Updated: Tokyo  2015/10/23 19:57  |  New York  2015/10/23 06:57  |  London  2015/10/23 11:57
 

次は米GMとフォード、労組がより有利な協約狙う-好決算が追い風

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    (ブルームバーグ):全米自動車労組(UAW)指導者とフィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)が9月に交渉した最初の労働協約を組合員が否決した時、労組側に不利な情勢になりそうだった。しかし、実際にはそうならなかった。

UAWがストライキを決行すると通告した後、FCAは非熟練従業員の時給を現行上限の19.28ドルから段階的に29ドル超に引き上げることに同意。この協約に伴いFCAには4年間で、賃金や確定拠出型年金401(k)プランの改善、賞与や手当などで20億ドル(約2400億円)近くの追加費用が生じる見込み。事情に詳しい関係者2人が匿名を条件に明らかにした。

FCAが改定後の協約で労組からの承認を得るまでの3週間の間に、UAWが次に協約を交渉する米ゼネラル・モーターズ(GM)が、7-9月(第3四半期)決算で四半期ベースで過去最高益を記録した。FCAの協約はGMとフォードとの交渉の出発点となるが、UAWは両社に対し、規模が比較的小さいFCAよりも有利な協約を要求する見通しだ。これはより良い利益分配や賞与の増額、人員の拡大などを意味しよう。

米コーネル大学の労働者研究所のディレクター、アート・ウィートン氏は「四半期利益が増えれば増えるほど、労働者の期待も膨らむだろう」と指摘した。

原題:GM, Ford Profits Have UAW Eyeing Richer Deals After FCA Approval(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク David Welch dwelch12@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Jamie Butters jbutters@bloomberg.net Mark Clothier, Keith Naughton

更新日時: 2015/10/23 13:13 JST

 
 
 
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