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 青木元被告と朴元被告は刑務所から朝日新聞に計6通の手紙を送っていた。

 検察側の実験で、車庫にあった車と同じメーカーの4台もガソリンが漏れることが確認されてから11カ月後の今年5月。前月には、検察と弁護側の双方が高裁の抗告審で最終意見書を提出していた。青木元被告は抗告審でも再審開始決定が出ることを期待しつつ、こうつづっていた。「火災原因が(抗告審で)一層明らかとなり、娘へのなによりの供養となったと今では感謝しています」

 逮捕から20年。「殺人という罪名だけは口に出すだけでも耐えられない屈辱」とし、地裁が決めた刑の執行停止(釈放)を高裁が取り消した12年4月当時の心境をめぐっては「天国から地獄に突き落とされた」と振り返っていた。