WiFi アシストを利用すれば、通信の安定性が増すとする一方で、通信量が増えてしまう問題についても記しています。 WiFi アシスト機能は、WiFi を使っている状態で電波が悪く途切れ途切れになったりする場合、OS が自動的にモバイルデータ通信に切り替えるというもの。
現在 Safari、Apple Music、メール、マップなどの iOS 標準のアプリが WiFi アシストに対応しており、有効時はステータスバーにモバイルデータ通信のアイコンが表示されます。
ただし WiFi アシストはこれまで使わなかった場面でもモバイルデータ通信を使用することになるので、その月々の使用量は増加してしまいます。この点についてアップルは「大半の方にとっては、増量分は以前と比べてわずかな割合にすぎないものと思われます」としています。
その他アップルは注意点として、データローミングを使用している場合は自動でモバイルデータ通信に切り替わらないこと、WiFi アシストは画面上で動作しているアプリにのみ適用され、バックグラウンドでの自動更新には使われないこと、さらにサードパーティ製の音楽や動画ストリーミングアプリやメールの添付ファイルのダウンロードなど大容量になる可能性のある通信にも適用されないことを説明しています。
重要なのは3番目のところで、iOS 標準のマップやミュージックアプリなどであれば WiFi アシストで安定した使用感を得られる一方で、Google マップ や YouTube、AWA、Google Play Music といったサードパーティ製アプリは WiFi アシスト機能の恩恵を受けられないことになります。
ちなみに、iPhone 4s、iPad 2 Wi-Fi+Cellular、iPad (第 3 世代) Wi-Fi+Cellular、iPad mini (初代) Wi-Fi+Cellular は iOS 9 に対応するものの、WiFi アシスト機能は使えません。