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2015年10月19日 08時09分 UPDATE

選書めぐりトラブルも 神奈川に「TSUTAYA図書館」オープン 至れり尽くせりだが…… (1/3)

CCCなどが運営する神奈川県海老名市立中央図書館が今月、リニューアルオープンした。設備は至れり尽くせりだが、開館前にも選書のやり直しが行われるなどトラブルも表面化している。

[産経新聞]
産経新聞

 指定管理者として、レンタル大手「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」(東京)などが運営する神奈川県海老名市立中央図書館が今月、リニューアルオープンした。同様の運営手法の図書館は佐賀県武雄市に次いで2例目だが、海外の歓楽街を紹介した新規購入本の貸し出しが中止されたり、開館前にも選書のやり直しが行われるなど、トラブルが表面化している。      (古川有希)

画像 海老名市立中央図書館の1階には、書店やカフェも併設されている=神奈川県海老名市

至れり尽くせり

 CCCが運営に関わり、「多様性と可能性を育む図書館」を掲げる同中央図書館。館内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、1階部分の大半を占める蔦谷書店の売り場だ。コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」におしゃれな家具が配置されたワーキングスペースもあり、いわゆる図書館のイメージとはかけ離れた空間が広がる。

画像 新装オープンする海老名市立中央図書館の1階には、書店やカフェも併設されている=神奈川県海老名市
画像 海老名市立中央図書館4階に新たに設けられたキッズライブラリー=神奈川県海老名市

 4階は、もともとプラネタリウムだった場所を「こどもとしょかん(キッズライブラリー)」専用階に。ほかにも、タブレット端末の貸し出しや無料でインターネットに接続できる「Wi−Fi」の提供など、至れり尽せりのサービスがそろう。

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