北朝鮮外交官2人をブラジルで摘発=キューバ産シガー密輸容疑

 キューバ産の最高級シガーを大量に密輸しようとした北朝鮮外交官2人が、ブラジル・サンパウロ郊外のカンピーナス空港の税関当局により摘発されていたことが分かった。現地のメディアは14日、同空港からブラジルに入国し、シガーを密輸入しようとした北朝鮮国籍の容疑者2人を摘発したと報じた。現地の税関によると、2人はサンパウロ市内の北朝鮮大使館で貿易書記官などとして勤務する外交官だという。

 報道によると、2人はキューバからパナマを経由してブラジルに入国しようとした際、9000万-1億5000万ウォン(約950-1600万円)相当のシガー3800本を、六つの旅行かばんに入れて入国しようとしたという。現地の税関関係者は「通常の手荷物とは考えれないさまざまなブランドのシガーが3800本もあったため、これは当然販売目的の密輸品と判断し、全て押収した」と明らかにした。

 ブラジルやメキシコ、ペルー、ベネズエラなど中南米諸国の北朝鮮外交官らは、金正恩(キム・ジョンウン)政権に「忠誠資金」を上納するため、近隣のキューバから最高級のシガーを密輸して外貨を手にしてきた。このことはすでに本紙でも報じられている。高級シガーとして知られるコイーバの場合、通常は1本で4万-5万ウォン(約4200-5300ウォン)という高値が付くが、北朝鮮外交官らはキューバの闇市などから定価の10%という安値でこれらのシガーを大量に手に入れ、これを各国に転売して利益を得ていたようだ。

ハバナ=朴国熙(パク・ククヒ)特派員
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