Updated: Tokyo  2015/10/23 19:33  |  New York  2015/10/23 06:33  |  London  2015/10/23 11:33
 

流動性・世界一に陰り、議会協議の行き詰まりで米国債市場も目詰まり

Share Google チェック

    (ブルームバーグ):米国の債務上限引き上げをめぐる議会協議の行き詰まりが、世界で最も高い流動性を誇る米国債市場にも目詰まりを生じさせ始めた。

米財務省は22日、債務が上限を突破してしまう可能性があることを理由に2年債の入札を延期すると発表した。債務上限が原因での入札延期は10年余りで初めて。

ルー米財務長官によれば、米政府はあと12日で債務の上限を超えずにやり繰りする手段が尽きる。財務省は入札中止について政治的意図はないと説明したが、投資家の間には共和党が多数を握る米議会に債務上限引き上げを迫るため、オバマ政権が圧力をかけたとの見方がある。

フェデレーテッド・インベスターズの世界マネーマーケット担当の最高投資責任者(CIO)デボラ・カニンガム氏は、債務上限をめぐる混乱について「全くの醜態だ。この5年でもう3回目だ。ばかげている」と断じた。財務省の行動は「脅迫戦術」だとも述べた。

財務省は27日の2年債入札も延期するとしている。アナリストらは来月に予定されている3・10・30年債の定例入札にまで影響が出るのではないかと懸念している。財務省は四半期定例入札への影響を回避できるように議会が行動すると考えていると報道官が述べた。

原題:World’s Most Liquid Securities Market Starts to Get Gummed Up(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Kasia Klimasinska kklimasinska@bloomberg.net;ニューヨーク Liz Capo McCormick emccormick7@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Carlos Torres ctorres2@bloomberg.net; Boris Korby bkorby1@bloomberg.net Terrence Dopp, Kristin Jensen

更新日時: 2015/10/23 15:49 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。