) 13:05〜13:50
NHK総合1・神戸
花燃ゆ(41)「いざ、群馬へ」衝撃の出会いと告白が![解][字][デ][再]

政府は産業振興のため群馬に官営の富岡製糸場を設立。そして楫取素彦(大沢たかお)が群馬県令(知事)に任じられた。美和は楫取、姉・寿(優香)とともに新天地に旅立つ!

詳細情報
番組内容
秀次郎(五十嵐陽向)を実の母親・辰路(鈴木杏)のもとに返した美和(井上真央)。そんな折、前原一誠(佐藤隆太)が新政府に不満を持つ士族を集めていることがわかる。松下村塾の塾生で兄・吉田松陰の弟子だった前原は、美和にその心の内を語るが…。一方、政府は生糸産業に力を入れ、富岡製糸場を建設。そして楫取素彦(大沢たかお)が群馬県令(知事)に任じられる。美和は楫取と姉・寿(優香)を支えるため、新天地に旅立つ!
出演者
【出演】井上真央,大沢たかお,原田泰造,優香,久保田磨希,森永悠希,劇団ひとり,佐藤隆太,大野拓朗,北見敏之,檀ふみ,奥田瑛二,東山紀之,永岡佑,石井正則,堀井新太,田中麗奈,三浦貴大,相島一之ほか
原作・脚本
【脚本】小松江里子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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