読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「野菊の花」はガチで泣けるし読みやすいし程よく短くて素晴らしい作品なり

ポジ熊です。

今、目が腫れてます。

そのことについて書きたく、PCの前に座っています。

文庫本でこんなに泣くとは

野菊の墓

野菊の墓

 

伊藤佐千夫著『野菊の花』

午前中に一気に読んで、涙が止まらなくなった。

恥ずかしながら、嗚咽まじりで、である。

 

後半までのおおまかなあらすじ

主人公は政夫、ヒロインは従姉の民子である。

二人は仲が睦まじく、いつもじゃれて過ごしていた。

お互いに恋心は抱かず、まるで姉弟のようであった。

しかし、そうこうしているうちに周囲から恋仲を噂されるようになり、二人とも恋心を意識し始める。世間体もあり、あまり露骨な接触を避けるようになる二人。しかし、確実に淡い恋心は二人の中で芽吹いていく。

そんなある日のこと、二人で山仕事に出るよう言い渡される。

村の噂もあってか、気まずいフリをする二人であったが、内心はうきうきである。二人や山中で久々に好きなもの同士で充実した時間を過ごすのである。

政夫は民子のことを「野菊のような人だ」と比喩し、自分は野菊が好きだと打ち明ける。民子は政夫のことを「りんどうのような人だ」と比喩し、自分はりんどうが好きだと打ち明ける。

もう恋心はMAX状態!!

あとはやることは1つ!!!

ってのが管理人の下衆の極みであって、二人はそこから壁を越える勇気もなかったのだ。

特に怪しい事実もなく、夜に帰宅する二人。しかし、周りの目は非常に冷たい。

いままでは姉弟のように見えて安心していた母も、二人の慕情に危機感を覚えたのか、政夫の中学校入学を前倒しして、二人の仲を引き裂いてしまう。

政夫は村を出る前に、想いの内を綴った手紙を民子にへ渡し、まともに別れを告げぬまま村を出てしまうのである。

それからは民子の不遇が続き、政夫が帰省してもすれ違いで民子とは会うこともできず、また月日は経過する。

だが、お互いを想う気持ちは色あせることなく燃え続けていた。

そんなある時、出先に届いた実家からの電報を受けた政夫は、急いで帰宅する。そこでひたすら泣きはらし、許しを請う母から、哀しい事実を告げられるのであった。

 

ポイント

  • 長すぎず、短すぎず、読みやすい
  • 真の純愛
  • 相手を想う色褪せない気持ちの美しさ
  • 二人の悲恋の結末
  • 情景をイメージさせる豊かな表現の数々

 

是非とも読んでいただきたい1冊です♪

泣くとスッキリしますよ!