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◆野良の短編・エッセイ・その他 作者:根無草野良
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アニメ「アイドルマスター・シンデレラガールズ」から読む「キャラクターの深め方」と「デレアニの魔法」


 ああ、終わってしまった……。いや、ここから始まるのか。ゲームの冒頭、個々のキャラの在り方と それぞれの関わり方に対するイメージの構築として 文句の付けどころがない2シーズンだった。サブタイにした「キャラの深め方」の前提として、デレマスの基本的なキャラの在り方から考えてみよう。

 デレマスの パッと思いつく特徴は「キャラが個性的」であることだ。765の面々が比較的 常識的な特徴から始まったのに比べると、イロモノ感すらあるほど際立った要素を中心に キャラが構築されている。上田しゃん、アンタ最高に輝いてたよ。色んな意味でw

 そして「キャラが多いこと」。いま現在で200ぐらいいるんじゃなかったっけ? ソシャゲにしても異常に多いのではなかろうか。最初に見たときは収拾つくのかという不安しかなかったな。特にキュート系は その基本属性からして 個性を分けにくくもあったし。要素的に小さな差異を与え、ピンポイントにハマるキャラを見出していく方向性なのかと思った。この発想自体は あながち間違いでもないだろう。カスタマイズされるキャラを 公式側で用意したような感じである。

 ソシャゲとして この二つの特徴は、今から見ると かなり説得力のある要素だと思える。広く浅く プレイヤーの興味を惹き、人気が出てきたものを 集中的にフォローしていくなら、コンテンツを成長させるにしても効率がよい。

 ある意味で、この やり方は 美城常務の方針に近い。資質の見極めを個人ではなく プレイヤーの多数により定めるだけで、結果だけを優先するなら 妥当だとすら思える。クローネのメンツを見ても 傾向は分かりやすい。ソシャゲの本筋においても人気の高いメンバーであるからだ。現時点におけるゲームの展開にしても 近い やり方を しているだろう。総選挙やら 人気キャラの優遇は 展開的に やらざるを得まい。

 ただ、アニメにおけるPの やり方は これと正反対だった。人気は さておき、自分が見出したアイドルたちを 見捨てることなく輝かせる方向性だ。ゲーム的に見れば 趣味的なプロデュースと言える。あるいは、キャラを より人格として捉えている。結果だけでなく 過程を楽しんでいると言えよう。

 方向性としては どちらが正しいとも言えない。どちらも正しいし、どちらかに偏る必要も ない。両極端な姿勢ではあるが、両立できなくもないからだ。あるいは このバランスを どのように定めるかが プレイヤーの個性とも言える。

 これで示されているのは、プレイヤーではなく 運営側の姿勢だ。プレイ方針として どのような やり方も 許容すると言っているに等しい。つまり、「趣味的な楽しみ方でも ちゃんとサポートします」という宣言であろう。人気や都合に応じた 進展の差はあるが、アイドルの誰一人として 切るようなことはしませんと、そういう表明だと思える。そうでないとアニメの感動と説得力を失ってしまう、と換言してもいい。
 だから 安心してプロデュースしてください、ということだ。常務とPのポエムバトルを 俺なりに翻訳すると、こうなるw

 仮に これが正しく、最初からの意識であったのなら、デレマスの基本コンセプトは 恐ろしく困難なものだったことになる。200人近いキャラクターの すべてをサポートし続ける覚悟が必要なのだから。さすがに途中での方針変更も考慮されていたと思うのだが、どうだろうな。

 ただ、初期から想定はしていた展開なのだとは思う。と言うのも、デレアニのストーリーの主軸が どう考えても卯月の持ち歌である S(mile)ING! を意識したものであるからだ。細かな内容は さておき、特徴が少なくても 主役に据えうるストーリーを ある程度どのキャラにも盛りこんであるのだろう。
 要素的な設定だけでない、当人の過去を意識したキャラ作り。ある意味で 創作の基礎ながら、最近は あまり気にされていない感もある部分である。

 このへんは765での蓄積が 相当にあるのだろうなと感じた。キャラから想定される イメージの広がりを あらかじめ予測するような作り方だ。ある意味で テンプレではあるが、既存のものを流用するだけではなく、アイマスの中で培ったモノを基盤に 新しいモノを作り上げた感がある。

 それがナニかと文字にするのは難しいのだが、許容性みたいなものだろうか。いざ声やストーリー的な背景を与えた際、それをしっかりと受け止められる 土台的な強さがある。
 これこそ「深められるべきキャラクター性」と言えるだろう。

 この一端は「負の感情」だ。これを どのように処理するかは、現実の人間を見極める上でも わかりやすい指針となる。デレアニでは 主要キャラにおいて それぞれの問題の中で これを示していたワケだが、サブ的に登場したキャラたちからも 一定の現実的な感情が感じられていた。
 以下、属性ごとに例示してみよう。


 キュート系は 言わずもがな 卯月の問題が最大級であったが、彼女にからめては 小日向美穂が 代表格だ。少し脱線するが、最終回で 卯月と美穂の やりとりがあって 本当によかった。アレだけで 裏側で行われたであろう諸々の妄想が捗るw
 同時に、2シーズン分のストレスを抱えた卯月と 対等以上の立場であると、あの1シーンで納得させる効果になった。正確には1シーンだけでなく、前回 語った通り 先輩としての気遣いや 仕事に対する意識など 印象の積み重ねだ。それらの結果が あのシーンに結実されて 卯月並の存在感に至らしめた。あれだけの材料があれば 美穂を主役に1クール分のシナリオぐらいは 簡単に書き上げられる。これは断言してもいい。

 ただ、その根拠は 美穂に関する要素だけではない。同じキュート系である かな子や智恵理の成長が、美穂の展開を支える役に立つ。
 アニメの開始時では 性質のよく似た二人を 同時に出す必要があるのかと 疑問にすら思っていたが、ラストの 個々における方向性の違いに、なぜ出したのかが ようやく理解できた。似たような特性を持つからこそ、積み上げてきた経験による差が はっきりと示せるのだ。これを実例として描いてくれたことは 創作的に非常に得られるモノの大きい部分だった。

 美穂を、あるいは 他のキュート系アイドルを 主役にした場合、多くは 今回の卯月に近い悩みを 抱えることになるだろう。あらすじ的に書きだしてしまうと 差異は ほとんど感じられないかもしれない。問題そのものが 相当に繊細なもので、どこに悩み どのような解決へ至るかを メインとして描くには、問題を捉えるキャラへの 理解と共感が 欠かせないからだ。これが出来るか否か、させられるか否かで、見る側の評価は まったく違ってくるだろう。

 そういった繊細な心理面の問題を 描く例示として、デレアニは非常に優秀なテキストになりうる。そして、これを踏まえさえすれば デレマスの あらゆるキャラで 同系のストーリーを描ける。差異は小さいだろうが、それぞれのキャラが有する特徴を どうすれば表現できるのか、描き方のヒントとして これほど活用できる作品も あまりない。
 逆に辿ることで キャラを作る際の 手本にもなる。アイドルモノに限らず、多人数を設定する際には 参考にできるものが多い展開と構成であった。ゲームや個々の情報と合わせることで より広がりを得られるだろう。


 クール系だと サブではないが 美波が一番わかりやすく示せる。感情的な要素は 凛が大きく示していたが、美波は 静かに燃え続けていた。ある意味でクールのクールっぽさを保ったまま、さらに属性の特徴を深めたと言える。

 大きな要素は 彼女のリーダー性だろう。以前の考察でも語ったが、美波は 率先して皆を率いていくタイプでは ない。おそらく リーダーよりもNo.2の方が向いている。指針ではなく下支え的に 全体を後押ししていく方向性だ。

 印象でしかないが、美波自身も その傾向を 自覚していると思う。しかし、CPの中では最年長で 皆に任されたこともあり、リーダーとして振る舞わなければならない事が多かった。向き不向きとは無関係に 行わなければならない立場。このミスマッチの中で それでも輝ける方向性を見出した強さは、アニメでなければ描けなかった魅力だろう。

 これは総じて「新しいことへの挑戦」という意識になり、CPのみならず 関わったすべてに 影響を与えていた。アーニャや凛は言わずもがな、りーなや智恵理たちだけでなく クローネの奏や 最終回では ありすと文香にも 伝わっているだろう。引っ張るタイプではないからこそ、表立たなくてもできることが見出しやすい。本質として シンデレラに一番近いのは 彼女ではないかとすら思える。カッコよさだけでないクールの魅力を 最も伝えてくれた存在だろう。


 パッションで印象に残っているのは上田しゃんだ。いや、別に最終回のアレがってワケではなくw
 マジメな話、パッションの問題を 最も突きつけられたのは 上田鈴帆だと思うのだ。ウサミン回の一端でしかなかったが、あそこまで笑いに振ったキャラが それを否定された場合、受けることになるダメージは 深刻ってレベルじゃないだろう。卯月に匹敵する精神的な負荷を負うことになりかねない。
 アニメのメインストーリーとしては描けないだろうが、この心理的な物語の起伏は やりかた次第で 卯月のものより 面白く描けそうですらある。ギャグ面だけでなく、シリアスな問題としても わかりやすくできるだろう。

 パッション系アイドルの例示として、未央は申し分ない活躍を見せてくれた。元気をウリにするアイドルとしては 特徴が少なくある分、パッションの平均として示せる起伏の上下が しっかりと表現されている。
 特徴がある者であれば、その問題も よりトガる。性格や気質、意識の差、それぞれによって表現の幅は さらに膨らんでいく。
 上田しゃんの場合、さらに相方的存在として 難波笑美も投入できる。傾向としては近しいだろうからこそ、問題に対する考え方で 差を描けるだろう。

 トークの上手さもあるのだろうが、現実の芸人の苦労話などは 物語のネタとして 非常に面白いものが多い。笑いってのは あらゆる創作の中で もっとも難しいものでもある。業界の中では低く見られている風潮があるようだが、精神面でも物質面でも もっとも起伏に富んでいるだろう。

 アイドルでも流用できるネタは多いだろうが、芸人的に そのまま用いることができる この二人は、そういった方向性においても活躍の道が与えうるわけだ。アニメ向きではないが、四コマ漫画みたいな形で描くこともできるだろうし、ガチシリアスへ持っていくこともできる。

 パターンとして 芸人だけに限らない。TOKIO張りに農業・職人の問題意識を扱う子だって使えるだろう。むしろSide-Mでやれって話だがw
 個々の特徴となっている要素への理解そのものが、対象キャラの理解に つながることも多いだろう。パッションは その傾向も強い。ロックにメガネ、サイキックやら忍者やら、趣味的な要素だからこそ コアなネタも掘り下げやすくなる。
 さすがにアイドルモノとしての需要は難しいだろうが、話のネタとしては使いやすい。ワンポイントでもいいし、メインにすることもできる。

 リアル346で 現実とリンクさせやすいのも 強みの一つだろう。江戸切子のとかマジで欲しい。財力が追いつけばだが……
 ただ、この種のコラボを やるのなら、キチンと相互の利益になるような形で やってほしくもある。単純に消費者を広げるだけでなく、それぞれの理解を深めるような。
 というところまで望むのは さすがに無理かな。このへんは むしろファンの方から 地道に やっていくべきなのかもしれん。


 と まぁ こんなとこかな。いくつかの例示で どういう風に深められるかは 感じていただけただろうか。
 厳密には 深め方というより、元からあった人格の堀り出し、という方が正しい。アニメを はじめとした ストーリーにおける蓄積は、ストーリーが始まった時点からのモノでしかない。それを支えるキャラの過去は あらかじめ作っておく必要がある。

 ただ設定として あればいい、というものではない。重要なのは ストーリーにおいて重ねられる印象との一貫性だ。新たに積み上げていくものを これまで積み上げてきたものと どのように融合させるか。この違和感のなさが キャラクターに「生きている」実感を与える。現実の人間が そうであるように。

 これは キャラだけで与えられる印象ではない。その基礎が しっかり組まれているのは当然として、キャラの動きとなるストーリーにも、土台となる舞台にも、同様の配慮が必要になる。いずれかが過剰でも その要素だけが浮いてしまう。与えたい印象を 適切に示すため 必要となる程度・度合い。いくつもの要素が バランスよく組み合わさることで はじめて生み出せるものだ。

 影響は 個々のキャラや ストーリーだけに 止まらない。それぞれが同程度の精度を維持できているなら、互いに支えあって より大きなイメージを構築することもできる。
 今回 例示してきた内容は まさに その点を示したものだ。直接的には関係せずとも、同一の世界の中で 同格の存在であることが伝わってくるから、同様のストーリーがあるだろうと想定して 同種の物語を想い描くこともできる。他の情報を鑑みることで、さらに補強もしていける。
 この広がりこそ 二次創作の余地だ。自分だけの想像よりも より拡張性と共感性の高い物語を作れるだろう。形にはならずとも、与えられるだけでない 独自の補完を行いやすくなるはずだ。

 デレアニは この補完力が 非常に高い。登場しなかったアイドルにおいても、設定とポジションさえ与えれば ある程度は納得のいく物語が 自然と組み上げられるだろう。映像や音楽を用いたMADだけでなく、ストーリー面での企画なんかも 今後ありうるのではなかろうか。765でも似たようなことはやっていたし。


 そういえば 作中では「魔法」が なにか、最終的には わからないままで終わった。それを理解することが アイドルたちの 今後の課題になるのだろう。
 同時に プレイヤーであるP、支える側も考えるべき要素だとも感じた。このへんも深めておきたい。

 俺は これまでの雑感において デレアニにおける魔法は「周囲のサポートや それに類するモノ」だと考えていた。卯月が踏みだすまでを支えた PやCPメンバー、および関連した人々の 精神的なフォローは わかりやすいところだが、アイドル事業そのものも 支援という意味では同等だ。常務は この点に特化していたと言える。精神面もさることながら、現実的には欠かせない要素である。ファンの応援も 似たようなものだ。結果として得るべきものではあるが、応援そのものにも 魔法めいた支援力はある。これらは間違いなくアイドルを輝かせる要素であろう。

 ただ、では「アイドル自身は 魔法を具えられないのか」ということになる。そんなことは ない。応援したくなる魅力こそ アイドルが有する魔法的なものだ。支援と どちらが先かは 判断の難しいところだが、Pに見出された要素は なにか、この点は最低限 必要になる。

 デレアニを見た感想としては「憧れに対する懸命」あたりだと感じた。アイドルであるから容姿的な基準は当然あるだろうが、支える側にとっても この意識は当てはめられる。金銭面においても 程度に関しては 同じ意識が当てはまるだろう。結果以前に 憧れを実現したいという動機が 行動を起こさせる起点になる。対して どれだけ本気になれるかも。

 アイドルに限らず、人を惹きつける行為の大元には この意識がある。スポーツの技、優れた美術品、歌に踊りに映画に料理。それらの完成度は 形として残る明確な結果だが、そこまでに至る困難と苦労が 読み取れるからこその 感動でもあるだろう。
 美城常務は 完成度の方を優先していた。対してPは 困難と苦労を評価したと言える。どちらが ではなく どちらも求めなければならないのが 現実というものだ。

 そう、「現実」である。これらは貴重な要素であるが、当事者にとっては 現実そのものだ。そこに「魔法」的な要素など 欠片もない。多くは自己の努力のみが積み上げるものであり、稀にある 思いがけない幸運と助力を 魔法的だと感じるにすぎない。
 逆に言えば、自分以外から与えられる 大きな助力、自分では成し方も よくわからないモノが 魔法的に見えるわけだ。

 だが、他者からは不可思議に見えても、助力を与える側にとっては 積み上げてきた「現実」である。憧れを実現するために努めてきた結果であり、いわゆる魔法でイメージされるような 杖の一振りで簡単に実現できるものでは ない。
 簡単に見えるとすれば、そう感じさせるほどの習熟を得た結果なのだ。自他が具えるべき「魔法」とは このレベルに至る、あるいは至ろうと努める意識と技術ではないか。個人的には そう考えられた。

 少々 主旨から外れるが、この結論に至った上で「魔法ではない」と理解しておくことが 重要だ。自分には わからない・できないことを 魔法という 都合のいい言葉で 曖昧にするのではなく、それを実行している「誰か」がいることを、たまには気にしたほうがいい。自分と関わることがなかったとしても、その「誰か」もまた 支えてくれている人には違いないのだから。


 てなことを考えてしまうぐらい、展開面と その主張を示す意図においては 文句のつけようがない最終回だった。おねシンで始まり おねシンで終わる、シンデレラにおける12時の意味あいと ゲーム開始時点の 前提状態として カンペキな準備を整えたと言える。

 とはいえ、不満を覚えた点もある。新曲「M@GIC」のライブシーン、丁寧でラストに相応しいものではあったが、全体としての動き そのものは「GOIN」と大きな差は感じられなかった。なんというか、アニメとしてパターンが画一的な気がしたのだ。
 多分カメラワーク的な部分だろう。個々の描写や 横への移動はあったが、空間的なダイナミックさに関しては アニマスや TPのライブシーンの方が 面白みがあった。現実では不可能だが アニメであればできる表現が 少なかった感じがする。

 もしかすると デレアニ全体としての傾向なのかもしれない。コミカルな表現そのものが少なく、視点的なものも 人物に可能な範囲であったような気もする。なにかしらの意図があるのか、あるいは動画的な負担の軽減か、理由はあるのかもしれないが、もう一つナニか欲しかった。ちょっとハードル上げすぎたかな。

 映像面で言えば、舞踏会における アイドルたちの動きが少なかった点も 上げざるをえないだろう。展開的に 常務とPの方法論に決着をつける必要があり、その背景として優先度を落としたのだろうとは思うが、やはり アイドルアニメのメインは アイドルだ。タダでさえ 常務やPに出番を食われている感もあった。晴れの舞台であるライブ、形式的にフェス的であったが、このタイミングで 映像的にだけでも 動く姿はあった方が よかったのではないかとも思う。

 扱いと言えば クローネの扱いも もったいなかった点だ。CPのライバルポジ的に登場した割に、グループとしての後輩的な立場以上には ならなかった感じがする。話数的な制限なのだろうが、明らかに 掘り下げが足りない。本当なら定例ライブの前に クローネサイドの理解を深める話が 入るハズだったのではないか。

 というのも、クローネ側のメンバーの意識が もう少し知れていないと、常務の言い分に どうにも説得力が足りないからだ。クローネメンバーが どのような意識で 常務の提案に乗っているのかが わかりにくい。文香と唯の 言い分はあったが、皆があの調子ではないだろう。特にリーダー格と見られる奏あたり、もう一歩 踏み込みがないと 美波との会話で 釣りあいが取りにくくすらある。凛とアーニャ、あるいは莉嘉みりあ あたりと絡ませる程度でも 全体の雰囲気は 伝えられただろう。想像を膨らませることはできるが、自由度が高すぎると 逆にやりにくい。キャラ設定は知れても 関係性は また別の趣がある。クローネメンバー内で どのような日常が送られているのか、もう少し見たかった。

 ゼイタクを言うなら、クローネとしての曲も 一つぐらいは欲しかったなぁ。結局はTPとアーニャの新曲で終わってしまった。最終回で こないかなぁなんて期待もしていたのだが、さすがに無理か。タダでさえNGとCPの新曲があった上、デレアニは毎度 新曲を用意しなきゃならなかったワケだし。

 二回の特番も 映像面的な労力もさることながら、曲撮りや 脚本的な こだわりを 強めすぎた結果なのではないかとすら邪推してしまう。そのものの完成度もさることながら、演者の感情まで乗せ尽くしたかった感じがあった。だからこその出来ではあったから 仕方がないと思う面もある。アニメ製作の現場的な問題もあるのだろう。このへんの解決はコンテンツだけでは どうにもならんのかなぁ。


 てな具合に ワガママに近い欲求はあるのだが、2クールのアニメとして 内容に関しては 文句のつけようがない。個々のストーリーと 全体の意図を 明確に伝え、使える情報を 効果的に使いきり、かつ ゲームそのものへの誘導として 最高の状態を構築したと思える。これまでや 今後のユニットに対して ある程度の背景を 自然と連想しうるほどだ。

 ある種、タイトルが「シンデレラ・ガールズ」である意味にまで届いた内容である。なぜ複数形なのか。語感もさることながら、一人のアイドルだけでなく その つながりにこそ 新たな可能性を見出しうるからだろう。担当アイドルの理解を深めるだけでなく、他の子の理解を深めることで 交流をもった際の展開まで考えられるようになれば、二人分以上の面白さを得られることになる。メンバーが増えるほど 拡張性は増し、協力やライバルなどの関係性へも発展させうる。

 これは二次創作的な楽しみ方として あらゆる作品で可能な流れではある。ただ、実際に行えるかは 個人の感性に委ねられる面が大きい。情報の精度もさることながら、基本設定として それを許容できる基盤の有無がモノを云う。

 アイマスが二次創作で大きく展開できたのも、ニコニコを含めた環境的な好条件はあっただろうが、根幹として このキャライメージの確立が大きいと思える。最初からあったというより、展開させながらの試行錯誤そのものに魅力が見出されたのではないか。

 デレアニのキャラにおいては 公式が この背景を 最初から ある程度 入念に行っている感があった。アニメは その結実であり 例示だ。動画の素材としても 使い勝手のよいものが提供されているだろう。デレステによってダンスも補完しうる。これらを有効に活用できるか、後はPの やる気次第だろうな。環境面の都合もありそうだが。

 今後の展望に関しても期待が高まる。まずはライブだろうが、アニメに関しても考えずにはいられない。円盤特典の26話もさることながら、シンデレラ劇場のような 明るい方面も 望まれている方向性だろう。ぷちますという前例もあることだし、「ぷちでれら・がーるず」とか やってくれないかなぁ。

 その先は 劇場版か、あるいはミリオンのアニメ化か。今回のシリーズは シンデレラの集大成どころか 始まりを告げた物語であった。ようやく素材が出揃ったというところである。情報だけでない経験も踏まえて、さらなる飛躍が 大いに期待できる。

 という具合に楽しみは尽きないワケで、公式の方も休んでるヒマなどなさそうで心配になるのだが、まずは一区切りと ここまでの苦労を 少しぐらい癒してほしいものである。

 素晴らしい作品を ありがとうございました。











 あー、S(mile)ING!のライブver 楽しみなんじゃ~




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メカヲタ社会人が異世界に転生。 その世界に存在する巨大な魔導兵器の乗り手となるべく、彼は情熱と怨念と執念で全力疾走を開始する……。

  • ファンタジー
  • 連載(全93部)
  • 5 user
  • 最終掲載日:2015/10/18 12:30
ワタシトノベル――私の小説の書き方メモ

小説を書くに当たって、私が考えたこと、思ったこと、小説作法についての疑問、ネット小説を読んで気づいたことなどをつらつらとつづったエッセイ。 小説を書いていて行き//

  • エッセイ
  • 完結済(全150部)
  • 5 user
  • 最終掲載日:2015/01/16 20:00
ドラグーン

※MFブックス様から『ドラグーン~竜騎士への道~』一巻と二巻が発売中! ※三巻は7/24日発売!  これは一人の脇役が、最強のドラグーン――竜騎兵を目指した物//

  • ファンタジー
  • 連載(全150部)
  • 5 user
  • 最終掲載日:2015/07/24 21:48
巨獣黙示録 G

十五年前、世界は巨大化した生物・巨獣の群れに蹂躙された。 その元凶であった不死身の巨獣王・Gが再び首都圏に上陸。迎え撃つ機動兵器のパイロット・五代まどか。しかし//

  • SF
  • 連載(全125部)
  • 5 user
  • 最終掲載日:2015/07/29 19:13
フェイヴァ ―旧世界の天使―

翼を羽ばたかせ、空を舞う人型殺戮兵器――死天使。時代に釣り合わない超越した兵器を造り出したディーティルド国は、他国に侵略戦争を仕掛け、世界は暗澹たる時代に突入す//

  • ファンタジー
  • 連載(全93部)
  • 5 user
  • 最終掲載日:2015/10/15 23:25
ダンジョンを造ろう

 気が付くと彼はダンジョンの玉座の間にいた。そして彼は一冊の本を見つけ、導かれるままダンジョンを増築、人間の駆逐、世界征服――――をせず、安全に生きる方法を模索//

  • ファンタジー
  • 連載(全115部)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2015/10/19 12:00
本気で小説家になろう

エンターテイメント系の公募に応募する際にやめておいた方がいいキャラ設定・舞台設定や、実際のレーベル毎のカラーについての独自研究など。 当初は個人的にメモ帳に打ち//

  • エッセイ
  • 連載(全26部)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2014/01/03 15:59
ラスト・シャーマン外伝 「花蓮〜ファーレン〜」

「きっといつか、そなたを皇后にする」  幼くして魏の三代皇帝となった曹芳(そうほう)は、共に学び、遊びながら育ってきた花蓮(ファーレン)をこよなく愛している。//

  • 歴史
  • 完結済(全39部)
  • 5 user
  • 最終掲載日:2015/05/15 19:00
辺境の老騎士

大陸東部辺境のテルシア家に長年仕えた一人の騎士。老いて衰え、この世を去る日も遠くないと悟った彼は、主家に引退を願い出、財産を返上して旅に出た。珍しい風景と食べ物//

  • SF
  • 完結済(全181部)
  • 5 user
  • 最終掲載日:2014/07/13 00:00
詰みかけ転生領主の改革(旧:詰みかけ転生領主の奮闘記)

享年29歳の男――人生をドロップアウトするには早すぎる死だったが、気が付けば領地を持つ上級貴族の息子、ソラ・クラインセルトとして転生していた。 ――主人公の両親//

  • ファンタジー
  • 完結済(全243部)
  • 7 user
  • 最終掲載日:2015/04/10 23:00
リアデイルの大地にて

事故で半身不随となった“各務桂菜”は、ある日停電により死んでしまい、直前まで遊んでいたオンラインゲームの世界へ。 目覚めてみればゲームをしていた時代より更に20//

  • ファンタジー
  • 完結済(全73部)
  • 5 user
  • 最終掲載日:2013/01/01 08:00
俺だけ帰れるクラス転移

ある日、クラスメイト達と共に異世界に召喚された羽橋幸成。深い森の中にあった石碑に書かれていた彼の能力は物を移動させる『転移』。彼と同じく様々な能力に目覚めたクラ//

  • ファンタジー
  • 完結済(全165部)
  • 5 user
  • 最終掲載日:2015/10/13 12:00
デスマーチからはじまる異世界狂想曲

 アラサープログラマー鈴木一郎は、普段着のままレベル1で、突然異世界にいる自分に気付く。3回だけ使える使い捨て大魔法「流星雨」によって棚ボタで高いレベルと財宝を//

  • ファンタジー
  • 連載(全430部)
  • 5 user
  • 最終掲載日:2015/10/18 18:00
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