(cache) 杉原千畝氏「自分の命危険に」 ロシアで功績たたえるイベント - 47NEWS(よんななニュース)
  47NEWS >  共同ニュース  > 記事詳細
  •  ニュース詳細     
  • 杉原千畝氏「自分の命危険に」 ロシアで功績たたえるイベント

      【共同通信】

     14日、モスクワのウクライナホテルで開かれたイベントで、故杉原千畝氏を紹介する関係者(共同)

     【モスクワ共同】第2次大戦中にナチス・ドイツに迫害された多くのユダヤ人を救った日本人外交官、故杉原千畝氏の功績をたたえるイベントがこのほど、杉原氏が退官後に日本企業の駐在員として一時勤務したモスクワで開かれた。

     主催したロシア・ユダヤ人会議のユーリー・カンネル会長は「最も過酷で暗い時代に、自分の命や仕事を危険にさらして他国の人々を助けた人物に光を当てたい」と意義を語った。

     駐リトアニア領事代理として発給した「命のビザ(査証)」や、発給した人々の名簿が載った「杉原リスト」などをスライドで紹介。杉原氏とその家族の写真も交えて、足跡をたどった。

     イベントが開かれたのは、杉原氏が1960~70年代に勤務した貿易会社のモスクワ事務所が当時入居していた「ウクライナホテル」で、記念プレートも飾られた。

     モスクワ勤務時代に杉原氏の部下だった川村秀日露文化センター代表(82)は、68年に日本から送られてきた新聞を読み、杉原氏がユダヤ人を救った話を初めて知ったというエピソードを披露。「杉原さんは自分のことを語らない侍のような人だった」と回想した。

     イベントには駐ロシア・リトアニア大使やイスラエル政府関係者も出席した。