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 日常生活の中で起きている課題から民主主義を考える「足元からの民主主義プロジェクト」第1回のイベントが18日、東京都内であった。作家の高橋源一郎さんを講師に招き、学生ら約50人が熱心に聴き入った。

 プロジェクトは、福祉・貧困問題に取り組んでいる今野晴貴・NPO法人POSSE代表と藤田孝典・NPO法人ほっとプラス代表理事が主催する公開の勉強会で、7人の実行委員でつくる。チラシやSNSなどで参加を呼びかけ、月1回イベントを開いていく。

 この日のテーマは「これからの民主主義を『足元』から考える―『日常』と『政治』をつなぐ知性―」。高橋さんは自動車工場で働いた経験を紹介し、「その体験が物事を考える原点になっている」と語った。報告の後、高橋さんと今野さん、藤田さんによる座談会が行われた。

 プロジェクトの趣旨について、今野さんは「身近なところから問題提起し、民主主義の回路を広げていきたい」と話す。(豊秀一)