韓国の中国傾斜、朴大統領訪米で米国の懸念は払拭できたのか

米国の専門家たちはどう見るか

 韓米首脳会談の結果について、米国内の専門家はおおむね前向きに評価した。米国的な視点で他国との関係を分析する傾向があり、アジア関連の研究者として地域の発展に対する期待感が大きいためだと思われる。しかし、韓米同盟や北朝鮮問題、韓日関係の修復など各論では結論にある種の条件が付けられたと指摘する。

 韓国が米国より中国に傾き過ぎているという「中国傾斜論」が解消できたかどうかをめぐっては見解が分かれた。ジョンズホプキンス大国際関係学科のケント・コルダー教授(ライシャワー東アジア研究所長)は「全般的には相互理解が進んだが、まだ朴槿恵政権が中国に傾斜している点について懸念が残っている」と述べた。そして、コルダー教授は「朴大統領は韓米両国が(6.25戦争=朝鮮戦争などを通じた)犠牲で固く結び付いていると言うが、郷愁を呼び起こし、美辞麗句を並べ立てたとしえtも、中国に傾く韓国の政治的、経済的実態は解消されない」と指摘した。

 戦略国際問題研究所(CSIS)の韓国専門家、ビクター・チャ氏(ジョージタウン大教授)は「単独会談、昼食会談などを長時間行ったことは良い兆しであり、高い点数を与えられる」と述べた。しかし、チャ氏も「オバマ大統領は韓中関係の発展に問題はないというが、中国が国際規範に反する場合、韓国が公に批判すべきだという点で明確な一線を引いた」と述べた。一種の「条件付き承認」だとの見方だ。

 一方、リベラル傾向で知られるマンスフィールド財団のフランク・ジャヌージ理事長、保守傾向のシンクタンクであるヘリテージ財団のブルース・クリングナー・アジア研究所北東アジア上席研究員は会談が成功したと評価する。

ワシントン=ユン・ジョンホ特派員
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース