住宅にとって水は天敵。なんとなく書いてみようと思いました。
夢のマイホームという言葉があるのは、家が決して安い買い物ではないから。
必要なことだけサラッと書きます。職人のなかでも、住宅内部に関わる職人は、地味なわりにリスクが大きい。ちょっとした油断で、あとからとんでもないことになる。見た目なんか気にしなくていい分、技術に対してかなりストイックじゃないといけない気がする。
☑職人の仕事!腕のいい職人はイライラさせる技術を持ってる。
本題の前に・・・
こちらの記事を拝見しました。
「いい大工・・・」のくだりは、セールストークで間違いないですね。
読めばわかります。売る側にとっては貴重なユーザー意見。
住宅を新築する場合の構造材はプレカットが主流。工場であらかじめ加工されたモノが現場に届きます。多少、現場での加工が必要になるときもありますけどね。
完成品質のバラつきをなくすという点ではすごい技術だと思う。そのおかげで、作業する人も楽になる。買った人と作る人、両方に良い部分があると思います。なにより建つまでが昔に比べて早すぎる。
新築より既存のモノを作り替えるほうが、経験と技術を要します。「リフォーム」がそれにあたる。リフォームとリノベーションも本来なら意味が違う。
目玉焼き作りました。半熟にしようと思ってたけど、完熟になりました。やっぱり半熟がいい。黄身だけ取り替えよう。むずかしいでしょ。
リフォームは現状復帰、リノベーションは新たに価値を加える。細かいことを言えばそんな感じ。修復の技術を持ってる職人が減ってきているのが現状。
リフォームって手間がかかるから大変なんだよね。解体してみないとわからないっていうのが付きまとうから。
新築なら、材料の良し悪しはあったとしても大工次第という心配はないと思います。どちらかというと、作る前の段階次第という見方が正しい。ちょいちょい時事ネタ放り込んでますよぉ〜!
新築で職人の腕次第なのは、造作材だと思います。ドアや収納、建具のこと。住んでる人の目に見えるところ。
普段使うところに支障が出てたら、職人の腕を疑っていいとは思うけど、これも材料の良し悪しが絡むから、一概に職人の・・・とも言えない。気乾比重っていうのもあるね。そんなにないと思うけど。
気乾比重についてはまた今度書きます。材料の乾湿で大きさが多少変わると理解してくれたらいいです。
目に見えるところで気になった部分があったら、担当責任者に伝えると対応してくれるでしょう。納得出来る対応をしてくれない人はハズレ。
さて本題
以前にも書きましたが、建ってしまうと目に見えなくなる技術があります。
見えないところは職人の技術を信じるしかないです。ですが実際、腕がないと致命傷になる場合もあります。
「漏水」
外壁や屋根は、傷んでくると見てわかります。塗装、外壁の交換、屋根の葺き替え。細かくメンテしておくと住宅も長持ちします。全部書いてると長くなるので、そのへんはこちらを。
☑はじめての家の外壁塗装・価格~業者選び
「家はモノ」
モノは経年で劣化していく。給水給湯管(水回り)も例外ではない。昔と違って、菅の材質と配管技術は進歩してます。漏水した時の修理も楽に出来るように工夫されてる。耐久年数30年だったかな?もっとかも。とりあえず丈夫。
「ポリブテン管」
検索したら、画像がすぐに出てきます。穴が空いて水漏れという心配はほぼない。「技術不足による継手不良で漏水」という心配はありますけど。
「ピンホール」
かなり昔の家だと金属管を使っているので、劣化して穴が空きやすい。空いたらピュ~っと水が漏れ出して、放っておくと徐々に住宅内部が水浸し。木部がどんどん腐っていく。湿気だからカビも発生。
管に穴が空くことをピンホールって言います。これは自然現象で起こる場合があって、静電気や水質、複雑に条件が重なると針で刺したような穴ができる。はっきりとした原因がわかっていない。
どれだけ丈夫なモノでも絶対ということはなく、 漏水に気付いた時にはもう遅いってことが多々あります。
簡単な漏水点検の方法を書いておきます。頻繁にやる必要はないけど、知っておいて損はないと思います。
漏水に気付くには
水道料金がいちばんわかりやすい。前回の検針より水道料金が上がったかどうかで判断。水道局が報告してくれるけど、気にしておいた方がいいです。
あとは、壁の中で音がするとかかな。音がするほど漏れてたら焦った方がいいです。水道局に電話しても意味がないので、すぐに工事業者に連絡。市区町村で指定の業者があります。確認しておくといいかもしれない。
自分で点検
「3分で終わります」
家じゅうの蛇口をしめて、水が出ていないか確認。トイレはガマンするか、点検する前に済ませておく。蛇口からポタポタ水が漏れていれば、蛇口自体が傷んでます。
外に出て、水道メーターの蓋を開ける。水道局の人が、すぐ見つけられるように、わかりやすいところにあるはず。蓋に「水道メーター」と書いてあります。
蓋をあけたらメーターがあるので、しばらくメーターパイロットを1分間見続ける。少しでも回っていれば、漏れてます。
動画がありましたので、お借りします。
たまには
たまにはこんな記事もいいかなと。この手の情報ってありふれてるから必要ないんじゃないか?って思ったりもするけど、知らない人もいると思うので書いていこうと思う。
漏水を放置すると、壁、床、下地、住宅の内部から傷んできます。修繕費も膨らむ。
修繕のために一箇所でも手を入れると、そこからどんどん直すところが増えていく。
家は動かない。そのため異変に気付きにくいというところがあるから、見える部分だけじゃなく、見えないところも気に掛けたほうが、より長持ちする。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではではでは。