フランス・パリの上空を飛ぶオジロワシ。
ワシの目線で見下ろすと人間の暮らす地上はこんなふうに見えているんですね。
水辺や森を歩く、ツキノワグマ。
草の中をかき分けていくと…。
タケノコを発見。
こちらは野生のペンギンから見た海の世界。
南極の氷の下を俊敏に泳ぎ回ります。
私たちの身近な場所にも生き物たちの迫力の世界があります。
ちょっとした公園や空き地の中。
小さな生き物の目線で草むらを進めば…。
バッタが、まるで恐竜みたい!そんな世界を体験できるのが大人のためのサイエンスファンタジー「トナリのウチュウ」。
あなたの知らない魅惑の世界へとご案内します。
「BSコンシェルジュ」「びぃコン」。
おもしろい映像でスタートでした。
動物の視点だとあんなふうに見えるんですね。
人間とは全然、違いますよね。
それでは本日のゲストお呼びしましょう。
大人のためのサイエンスファンタジー「トナリのウチュウ」にご出演の田中泯さんです。
こんにちは。
よろしくお願いします。
田中さんといえば連続テレビ小説「まれ」で桶作元治役で塩田で海水をまくシーンがすごく印象的でした。
塩作りを習えるというのが一番の魅力でして…そんなことない。
本当にその、塩田のね職人としての姿がとても印象的でしたけれどもね。
体で語ってらっしゃる感じがしました。
まさに体で語るというと田中さんダンサーでいらっしゃる。
前衛的なダンスがね国際的にも、本当に高く評価をされているわけですけどもそんな田中さんBSプレミアムであす夜7時30分から放送の「トナリのウチュウ」に出演をしていらっしゃいますけれども今回演じられたのが猫。
猫なんです。
まあ、人間の姿を借りて話をするという。
一体、どんな番組なんでしょうか。
東京の、とある住宅街のとある空き地。
物語は、少年・大樹と1匹の猫の出会いから始まります。
名前、付けてもいい?ソラっていうのは、どう?空き地の猫だから、ソラ。
空もよく見えるし。
あまり詩的な名前とは言えないな。
え?あまり詩的な名前とは言えないなと言ったんだ。
まあ、いい。
ともかく、おしゃべりしよう。
ちょっと待ってろ…。
人のことばをしゃべる猫ソラを追いかけていくと…。
ようこそ、トナリのウチュウへ。
猫から人間に変身します。
ウチュウって?ここだ。
人の暮らしのすぐトナリにある空き地。
そこにはたくさんの生き物たちが暮らしています。
ソラは、そこがウチュウだといいます。
そして、ソラは生き物たちの世界へといざないます。
まず、俺の目の高さになる。
猫が見てる世界だ。
なんだ…そんなこと?まず見ろ。
分かった。
このくらい?いいだろう。
そのまま頭を草の中に突っ込んでみろ。
あ…なんか違う。
だろ?さらに、ソラは不思議な世界へ導いてくれるビー玉を取り出します。
(2人)トナリのウチュウトナリのウチュウトナリのウチュウ。
どうだ?何?これ。
これが猫が見ている世界だ。
なんか見えにくいね。
猫は近眼だからな。
色も薄い感じ。
ああ、色は人間よりも少ない。
人間は3原色だが俺たちは2原色の世界に生きている。
2原色?ああ…。
猫の目には、赤いスニーカーはこのように映っているのです。
大樹の父親も加わります。
うわー!何だ?これ。
トンボの目にはこんなふうに映っています。
初めて知る、生き物たちの暮らし。
そっか…。
草を食べる虫からするとここは野菜サラダの中で暮らしてるみたいなもんだな。
雑草は雑草で役に立ってるってわけだ。
雑草?雑草ってなんだ?え?雑草って、どんな草だ?えっと…雑草はここら辺に生えてる草?お前たち人間は自分が植えたものは大事にするが自然に生えてきた草は雑草のひと言で片づけちまう。
そのうちそういうものがいることさえ見えなくなる。
そうやって、人間たちはいろんなものを意識の外に追いやってきた。
ソラとの出会いをきっかけに2人は小さな生き物の世界に引き込まれていきます。
いろんな生き物の視点から見ると空き地がまた全然、違ったふうに見えるんですね。
いや、おもしろかったですよ。
雑草ってなんだ?ってね。
ソラが語るのがとっても印象的だったんですけど。
人間のなんていうんだろうな…。
分類のしかたはあちらからは関係ないですからね。
ひょっとすると空き地っていう言い方もそうですよね。
人間にとって空き地なので生き物たちにとっては別に空いてるわけでもなんでもない。
あの場所はどういう場所なんですか?もともと、なんか公園にしようかということだったみたいですけどそれを、ああいう自然な状態にすることによって公園と同じような遊び場になったらいいなというふうに考え出した人たちがいたんですよね。
田中さんは、どんな虫、生き物ご覧になりました?いろいろいましたよ。
テントウ虫からカマキリからコガネムシのたぐいからチョウチョ、トンボ鳥も飛んできますしね。
泯さんが猫で虫を、ぱっと捕まえて食べようとするシーンが結構、印象的で本当に、なんだか私は猫に見えたというか。
猫とかを観察されたりとかそういうことは?猫ちゃんうち、いっぱいいますんですっごい走り回っています。
その猫たちの姿というのかそれは今回のソラを演じるにあたっては役に立ってるんですか?役に立ってるというかもう嫉妬ばっかりですよね。
見てると、なんと豊かな体してるのかなという。
まねできないことだらけですからね。
彼らがやってるのを見ると。
一緒に共演された込江海翔くんはどんな感じでした?最初に本読みしたときにはうーん…なんて言って虫の話は、そんなに積極的にはしてなかったんだけど現場に行ったら…。
僕が行ったときにはすっかり慣れていて捕虫網を持ってトンボとかチョウチョを追いかけてました。
トンボ捕りの名人になって。
やっぱりああいうところにいるとみんな、やっぱ虫のこととか生き物のことって好きになりますよね。
本当に、そこで生きてる姿を見れば好き嫌いの次元じゃなくなると思うんですよね。
いろんなことを私たち考えさせられるなというふうに思うんですけれども田中さん自身が一番この番組通してメッセージしたいことってどんなことですか?自分の生きてる時間だけしか僕たちは世界を知ることができないんだけれども上にも横にも前にも後ろにも世界は連なっていてそういう中で僕たちは歩んでるというふうに考えるのが一番楽しいんじゃないかなと思うんですけどね。
今回の原っぱって本当に小さい原っぱなんです。
だから、大人の足で歩いたら20歩ぐらいで…。
そんなに小さいところなんですか。
20歩、30歩で横断できちゃう。
それがアリだったら、何万歩かもしれないじゃないですか。
物事っていうのはたぶんそういうもんだろうと思うんですよね。
ダンサー・田中泯。
既成概念にとらわれない独自の踊りは国際的にも高く評価されています。
田中さんの代表的な踊りの一つ「場踊り」。
森や農地、町なかなどで表現する即興の踊りです。
田中さんは40歳のときに東京から山梨に移住し農業を始めました。
現在も山梨に拠点を置きながらダンサーとして活動しています。
農業とダンス。
果たして、その関係は?ちょっと数年前なんですけど横浜トリエンナーレというアートイベントで、田中泯さんが「場踊り」という踊りを拝見したことがありまして。
田中さんが現れた瞬間横浜の都会の町並みががらっと雰囲気が変わって時間の流れ方も変わっていくようなすごく不思議な感覚で感動したことがあるんです。
大概の場所は今もちろん存在してるんだけどもずっと存在してるわけですよね。
自然も、もちろんそうですよね。
生き物たちもそうですしそうして循環していて今があるわけです。
僕は、できることならば…そこで、僕の体がそこに行ったときにそこまで感じる能力っていうか…。
なんていったらいいかな開放性っていうんでしょうか。
アンテナをたくさん張り巡らす。
生き物になるっていうか。
感覚で満ち満ちている自分自身も。
そういうものになりたいと思って踊るんですけどね。
本当に30年前からね山梨へ移住して農業をしてらっしゃるということですけれども最初から、やっぱり農業っていうふうに向かわれたのはそういう思いが最初からあったからですか?いわゆる芸能って言わしてもらいますけども日本の伝統的なものっていうのは基本的には…。
農村地帯から生まれてるんですね。
それが、その時々の都市中央に農閑期に芸を持って出かけていってそして四つつじで披露したりとかするうちにおうちの中に呼ばれていってそして何がしかのお礼をもらって帰っていくというそういう歴史があるわけです。
その人たちがやっていたそういうものに近づいてみたいっていうのはもちろん、ありましたね。
それから僕自身が育った子どものころの農村の風景の美しさっていうのは僕のイメージの原点ですからそれを…今どんどん、なくなってますのでなんとか意地張ってでもそういう風景を残したいっていうふうには思ってます。
お忙しい…こちらで東京でお仕事とかもされていてどのように両立をされてらっしゃるんですか?真夜中でも帰ってとにかく次の日の朝、起きて畑に行って世話をしてそれでまた出てくる。
けさも実際、朝、作業してから東京にいらした?ええ。
今は、どんな作物を作ってらっしゃるんですか?根菜類なんかも?植物と話ししてますからね。
何日も会ってないキャベツがいるとするじゃないですか。
久しぶりに行くとなんか、むくれてるような気になっちゃってたりごめんと思ったりなんかしちゃうんですよね。
それは、ひょっとしたらことばのまだ分からない赤ちゃんと対面してるようなことなのかもしれませんし。
