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産経新聞前支局長に懲役1年6か月求刑 韓国10月19日 19時06分
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韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領の名誉を傷つけたとして在宅起訴された、産経新聞の前ソウル支局長の裁判で、韓国の検察は、「大統領と元秘書が一緒にいたという事実とは異なる記事によって大統領の名誉を深く傷つけた」などとして、懲役1年6か月を求刑しました。
産経新聞の加藤達也前ソウル支局長は、自社のウェブサイトに掲載したコラムで、去年4月に起きた旅客船沈没事故の当日、パク・クネ大統領が一時所在が分からなくなっていたと伝えた、韓国の有力紙「朝鮮日報」の記事を引用したうえで、大統領が元秘書の男性と一緒にいた可能性を示唆し、インターネットを使って名誉を毀損した罪に問われています。
ソウル中央地方裁判所で開かれた19日の裁判で、検察側は、「大統領と元秘書の男性が一緒にいたという事実はない」としたうえで、「被告は、うわさが虚偽だと認識しながら記事を書いたのは明らかで、大統領を批判するのが目的だった。個人の私生活を扱った記事で大統領の名誉を深く傷つけた」などとし、加藤前支局長に対して懲役1年6か月を求刑しました。
この裁判で加藤前支局長は、「韓国の大手新聞社に取り上げられたうわさが社会に広がっていることを伝えたもので、当時の韓国の政治状況の背景を読者に知らせるために書いた記事だ。ひぼうする目的で書いたものではなく、公益性があった」などとして、無罪を主張しています。
ソウル中央地方裁判所で開かれた19日の裁判で、検察側は、「大統領と元秘書の男性が一緒にいたという事実はない」としたうえで、「被告は、うわさが虚偽だと認識しながら記事を書いたのは明らかで、大統領を批判するのが目的だった。個人の私生活を扱った記事で大統領の名誉を深く傷つけた」などとし、加藤前支局長に対して懲役1年6か月を求刑しました。
この裁判で加藤前支局長は、「韓国の大手新聞社に取り上げられたうわさが社会に広がっていることを伝えたもので、当時の韓国の政治状況の背景を読者に知らせるために書いた記事だ。ひぼうする目的で書いたものではなく、公益性があった」などとして、無罪を主張しています。