笑顔で就任記者会見するプロ野球阪神の金本知憲新監督=19日、大阪市内のホテル【拡大】
無数のフラッシュを浴びても、緊張感漂う表情は変わらなかった。意識を変え、猛練習して、勝つ! 金本新監督が熱く就任第一声。第33代監督が、猛虎を戦う集団へ立て直すことを宣言した。
「見ていて面白い、ワクワクするようなチーム作り。監督、コーチ、選手、1軍も2軍もフロントも全部がひとつになって、結束力のある戦う集団、戦うチームを作っていきたいと思います」
2012年に現役を引退してから、毎年のように繰り返されるシーズン終盤の失速。「『何が何でも勝つ』という気持ちが、少し欠けていたのではないか」。不屈の闘志で自らを鍛え上げ、骨折しても試合に出続けた鉄人はもどかしい思いで見ていた。淡々と負けることなど許さない、勝利に執念を燃やす集団に変える。それこそが自らに課された使命と明言した。
そのためには、これから伸びゆく若手はもちろん中堅、ベテランにも厳しさを求めていく。スローガンはズバリ『厳しく、明るく』だ。