そこがやっぱり泯さんにとっての一つのウチュウ。
すごく疲れて帰っても元気になりますから。
今のところですよ。
これから先どうなるか分かりませんけど。
今まで、この30年間はいつも、そうでした。
なんといったらいいかな…土は、やっぱり、すごいです。
本当にすごいです。
なんかアリみたいな話ですけどもそういうところに自分の体がポンとあるということ。
そのことが、僕にとってはとんでもないエネルギーなんです。
土に触れてないとだめという…。
リセットなんです。
僕にとっては。
ダンス、俳優業と忙しい日々を送る中農業を続けている田中泯さん。
いろんなお野菜あると思うんですけど今、これはもう自慢だ…。
それは、イモ類ですね。
要するに、少し疎遠になってもしっかり育ってくれるおイモさんたちはいいんですよ。
毎日、関係してあげないとだめな連中もいるわけですよね。
そいつらには結構ね悪口言われてると思いますけどおイモさんたちは大丈夫です。
ジャガイモ名前付けてるんですって?泯さんのジャガイモ・みんじゃが。
そのうちに結構いろんなところで皆さん作られてるんですけどこの、みんじゃがってなんだ?ってなったらおもしろいですね。
みんじゃが広まっていく。
なんか意味、分かんないけどみんじゃがなんだよって言ってくれれば、うれしい。
と、ここで毎度おなじみびぃコン通信。
BSで放送される注目の番組をピックアップします。
壮大な大自然に秘められた謎に迫る「体感!グレートネイチャー」。
今回、訪れたのは南米ベネズエラにあるマラカイボ湖。
おー、すごい!この地域では雷が年間200日以上、発生しギネス記録にも登録されています。
その雷の特徴の一つは…。
まるでクモの巣のように走る稲妻。
なぜ、このような雷が多発するのでしょうか。
その謎を解く鍵はアンデス山脈に囲まれた特異な地形にありました。
果たして、雷発生のメカニズムは解き明かされるのでしょうか。
続いては「世界遺産『黄山』に遊ぶ」。
仙人が住む山といわれはるか昔から人々の憧れだった黄山。
水墨画をはじめ中国や日本の文化に大きな影響を与え世界複合遺産に登録されています。
その魅力を探ろうと画家で俳優の片岡鶴太郎さんが旅をします。
うわ…すごい、すごい。
そびえ立つ断崖絶壁。
雲海と松が織り成す絶景。
片岡さんは黄山が生み出した墨と紙で新作に挑みます。
「BSコンシェルジュ」ご覧の皆様方、こんにちは。
日本では見られないこの自然むき出しの風景。
魅力満載です。
ぜひ、ご覧ください。
そして田中泯さんが出演する大人のためのサイエンスファンタジー「トナリのウチュウ」。
「トナリのウチュウ」を見るとしゃがんで見たりとか腹ばいになって見たいっていう気持ちになりますね。
いいっすね。
それは、すぐでもいいんですから。
僕たちは人間であるけどもその中に、この大自然の中で生きてき続けてきた人間の歴史をね、生き物として持ってると思うんですね。
それがなくなったらロボットですよ、僕たちは。
そんな自分たちも生き物だっていうことを感じることができる番組ですよね。
だと思います。
ここまで見ちゃったんですからお茶の間の方は見るしかないでしょう。
ぜひ楽しんでいただきたいと思います。
本日のゲストはダンサー・田中泯さんでした。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
(あさ)頼もう!2015/10/16(金) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
BSコンシェルジュ「トナリのウチュウ〜田中泯〜」[字]
「大人のためのサイエンスファンタジー トナリのウチュウ」を紹介。ゲストに番組に出演するダンサーの田中泯さんを迎えて、番組の世界観について伺う。
詳細情報
番組内容
「大人のためのサイエンスファンタジー トナリのウチュウ」(10月17日土曜、夜7時30〜)を紹介する。この番組は、100坪ほどの草むらが「舞台」。そこである親子が生命の不思議に出会い、地球の広がりを知り、太古から続く悠久の時間に出会う姿を描く。ゲストに番組に出演するダンサーの田中泯さんを迎え、物語の魅力や見どころについて伺っていく。
出演者
【ゲスト】田中泯,【司会】村井美樹,真下貴,【語り】安井絵里
ジャンル :
情報/ワイドショー – 番組紹介・お知らせ
バラエティ – トークバラエティ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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