制限なく記事をお読みいただく方法はこちら

ギフト券が当たる! ニュースサイト毎日新聞 アンケート実施中

安保法成立1カ月:全国で続く抗議

毎日新聞 2015年10月19日 21時40分(最終更新 10月20日 00時12分)

国会前で、のぼりやカードを掲げて安保関連法の廃止などを訴える人たち=東京都千代田区で2015年10月19日午後7時7分、喜屋武真之介撮影
国会前で、のぼりやカードを掲げて安保関連法の廃止などを訴える人たち=東京都千代田区で2015年10月19日午後7時7分、喜屋武真之介撮影

 安全保障関連法の成立から1カ月の節目の19日、東京・永田町の国会前をはじめ全国各地で市民が同法に抗議の声を上げた。

 国会前の集会には主催団体発表で9500人が集まった。団体メンバーの一人は壇上で「『国民は餅を食ったら忘れる』と自民党議員が言ったそうだ。頭を隠し逃げようとしている」と臨時国会を開かない安倍政権を批判。「私たちは餅は食うかもしれないが、絶対に忘れない」と訴えた。共産党の山下芳生書記局長は「(参院選で野党共闘を)やれるのかと心配する方もいるが大丈夫。戦争法廃止、立憲主義を取り戻す。これ以上の大義はない」と呼び掛けた。参加した東京都国分寺市の専門学校生、鈴木良孝さん(20)は取材に「1カ月たったが納得のいかない気持ちは変わらない。一人でも声を上げていきたい」と話した。

 北九州市のJR小倉駅前でも集会があり、参加した九州大の男子学生(20)は「ここでやめたら忘れたころに誰かが命を落とす」。ハロウィーンのコスプレ姿の市民も交ざり、「改憲するなら落選させるぞ」と声を合わせて訴えた。

 京都市中京区の同市役所前では女性有志団体の集会に約50人が集まった。岡野八代(やよ)・同志社大教授(48)は「法は成立したが武力から平和は生まれない」。広島市の繁華街では、市民ら約70人が「立憲主義・民主主義を守ろう」と訴え、安保関連法の賛否を問うシール投票などを実施。足を止めた市内の男子学生(18)は「家族や子供は戦地に行かせたくない」と話した。【樋岡徹也、浅野翔太郎、鈴木理之】

最新写真特集