シベリア抑留資料、申請撤回を
世界記憶遺産でロシア要求
【モスクワ共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録された第2次大戦後のシベリア抑留に関する資料について、ロシアが日本に対して「ユネスコの政治利用」として申請撤回を要求していたことが19日、分かった。日ロ関係筋が明らかにした。
撤回要求は16日。ロシアのユネスコ委員会のオルジョニキゼ書記(外務省国際機関局次長を兼務)が、在ロシア日本大使館幹部を外務省に呼び出した。
日本側は、資料を所蔵する舞鶴引揚記念館(京都府舞鶴市)が申請前、大阪のロシア総領事館にも相談していたことなどを説明。政治利用の考えはなく、要求には応じられないと伝えた。
【 2015年10月19日 21時01分 】