中国をけん制する安倍首相、これ見よがしに米空母に乗艦

 共同通信などによると、日本の安倍晋三首相が18日、神奈川県横須賀市沖の相模湾で海上自衛隊の観艦式に出席後、横須賀港に停泊している米原子力空母「ロナルド・レーガン」(10万1400トン)に乗艦した。日本の現職首相が米空母に乗艦するのは初めてだ。

 空母ロナルド・レーガンは米国が保有するニミッツ級空母10隻でも最近建造された2隻のうちの1隻。ニミッツ級とは各種空母のうち、現在最大、最強とされる空母を指す。それを上回る空母は現在建造中のジェラルド・フォード級空母しかない。

 今回安倍首相は空母乗艦前に日本の護衛艦「くらま」(5200トン)に乗り、海上自衛隊の観艦式を見守った。自衛隊の艦船36隻と航空機33機が動員された。

 安倍首相は観艦式で「日本を取り巻く安全保障環境は、一層厳しさを増している。望むと望まざるとに関わらず、脅威は容易に国境を越えてくる。もはやどの国も一国のみでは対応できない時代だ」と述べた上で、「そうした時代になっても、国民の命と平和な暮らしは断固として守り抜く。そのための法的基盤が先般成立した平和安全法制だ。積極的な平和外交も今後一層強化していく」と強調した。

 安倍首相は空母ロナルド・レーガンについても触れ、「東日本大震災のとき、被災地にかけつけてくれた『トモダチ』だ」と強調した。米日同盟全体を指すと同時に、米国が2011年の東日本大地震の当時、韓国に向かっていたロナルド・レーガンを宮城県仙台市沖に停泊させたことを指した言葉だった。

 空母ロナルド・レーガンの乗組員は当時、ヘリコプターで原発事故や地震の被害者を救出した。日本の海上自衛隊の航空機も同空母に飛び、給油を受けた。作戦名は「トモダチ作戦」だった。安倍首相は同空母が日本に配備されたことを「心から歓迎する」と述べた。

東京=キム・スヘ特派員
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