歯周病が抜け毛の原因になるという説を聞いた事がありませんか?
歯と髪なんて直接関係ないのでは? と思って調べてみたら、
歯周病と抜け毛は関係があるのです。
じつは歯周病が原因で脳梗塞や心筋梗塞をおこす事がわかっています。
歯周病菌が増えると動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラークが付着します。その事で血管がつまり動脈硬化により心筋に血液を送る血管が狭くなったり、ふさがってしまい心筋に血液供給ができなくなるのです。
抜け毛の原因の一つに「頭皮の血流不足による髪への栄養が行き届かない事」がありますが、歯周病が原因で全身の血流が悪くなる事により、頭皮も血流が悪く髪に栄養が行き届かなくなるのです。
歯周病は自覚症状なく気づきづらいので、気がついたら進行していたなんてことにも。。。
日本臨床歯周病学会によると歯周病の人の方が血管が詰まるリスクが高いということだそう。
脳の血管のプラークが 詰まったり、頸動脈や心臓から血の塊やプラークが飛んで来て脳血管が詰まる病気です。
歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています。血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要となります。
日本臨床歯周病学会サイトより : http://www.jacp.net/jacp_web/general/effect.html
歯周病の予防や改善に効果が期待出来る成分は?
歯周病の炎症はミネラル・ビタミンを摂取する事で改善が期待できます。では効果が期待できる成分をご紹介します。
亜鉛/銅/マンガン
歯周病から発生する炎症性サイトカインTNF-αを抑制します
マグネシウム/カルシウム
歯の土台となる歯槽骨を作る成分。マグネシウムとカルシウムが足りないと歯肉の血流が悪くなり炎症が起こりやすくなります。
ビタミンC
ビタミンCは抗酸化作用をもちコラーゲンに生成に必要な事で有名です。歯周病が原因で歯の土台のコラーゲンが破壊されるので意識して摂取したい栄養素です。。
ビタミンB群(B6・B12・葉酸)
ビタミンB群は皮膚を健康に保つために必要な栄養素。またビタミンB群は歯の土台のコラーゲンをへらすホモシステインの生成を抑制する働きがあります。
ビタミンD・ビタミンK
ビタミンDやビタミンKは骨を生成するために必須の栄養素。歯の土台の骨を健やかに保ために必要です。
イソフラボン
閉経後骨粗鬆症の人の歯周病が進行しやすい原因として考えられているのが、エストロゲンの減少なのです。エストロゲンは女性ホルモンの一種ですが、このエストロゲンを増やすためにはイソフラボンを多く摂取しましょう。
正しい歯磨きとブラッシングも必須
栄養素ももちろん必要ですが正しいブラッシングが一番効果的な予防/緩和方法です。
歯周病予防のためのブラッシングは
- 先のブラシが小さい歯ブラシで
- 力を入れて磨かないで
- はぐきに対して45度程度の角度に当てる
- 小さいストロークで小刻みに
ことがポイントです。
綺麗にしようと思うとつい力を入れて磨きがちですが、実はあまり力を入れないで歯茎にあてて小刻みに振動させるような磨き方が一番良いブラッシングなんですよ。
力を入れないで磨いて歯茎から血がでた時はあせって磨くのをやめてしまいがちですが、出来るだけうっ血した歯茎の血を出してしまった方がよいそうですよ。(歯医者さんに行った時に教わりました ^-^)
歯周病菌によって血管が詰まるだけでなく、歯周病で歯ぐきや歯の状態が悪いと噛み合わせもわるくなり、顔や頭部にも余分な力もはいり頭皮の緊張にも繋がります。髪にとっては歯の状態もとっても大事です。
抜け毛が気になる方は今日からブラッシングもしっかりして、歯にもよい成分をしっかりとるようにしましょう。