2012年09月06日 10:51
館山市の自宅で2008年9月に自殺した市立中学校2年生の男子生徒=当時(13)=の父親(57)が「自殺はいじめが原因だった」として同市教育委員会に再調査を求めることが5日、千葉日報社の取材で分かった。市教委は男子生徒へのいじめがあったことは認めているが、「直接の原因かどうかは分からない」としている。
男子生徒は同年9月10日、自宅2階で首をつって死亡した。関係者によると「もうこの世に疲れました。探さないでください」などとする遺書が残されていた。父親らによると、男子生徒は小学校時代からいじめを受け、中学校でも所属していた部活動などでいじめられていたという。
学校は自殺後、1、2年生を対象にアンケート調査を実施。「からかいや悪口はあったが、指導を行った結果、(亡くなった)男子生徒からいじめられているとの訴えがなかった。からかいなどが自殺の直接の原因とは特定できなかった」と市教委に報告した。
父親は「二度と同じことが起きないように、学校がやったこと、やれなかったことを隠さずに明らかにしてほしい」と要望。その上で「息子が亡くなって4年になるのを前に、大津市の事件もあり、市教委に再調査を求めて声を上げた。決していじめの犯人捜しではない」とコメントした。