会場に入る(左から)阪神・南球団社長、金本監督、坂井オーナー=大阪市内のホテル(撮影・安部光翁)【拡大】
再建の手段を問われて「練習だけです。練習と意識です。選手の意識をかえて練習をする」とキッパリ。20日、甲子園でナインと監督として初顔合わせする。金本イズムで厳しく鍛え直し、猛虎を再建する。 (白石大地)
★背番号希望なし
気になる背番号について、金本新監督は「まだです」と未定であることを明かした。現役時代に背負った「6」は空き番のままだが、希望を問われると「ないです」と即答。球団サイドも「まだ決まっていません」と語った。
阪神・主な監督の就任会見VTR
★星野仙一(2001年12月18日) 大阪市内のホテルで会見を行い、集まった報道陣は210人、テレビカメラは15台。本人の希望で、契約は1年契約で年俸2億円。「戦う男、戦う軍団にしたい。目を吊り上げて、火の玉のごとく戦えるような人間を育ててみたい」
★岡田彰布(03年10月28日) 大阪市内のホテルで会見。契約は3年で総額2億4000万円の複数年契約を結んだ。「今まで以上に期待感を感じます。星野監督の野球に若さを加えてやっていきます。期待はしていただいて結構です」
★真弓明信(08年10月27日) 大阪市内のホテルで会見し、報道陣約150人が詰めかけた。背番号は「72」、2年契約で年俸は8000万円。「日本一を狙うのは当然です。(FAで)できれば頼りになる選手を獲ってもらいたい。特にピッチャーですかね」
★和田豊(11年10月28日) 大阪市内のホテルで会見を行い、契約は3年で年俸は8000万円。「現有戦力は把握しております。今の戦力に少し、ほんの少しのスパイスを加えれば、十分に優勝争いできる」
データBOX
◎…指導者の経験なしで監督に就任した阪神での主な例は3人おり、それぞれ1年目の成績は、1940年の松木謙治郎が64勝37敗3分けで2位、55年の岸一郎が16勝17敗でシーズン途中で休養、58年の田中義雄が72勝58敗で2位だった
金本 知憲(かねもと・ともあき)
元外野手。1968(昭和43)年4月3日生まれ、47歳。広島県出身。広陵高から東北福祉大を経て92年D4位で広島入団。03年にFAで阪神に移籍し同年、05年と2度のリーグVに貢献。1492試合連続フルイニング出場は世界記録。12年引退。通算2578試合で2539安打(打率・285)、476本塁打、1521打点。MVP1度、打点王1度、ベストナイン7度。右投げ左打ち。1メートル80、88キロ。
(紙面から)