中国をけん制する安倍首相、これ見よがしに米空母に乗艦

 安倍首相はさらに、海上自衛隊のヘリで空母ロナルド・レーガンに移動した。麻生太郎副総理と中谷元防衛相も同行した。米海軍第3艦隊司令官のタイソン中将が安倍首相を迎えた。安倍首相は戦闘機の操縦席に登り、笑みを浮かべて写真撮影にも応じた。

 現在日本は空母を保有していない。しかし、今年就役した護衛艦「いずも」(1万9500トン)は事実上の空母クラスとされる。韓国が保有する最大級の駆逐艦もいずもの半分にすぎない。日本の造船史も韓国とは比較にならない。20世紀初めに空母が最初に登場した際、アイデアを考案して試したのは米国、英国、フランスだが、実際に船から戦闘機を飛ばすのに最初に成功したのは日本の空母「若宮」だった。

 日本は東アジア各国で唯一近代化に成功した後、「日本の自衛のためにやむを得ない」という巧妙な論理で朝鮮を飲み込み、中国大陸と太平洋を侵奪し、第2次大戦に敗北した。東京湾に停泊した米戦艦ミズーリで降伏文書に署名したのは、1932年に尹奉吉(ユン・ボンギル)義士による上海での弁当爆弾で片足を失った重光葵外相だった。ミズーリは船上から航空機を飛ばす空母ではなく、戦艦だった。安倍首相が米空母に乗艦したことについて、日本メディアは「米日が共同で中国をけん制するための措置」と解釈した。

 韓国の外交関係者は「米日がアジア太平洋地域で中国の海洋進出を抑制し、一体となって動いている事実を日本の国内外に示そうとするシーンだ」と指摘した。現在自衛隊と米軍はインド洋でもインド海軍と合同演習を実施している。演習には米国、インド、日本の艦船10隻が投入された。

東京=キム・スヘ特派員
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース