NHK映像ファイル あの人に会いたい「川喜多かしこ(映画人)」 2015.10.17


(テーマ音楽)国内外の映画界から厚い信頼を寄せられた映画人「マダム・カワキタ」こと川喜多かしこさん。
ベネチアカンヌをはじめ国際映画祭で長年にわたり審査員を務めました。
戦前から外国映画の輸入に携わり人々の心に残る多くの映画を日本に紹介。
少女のような心で映画とそこに関わる人々を愛し初々しい気持ちを持ち続けました。
川喜多さんは明治41年生まれ。
横浜で育ちます。
フェリス女学院の研究科で学び映画を愛する少女でした。
卒業後はヨーロッパ映画を日本に紹介する新進の商社に就職。
昭和4年映画を通じて東西文化の交流を目指す社長の長政氏と結婚し生涯志を共にします。
川喜多さんの映画を見いだす才能が初めて発揮された作品「制服の処女」。
新婚旅行で訪れたベルリンで見て引き付けられました。
購入したこの映画は日本で大ヒット。
各地で長蛇の列が出来ました。
その後も夫婦で世界を巡り数々の名作を輸入し配給していきました。
川喜多さんの信条は本当に質の高い映画を日本の観客に届ける事でした。
昭和28年に日本で公開された「禁じられた遊び」もそうした映画の一つです。
この他にも川喜多さんは「第三の男」なども日本に紹介しました。
海外の優れた映画を日本へ紹介し続けた川喜多さんは世界の映画人から信頼される存在になっていきます。
そこには国も文化も超え人間同士の理解から国際間の友好関係も出発するという信念が息づいていました。
こうした交流の積み重ねは海外の映画関係者を動かします。
日本映画や監督を海外で紹介しようという動きが始まりました。
川喜多さんの活動は世界の中で日本映画への理解と尊敬を深めるきっかけになっていきました。
一方で貴重な映画を保存する取り組みにも力を入れます。
国立近代美術館の映画の収蔵品の収集などに中心となって尽力しました。
そこには戦前戦中に大切なフィルムを失いかけた苦い思いがありました。
(聞き手)この「自由を我等に」は戦争中川喜多さんが疎開させて大事に大事に保存してきたフィルムなんでしょ?映画への志を共にした夫長政氏の亡きあと私財を投じて文化財団を設立します。
「これまでの活動が今後も末永く続くように」という願いからです。
川喜多かしこさん。
映画を愛し映画に捧げた生涯でした。
2015/10/17(土) 05:40〜05:50
NHK総合1・神戸
NHK映像ファイル あの人に会いたい「川喜多かしこ(映画人)」[字]

国内外の映画界から熱い信頼を寄せられた映画人、川喜多かしこさん。夫の長政氏とともに「第三の男」「禁じられた遊び」など外国映画の輸入に携わった生涯が語られる。

詳細情報
番組内容
「マダム・カワキタ」と親しまれ、国内外の映画界から熱い信頼を寄せられた映画人、川喜多かしこさん。夫の川喜多長政氏とともに戦前から外国映画の輸入に携わり、人々の心に残る多くの映画を日本に紹介。「制服の処女」「会議は踊る」「禁じられた遊び」「第三の男」など海外の名作を配給しヒットさせた。映画を愛し、映画に生涯を捧げた生涯が語られる。
出演者
【出演】映画人…川喜多かしこ,【語り】鈴木奈穂子

ジャンル :
映画 – その他
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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