これは一行で要約すると「ソシャゲブームに乗っかって、リッチでつまんない課金ゲーを作ってブラック労働させたら、会社と人間関係は崩壊した」というだけの話。
かつてはアプリを作っていれば成功するイメージがあったけれど、最近は悲惨なケースも表になるようになりました。
今は「海外に行けば成功」信仰があるので、数年したら海外行って野垂れ死んだ話が流行ると思います。
消滅会社 AppBankGAMESを終えて・ゲーム作りで大事なこと
を書いたのは、元スクウェアのゲームプログラマ。代表作はなさそう。聖剣3など有名作品に関わってはいる。
iPhoneアプリブームの黎明期にiNinjaが国内外で中ヒットくらいして、会社を興したことで著名。
あとは国内Unityの第一人者でもあり、今ではその辺に転がってるUnityの日本語書籍を初めて出した(オライリーのウニ本)人でもある。
A-Liaison BLOG: AppBank GAMESを退職していました
を書いたのは、初期はGAE(shinobiに記事を書いていた頃)、その後iPhoneアプリ開発者として情報発信して有名になった人。
当時の所属はB社という、技術者が技術者のために作ったPythonistaの会社で、こっからソシャゲで一発当てるためにブラックに行ったのは悲しい話。
(ただエントリ見るに、受託ビジネスに嫌気が差していた感じが滲み出ているが)
公開情報で確認できる範囲で、2014年末の所属は某通話系アプリで有名なL社で、G社に行ったっていう話は聞いたことがないけど引き抜かれたの?
今の著名エンジニアの情報発信量が下がったら、L社かクッ社のどっちかに入ったと考えてよい。
渦中のI氏については、ゲーマー視点で見るかエンジニア視点で見るかで評価が変わりそう。
宮川氏としてはかつて自分が第一線だったUnityの界隈で教えを垂れているI氏が、自分の会社を崩壊させたという被害者意識で許せないんだろう。
斧氏としては自分をディレクターとして抜擢してくれたI氏に全責任を押し付けて、ブラックな環境で労働させた上、
退職直前に書いたコードが吊るし上げられていることが技術者として逆鱗に触れたんだろう。
そういうわけでどっちも鵜呑みにしないのが良いと思われ。
AppBank GAMESはずっとヲチってるんだけど、「海外招待頂くほどキレキレ」という時代から、スタートアップ特有の過重労働なオレらに酔ってる雰囲気があったので、
ダンジョンアンドゴルフが鳴かず飛ばずだった(マックスむらいがAppBankで何度もテコ入れしてもうんともすんとも言わない)時点で、なるべくしてなったなーという感想。
ダンゴルはパンヤからキャラの魅力とユーザコミュニティを取り去った、長期的に見ると何が面白いのか理解できないゲームだった。
それに比べるとトキラビはまだ可能性を感じたんだけど、課金を促すための露骨な施策が執拗過ぎて、KPIKPI呟きながら作ってそうだなーって感想。
I氏はかつてのゲームの栄光時代を好きな人にとっては、経歴語りが大変ウザく、隙あらば燃やすって人が待機してただけに今回の燃料の役不足にはガッカリした人が多いだろう。
また、マックスむらいは結局流行ってるゲームに乗っかって芸人をやっているだけで、いくら頑張ってもつまらないゲームがヒットさせるほどの影響力はないという事実が分かる。