Updated: Tokyo  2015/10/23 19:48  |  New York  2015/10/23 06:48  |  London  2015/10/23 11:48
 

クレディ・スイスの劇的な決定、債券市場の「未来の姿」を示唆か

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    (ブルームバーグ):クレディ・スイス・グループは22日、欧州のプライマリーディーラー業務から撤退すると発表し、欧州の債券市場を驚かせた。世界の大手銀行が債券業務を縮小する傾向の中の最新の展開だ。

クレディ・スイスは債券業務の収入減少を受けてトレーディングと助言を分離する組織再編を発表したばかり。これに続くプライマリーディーラー業務からの撤退だった。

アトランティック・エクイティーズのアナリスト、クリストファー・ウィーラー氏は「クレディ・スイスにとって劇的な決定であり、債券市場の流動性にとってはさらに一歩の後退だ」とし、「コストと投資銀行事業に固定される資本を減らすことが目的だろうが、これが債券市場の未来の姿を示す動きでないことを祈る」と話した。

高い資本比率を義務付ける規制への対応で、世界の銀行は債券トレーディング業務を縮小しつつある。

クレディ・スイスは欧州のプライマリーディーラーとしては業務の規模が小さい部類に入る。ドイツ、フランス、イタリア、スペインなど計7つの欧州連合(EU)加盟国で同業務を行っている。欧州金融市場協会(AMFE)のデータによれば、これに対しバークレイズは17カ国、シティグループ、JPモルガン・チェース、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス・グループ、HSBCホールディングス、ソシエテ・ジェネラルは少なくとも14カ国。

シティの債券アナリスト、ハービンダ-・シアン氏(ロンドン在勤)は「どの銀行も圧力下にある。存在感と市場シェアという点で怪物的存在でないならば、債券ビジネスは割に合わない」と指摘した。

原題:Credit Suisse Exiting Bond Role Sounds Alarm for Debt Market (2)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Anchalee Worrachate aworrachate@bloomberg.net;ダブリン Donal Griffin dgriffin10@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: David Goodman dgoodman28@bloomberg.net Jeffrey Vögeli

更新日時: 2015/10/23 15:34 JST

 
 
 
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