島尻担当相:翁長知事と初会談 普天間移設、話題にせず
毎日新聞 2015年10月20日 18時48分(最終更新 10月20日 19時01分)
島尻安伊子沖縄・北方担当相は20日、沖縄県の翁長雄志知事と内閣府で就任後、初めて会談した。会談では、米軍から返還された西普天間住宅地区(同県宜野湾市)の跡地利用など沖縄振興策を協力して進める方針を確認した。米軍普天間飛行場(同市)の移設問題については話題にしなかった。
会談で、翁長氏は「大変頼もしい方が沖縄担当相になられた」と沖縄県選出の島尻氏を歓迎した。島尻氏は「しっかり県と連携を取りたい」と応じた。会談は10分程度だった。
島尻氏は基地問題での対立とは別に、振興策を進める姿勢を明確にすることで、国と県の対話の回路を維持していきたい考えだ。翁長氏は記者団に「沖縄担当相は基地とは関係ない」と強調した。
翁長氏はこの日、日帰りで上京し、山口俊一前沖縄・北方担当相や民主党の岡田克也代表などとも面会した。しかし、首相官邸には立ち寄らず、菅義偉官房長官とは会談しなかった。【樋口淳也】