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 島尻安伊子沖縄北方担当相(参院沖縄選挙区)は18日、自らの名前と顔写真が入ったカレンダーを作り、支援者に配布していたことを那覇市内で記者団に明らかにした。公職選挙法は選挙区内の有権者への寄付を禁じているが、島尻氏は「不特定多数に配ったものではなく、公選法上の問題はない」との見解を示した。

 島尻氏によると、カレンダーは2009年から5年間、毎年2千~3千部を作製。秘書らが年末年始に後援会で連絡先や名前を把握している支援者約1万人の一部に配ったという。

 09年に自らのブログで「(カレンダーを)ほしいという方は後援会事務所までご連絡下さい」と呼びかけていた点について、島尻氏は「誤解を受けるような表現だったことは申し訳ない」と釈明。そのうえで、「カレンダーは不特定多数に向けてお配りしたものではなく、あくまでも後援会のみなさまに手配りした。公職選挙法上も何ら問題がないことはご理解頂けると思う」と述べた。

 昨年10月には、松島みどり法相(当時)が選挙区内の祭りで「うちわ」を配ったことが公職選挙法違反にあたると野党から追及され、辞任している。(上地一姫)