8月、原監督(右)と話し込んだ高橋由。コーチ兼任となり、打線やチームの状態について意見交換し、原野球を肌で感じてきた【拡大】
球団はシーズン中から、水面下で高橋由と来季についての話し合いを続けてきた。球団関係者によれば、本人は現役続行の思いが強く、既に来季にむけて自主トレの準備なども進めているという。監督就任を了承した場合、兼任のままか、現役引退して専任となるかは未定だ。
「できるだけすみやかに、ファンの方も納得する形で後任を決めたい。この際、思い切ってギアチェンジをする。率先してチームを引っ張ってもらう。非公式な形で打診を進めたい」
白石オーナーはこう話したが、現実的には、新監督が22日のドラフト会議や23日スタートの秋季練習(ジャイアンツ球場)に出席することにはこだわらない方針。「高橋由伸監督」が誕生すれば、12球団最年少の青年監督となるが、貧打が続いた攻撃陣のテコ入れや、若手とベテランの切り替えなど大胆な改革が求められる。決断が注目される。
高橋 由伸(たかはし・よしのぶ)
1975(昭和50)年4月3日生まれ、40歳。千葉県出身。神奈川・桐蔭学園高から慶大に進学し、東京六大学リーグ新記録の通算23本塁打を放った。98年ドラフト1位で巨人入団。1年目から主軸として活躍し、ベストナイン2度、ゴールデングラブ賞を7度受賞した。今季から1軍打撃コーチ兼任。通算成績は1819試合に出場、打率・291、1753安打、321本塁打、986打点。2004年アテネ五輪日本代表。1メートル80、87キロ。右投げ左打ち。既婚。年俸1億6000万円。背番号24。
(紙面から)