(松川)おはようございます。
シリーズ「睡眠」。
今週は「睡眠時の異常行動」について大阪大学保健センターの足立浩祥先生にお話しいただきます。
先生睡眠時に起こす異常行動っていうのはやっぱりこう夢遊病とかいうイメージが私は湧いてしまうんですがどういうものが異常行動なんですか?睡眠の特殊な病気のことを…。
睡眠中に異常を起こす病気の主な原因となっています。
睡眠時随伴症?どういうものがあるんでしょう。
ちょっと難しい言葉だと思いますが我々ねむっていますと通常よく聞かれるかもしれませんがノンレム睡眠っていう睡眠の段階とレム睡眠っていう夢をよく見ることの多い睡眠段階を繰り返して夜から朝に向かってねむっていくんですけれども先ほどおっしゃっていただいた夢遊病っていう病気はどちらかというとノンレム睡眠のときに出る病気で特に子供さんに多い病気なんですけどまあ自然と大人になるに従って治っていくことが多い病気ですね。
で別途もう一つ…今レム睡眠っていう夢を見る睡眠があるってお話ししましたがそちらの方ではご高齢の方に特に多いんですけどレム睡眠行動障害っていう病気がしばしば見られることがあります。
例えばどういうことが起こったりするんですか?レム睡眠中は今お話ししましたように夢をよく見ますよね。
例えば誰かとケンカした夢を見てると殴るような行動を起こしてしまったりあるいは何かに追いかけられてるという夢を見たら実際に逃げ出すような行動をとってしまうということで。
場合によっては隣にいる奥さんをちょっと叩いてしまったりとか自分で壁を殴ってしまってケガをしてしまったりとかひどい方だとほんとに立ち上がって走り出して壁にぶつかるということも起こってしまう病気ですね。
それはなんかきっかけがあるものなんですか?明確な…実はなぜこれが起こるかということに関してははっきりと病態といいますか機序っていうのはまだ明らかになってない部分も多いんですけども。
この異常行動っていうのは治っていくものなんですか?
(足立先生)あの〜経過を見ていくとだんだん行動が収まっていって軽くなって知らない間にもう消えてしまうっていう方もおられればあの〜だんだんだんだん回数も内容もひどくなる方もおられてその方その方でやっぱり違いがあるかなと思います。
あの〜このレム睡眠行動異常症の問題点は1つは行動でケガを自分がしてしまうあるいは周りの寝てる方にケガをさしてしまうというそれも大きな問題なんですけどもう一つはすべての方ではないんですが一部の方に…経過を見ていくとその〜認知症であるとかパーキンソン病というある種の病気になっていかれる方が時におられてその方をちゃんと早めに見つけていくということも大事なポイントになりますね。
でそういうのは早めの受診が先生にも気付いていただけてっていうことにつながっていくんでしょうね。
そうですねはい。
レム睡眠行動異常症では実際に夢に見ている内容を行動に移してしまうことが問題になります。
その行動に移すことで自分がケガをしたりあるいは一緒に寝ている人がケガをしてしまうことがありますのでまずは…。
ということが最も大切なことになります。
あとは一部の方に…経過を見ていくと特殊な病気…認知症であるとかパーキンソン病になっていく方が時におられます。
ですので…。
ちゃんと診断をしていただくということが大切になります。
来週は「不眠症」について琵琶湖病院の村上先生にお話しいただきます。
より詳しい情報が詰まった番組ホームページもぜひご覧ください。
2015/10/17(土) 05:35〜05:45
MBS毎日放送
医のココロ[字]
「睡眠時の異常行動」▽日ごろ気になっている疾患について、地域医療に接している先生が登場。正しい知識をわかりやすくお伝えします。
詳細情報
番組内容
【睡眠】
睡眠はわたしたちにとって必要不可欠なもの。
しかし忙しくて、寝る時間が不足したり、不眠症気味で浅い眠りだったりと、睡眠には様々な問題があります。今回はそんな睡眠に関する様々な悩みやその原因についてわかりやすく紹介いたします。
出演者
【専門家】
足立浩祥(大阪大学保健センター 精神科 准教授)
【アシスタント】
松川浩子(MBSアナウンサー)
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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