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難民受け入れ制限で厳しい状況に
10月20日 7時08分

内戦が続くシリアなどからヨーロッパへの難民の流入が大きな問題となるなか、ハンガリーがクロアチアとの国境を封鎖した一方で、隣国スロベニアも入国する人数を制限する方針で、多くの難民が、寒さの中で、厳しい状況に置かれています。
ハンガリーにはドイツなどを目指す難民や移民が連日、5000人以上、押し寄せていましたが、ハンガリー政府が流入に歯止めをかけるために、クロアチアとの国境を封鎖したため、現在、多くの人たちがスロベニアに向かっています。
スロベニアは、難民たちの通過を認めていますが、入国手続きなどの処理能力を超える人々が押し寄せており、19日には、雨が降るなか、難民たちは毛布や雨がっぱに身を包んで、長時間、寒さに耐えながら、スロベニアへの入国を待っています。
スロベニアは1日に入国を認める人の数を2500人に制限する方針を示しており、さらに多くの人が、国境で足止めされる事態が予想されています。
また、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所によりますと、クロアチアの東隣のセルビアには1万人を超える難民がいるということで、セルビアも、国境管理を強化する可能性を示唆しました。
難民の流入に歯止めがかからないなか、ヨーロッパでは各国が相次いで入国を制限する事態が懸念され、すでに、各地の国境地帯では行き場を失った人たちの食料などが不足し始めており、冬を迎えるのを前に難民たちを取り巻く環境は厳しさを増しています。

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