週末、藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきた。子供と一緒に出掛ける場所は「子供向け」のところが多いのが常。たまには親の好みに合わせた社寺仏閣だったりもするけれど、それでも子供が退屈しないようなプランを計画する。子供が退屈して割を食うのは結局大人になってしまいがちだから。子供の年齢や興味に合わせて出掛けるのは時々面倒だったりもするのだけれど、それが当たり前になってくると、今度は子供と一緒に出掛けられる時期は限られていることに気づき、ほんのり感傷的になったりもする。そして今回、藤子・F・不二雄ミュージアム。末子がドラファンで、それと長子は6年生なので一緒にこういうところに出掛けることもじきになくなるだろうな、と。
子供のために出掛けたつもりだったけれど、私にも良かった。パーマン、ドラえもん、エスパー魔美、キテレツ大百科、オバケのQ太郎、チンプイ、小学生から中学生になってもこれらのアニメを見ていた。というか、再放送含めテレビの子供向けアニメ枠は今よりもずっと多かった気がするし、そのうちの1/3くらいは藤子不二雄だったような。藤子不二雄ミュージアムでそれらの原画を見たり、制作裏側ストーリーに触れたりして、過去の心にタイムスリップする感覚を得たり、その時の生活を思い出したり。藤子不二雄という漫画家がいてくれて良かったと喜んだり、もうすでに亡くなってしまっていることに悲しくなったり。
有名な「きこりの泉」。
井戸のポンプのような仕組みで現れるきれいなジャイアン。
水しぶきを少し残して消えるきれいなジャイアン。
そして水中で次の引き上げを待つきれいなジャイアン。
ショップで末子にタケコプターのついたカチューシャを買ってやった。嬉しそうにタケコプターを装着する末子を見ていて、本物のタケコプターについて思いを馳せた。揚力が足りないとか、体が回転するはずとかそのあたりは不思議道具の不思議の部分でカバーしてもらうとして、問題は「装着」だ。頭髪があるので吸盤タイプではない。仮に頭髪を剃っていたら吸盤タイプで装着可能だが自重で頭皮がずる剥けてしまう。
ならば…、
こんな具合の鋭利なトゲ。このトゲで脳から直接信号をキャッチして離陸と着陸、飛行方向が定まる機能とか。
いや、
よりガッツリとホールドするための反しがついていた方がもっと安心して飛べる、と考えたあたりで、夢もクソもねぇ!と自分を罵りました。