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デモに嫉妬したドレスコーズ「音楽はもう社会の映し鏡じゃない」
インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:永峰拓也(2015/10/19)
志磨遼平のソロプロジェクトとなったドレスコーズから、新作『オーディション』が届いた。前作『1』は志磨がほぼすべての楽器を自ら演奏して作られた作品だったが、その後のライブでは様々なサポートメンバーを起用し、ときにはOKAMOTO'SやKING BROTHERSをそのままバックに従えるなど、自由な形態での活動を展開。その経験を踏まえ、『オーディション』には6人のギタリストを含む多彩なミュージシャンが参加し、さながらドレスコーズのメンバーオーディションであるかのような、賑やかな作品となっている。もちろん、実際には『オーディション』というタイトルの由来はそこではなく、「選ぶ」ということがキーワードになっている2015年の日本を記録することこそが、本作のテーマだったという。もしかしたら、ポップミュージックが社会の映し鏡だった時代は過ぎ去ってしまったのかもしれない。では、これからの時代においてミュージシャンが担うべき役割とは? 志磨にアルバムの狙いを訊いた。
ドレスコーズ
毛皮のマリーズのボーカルとして2011年まで活動した志磨遼平が、翌2012年1月1日にドレスコーズ結成。同年7月にシングル「Trash」(映画「苦役列車」主題歌)でデビュー。12月に1stアルバム「the dresscodes」、2013年8月には2ndシングル「トートロジー」(フジテレビ系アニメ「トリコ」エンディング主題歌)、同年11月に2ndアルバム「バンド・デシネ」を発表。2014年4月、キングレコード(EVIL LINE RECORDS)へ移籍。日比谷野音でのワンマン公演を成功させたのち、9月にリリースされた1st E.P.「Hippies E.P.」をもってバンド編成での活動終了を発表。以後、志磨遼平のソロプロジェクトとなる。12月10日、現体制になって初のアルバム『1』をリリース。2015年4月1日、ドレスコーズ初のLIVE DVD「“Don't Trust Ryohei Shima” TOUR 〈完全版〉」をリリース。2015年10月21日、4thアルバム『オーディション』をリリースし、11月29日からは全国6都市を巡る「Tour 2015 “Don't Trust Ryohei Shima” JAPAN TOUR」が開催される。
ドレスコーズ[the dresscodes]オフィシャルサイト
とにかく温厚で、グレーが大好きな日本人が、ここまで白黒はっきりさせようとしているのを見るのは初めてな気がしたんです。
―『オーディション』というタイトルはとても意味深ですよね。多彩なギタリストをはじめ、多くのミュージシャンが参加しているので、ドレスコーズのメンバーをオーディションしているようでもあり、歌詞を読むと、何でも自動的におすすめされるこの時代に、能動的に選ぶことの重要性を訴えているようにも感じました。
志磨:テーマとしては、2015年の今っていうのをこのアルバムにちゃんと記録したいと思ったんです。オリンピックのことにしても、安保法案のことにしても、大きく賛成と反対に分かれていて、どちらに属するのか態度を表明しなさいという、二択を迫られるような状況がありますよね。とにかく温厚で、グレーが大好きな日本人が、ここまで白黒はっきりさせようとしているのを見るのは初めてな気がしたんです。時代が大きく変わりつつある、そういう節目なんやろうなっていうのを逃したくなかったんですよね。
―それで「選ぶ」ということがテーマになったと。
志磨:それは政治がどうこうってだけの話ではなくて、音楽にしてもそうじゃないですか? YouTubeの関連動画やらストリーミングやら、その一方ではアナログの人気が復活していたり、音楽の聴き方も多様化していて、そこでもまた選択を迫られる。「今日何を食べようか迷っちゃう」っていうのもひとつの選択だし、僕らは毎日何らかの選択を常に迫られていて、その答えを一つひとつ出しながら、今この時点まで生きてきた。これは全部オーディションなんだと考えると、辻褄が合うなって思ったんです。
―なるほど。
志磨:僕らは日々、小さいオーディションを繰り返していて、気づかないうちに審査員になってもいるし、自分がそこにノミネートされてもいる。例えば、今回のCDと同じ発売日にはザ・クロマニヨンズがいて、The Birthdayがいて、そこでは僕もオーディションに参加させられているわけです。そういう風に「選ぶ」っていうことが今の時代のムードであり、このアルバムのテーマでもあるんだと最近気づきまして、慌ててタイトルをつけました(笑)。
―アルバムは“嵐の季節(はじめに)”という曲から始まっていますが、これは今おっしゃったテーマ性が見えた上で作った曲なのでしょうか?
志磨:いや、たぶん一番最初ぐらいにできた曲で、何となくこのイントロから始まったら素敵やなって思って、もともと仮タイトルを“はじめに”にしていたんです。「嵐の季節」っていうテーマは、今年の3月に渋谷公会堂にサニーデイ・サービスを見に行って、それがすこぶる良くて。サニーデイのお客さんはとにかく静かで、曲自体メロウな、穏やかな曲ばかりで、最近のバンドの「踊らんとは言わせんぞ」みたいな曲とは全く違うわけです。僕自身は、政治的なことに関してどちらかに賛成とか反対はないんですけど、ここ最近の騒々しさと比較して「渋谷公会堂のこの穏やかさよ」って思ったんですよね。ボブ・ディランの曲で“Shelter From The Storm”ってありますけど、ここもまさに渋谷のど真ん中にある隠れ家みたいだなって。音楽は今自分にとってこういうものとしてあるのかもしれないと思ったんです。だから、最初はもっと穏やかなテーマで作ろうとしていたんですよ。
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