[PR]

 大阪維新の会の松井一郎幹事長(大阪府知事)は18日、政務活動費の不適切な処理をめぐり、共に堺市議の黒瀬大(だい)氏(39)に除籍、小林由佳(よしか)氏(37)に会員資格停止3カ月の処分を行う方針を明らかにした。小林氏は自身の政策ビラが配られていないのに配布代金などを政務活動費に計上。堺市に約370万円を返還する手続きに入っていた。大阪維新によると、黒瀬氏は小林氏の元秘書。

 松井氏が大阪市で記者団に語った。処分は19日付。

 小林氏は、委託業者が配っていないことが判明したとして今月までに、2011~14年度の収支報告書を訂正した。大阪維新は代表の橋下徹大阪市長が両氏から事情を聴取。橋下氏によると、小林氏は当時秘書だった黒瀬氏に政策ビラの業務を丸投げし、黒瀬氏は業者との現金取引を主張したが、資金の流れを証明できなかったという。

 資金を実際に扱っていた黒瀬氏を「公金という意識が低かった」(松井氏)としてより重い処分にした。