2015年10月4日、東京・秋葉原UDXとベルサール秋葉原の2会場にて開催された電撃文庫　秋の祭典にて『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った？』秋の特別講座ステージが行われました。本ステージでは、豊永利行さん（西村英騎／ルシアン役）をはじめ、日高里菜さん（玉置亜子／アコ役）、水瀬いのりさん（瀬川茜／シュヴァイン役）、M・A・Oさん（御聖院杏／アプリコット役）らメインキャスト陣が登壇し、本作における魅力などについて熱く語りました。

　ステージが始まると、早速メインキャストの4人が登壇。まだアニメ化が発表されて間もないためアフレコも始まっておらず、今回のステージは『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った？』について、よりキャスト陣に知ってもらうという意味合いもあり、司会を務める豊永さんが講師、他のキャスト陣が受講生という形でステージは進行していきました。キャスト陣は、豊永さんからの無茶振り（？）により、それぞれのキャラクターでの演技が早くも披露され、イメージにぴったりな声音で読み上げられる台詞の数々に、会場からは大歓声が上がっていました。

　原作者である聴猫芝居氏に加え、アニメ制作に関わる一部スタッフは、なんとSNSチャットを介しての文字のみという斬新な形でステージに参加。キャスト陣からは「それならステージに出てくれたらいいのに」と総ツッコミを受ける中、何故かいきなり監督の下着の色の話を始めたり、聴猫芝居氏がヒロインの可愛さについて自画自賛（？）するなど、自由すぎるトークを展開して会場の笑いを誘いステージも盛り上げました。

　その後は、作品やそれぞれが演じるキャラクターについての話題でトークが展開していきます。男性がゲームの中で女キャラクターを演じる、いわゆるネカマと呼ばれる人物達が大勢登場するのが本作の特徴ですが、ネットゲームを実際にかなりプレイしていたという豊永さんは、いわゆるネカマをする男性は自身の理想の女性像をキャラクターとして演じるため、非常に同性からみて魅力的なキャラクターに映ると力説。ネットゲームにあまり詳しくない水瀬さんに、今回のイベントでも使われていたDPS（Damage Per Second）などのネットゲーム用語について解説をするという光景も見られました。またM・A・Oさんも、自身が演じるアプリコットと同様に課金をしてネットゲームをプレイしていた経験があるそうで、何かと共感を覚える部分が多いとのことです。

　さらに会場では、早くも英騎と亜子のアニメ版の設定画も公開も行われることに。作中でもとびきりの美少女という亜子の可愛らしさはアニメでも健在で、客席での反応も上々。一方、等身大のキャラクターであるはずの英騎がイケメンに描かれていることに豊永さんが嫉妬する（？）という一幕も。チャットで参加していた制作陣から、アニメではヒロイン達の胸が揺れるようになっているという拘りの演出が行われることも判明すると、何故か豊永さんよりも女性キャスト陣の間で大盛り上がりしていました。

　そしてその後は、事前に寄せられた本作のアピールポイントを、読者側からキャスト陣に紹介するという一風変わったコーナーも行われました。挙げられたポイントは「魅力的なキャラクターとのラブコメ」「現実逃避のお供」など様々で、中でも意見が多かったのはネットゲームのプレイヤーなら必ず共感できるという「ネットゲームあるあるネタ」。やはりネットゲームをよく知る人にとってはたまらない作品になっているようです。
　こうしてアフレコ前の段階で、読者の視点から作品の魅力や見所を語ってもらうのはキャスト陣にとっても新鮮のようで、今後もこのようなイベントで定番化してもらえないかという要望もちらほらと上がっていた状況でした。

　最後には、最新巻にあたる原作の第9巻（LV.9）の発売日が2015年12月10日に決定したことも発表された後、それぞれキャスト陣から本作に向けた意気込みが語られます。さらには、M・A・Oさんが、客席からのリクエストに答えて「無課金とは無理のない課金！」というアプリコット台詞が力強く読み上げられるなど、最後まで大盛り上がりとなったステージは幕を閉じました。

>>『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った？』電撃文庫公式サイト