会社の登記書き換え 多額の現金引き出したか

10月19日 18時15分

小澤道明さんの知り合いの男ら３人は、別の事件で逮捕されています。
１８日、小澤さんとみられる遺体が見つかった前橋市内の住宅の跡地は、男ら３人のうち１人が以前住んでいたということです。
この住宅を解体した建築業の男性によりますと、住宅は住んでいた男に頼まれて、ことし２月に解体されたということです。
行方が分からなくなっている小澤さんは、東京や千葉、茨城、それに青森や秋田、福島、北海道などで、不動産業や金融業、医薬品販売などの会社、およそ２０社で社長や役員を務めていました。住居も転々としていたということで、行方が分からなくなる直前まで借りていたのは青森県弘前市のアパートの部屋でした。
弘前市の部屋には本棚やベッドが置かれていて、小澤さんは、ここで本を読むなどしていたということです。
おととし１１月に家賃が支払われたのを最後に、家賃はそれ以降、払われなくなったということです。
その後、去年の春ごろに、小澤さんの会社の関係者を名乗る２人組がアパートを訪れ、「社長は体の調子が悪くて入院している」と言って、部屋の荷物を処分したということです。
アパートの関係者は「小澤さんは、おととしの１１月に家賃を払って以降、連絡が取れなくなった。どこかに行ったのかと思っていたら、去年の春ごろに会社の関係者を名乗る２人組がやってきた。会社社長が滞納している家賃を払い、部屋にあった荷物を処分したが、部屋の中で何かを探しているようにも見えた」と話していました。
また、「ことしに入って、警察が来たので、事件に巻き込まれた可能性があるのかと思って驚いた」と話していました。
男らと小澤さんとの間には金銭トラブルがあったとみられ、警視庁によりますと、調べに対し、男ら３人のうち一部が「小澤さんの口座から現金を引き出した」と供述しているということです。