昔はコスモタワーと呼ばれたが大阪府に譲渡後、大阪府咲洲庁舎に名称変更、大阪府咲洲庁舎展望台という日本で高さ四位の展望台がある。
しかし、他の施設はどんどん撤退していて、平日も休日もゴーストタウン化が進んでいる。
入ってる店の看板のスペースが白の紙が貼られていたりとさびしい。廃墟めぐりの趣味の人は嬉しいかも。
これも、橋下・松井大阪維新の会の数多い失政の一つなのですが、住民訴訟を起こされているので、橋下市長にとっても松井府知事にとっても致命傷となりかねない大問題なんです。
2012年1月12日、大阪府民が松井一郎府知事を相手取り、大阪府が庁舎として使うためにと、耐震性や災害拠点としての有用性を十分調査せず旧WTCビルを購入し、庁舎を一部移転したのは違法だとして、購入当時の橋下前府知事に、ビル購入費や一部移転費用96億3千万円を返還請求するよう求める住民訴訟を大阪地裁に起こしています。
実は大阪維新の会って、橋下氏や松井氏がこのビル購入を自民党などに反対されたから作ったのが直接のきっかけなんですよ。
いわば、橋下・松井大阪維新の会には、最初からボタンにかけ違いがあったのです。
もともとこんな不便で官公庁も周りに一切ないところに、合同庁舎を作ろうという発想が経済観念、合理性ゼロ。
橋下府知事(当時)は自民党などの反対を押し切って、この旧WTCビルを85億円で買ったのですが、256メートルもあるこの建物が揺れたら一挙に崩壊する、対策は背を低くするしかない!と言われてしまいました。
しかも、すでにかかった修理代33億円。
さらに、大阪府の計算では、大地震が来なくても、これから30年間で維持・修理費に1200億円かかるのだそうです。
橋下府知事の買った湾岸庁舎で1200億円の損害 維新の会、当然府知事候補に断られる
そして、この庁舎が南海大地震が来たときの災害対策本部にするというんですが、地震による津波が来ると、この庁舎の周辺は全部水没します(-_-;)。
橋下府知事 府庁移転断念「僕の読み甘かった」と認める ならば府民は100億円の住民訴訟を!
この訴訟で、橋下氏が不利なのは
1 南海大地震が30年以内に発生する確率は6〜7割で、その際、地震と津波による甚大な被害が大阪の沿岸部に発生することは公知の事実だった
2 他方、東日本大震災の際、わずか震度3の地震で、旧WTCが350カ所も損傷を受けた
3 旧WTCへの府庁移転は、自民党などの反対で大阪府議会で二度否決されたのに、これを通すために大阪維新の会を結成して、橋下氏が強引に旧WTCを購入してしまった
4 旧WTCが使用に耐えないことは、橋下大阪府知事が依頼した複数の専門家によって断定されてしまった
5 購入した旧WTCが使用できないことで、大阪府に莫大な損害が発生することは、橋下知事の下で大阪府が調査して明らかになっている
6 では、どうしてこのビルの危険性を事前に察知できなかったのか
などなどです。
橋下氏や松井氏が普通の神経なら、絶体絶命と感じるところでしょう。
橋下大阪市長に府庁舎購入の損害96億円返還請求を求める住民訴訟提起 大阪都構想で追及を逃れられるか?
下の地図を見てください。
そもそも、咲洲(さきしま)庁舎なんて、ものすごくへんぴなところにあって、大阪の中心部からとてつもなく離れていることがおわかりになるでしょう。
数年前に民営化された郵便局ですら撤退しました(-_-;)。
2015年10月、府関係職員労働組合が8〜9月、咲洲庁舎や本庁舎(同市中央区)に勤務する職員にアンケートを取り、咲洲庁舎から撤退すべきかどうかを尋ねたところ、77%が「撤退すべきだ」と答え、「存続すべきだ」は2%だったそうです。
一部の部局の咲洲移転による業務への影響に関しては、「非効率になった」の48%が最も多く、府民にとっての利便性は8割以上が「悪くなったと感じる」と回答し、自由記述欄にも「本庁舎との往復が大変」など、否定的な意見が多かったということですが、そりゃそうやろ。
大阪 WTCへの府庁移転断念で大損!橋下府知事の大失政 なにやってんねん!
さらにこのビルのテナント数は、ビルの所有権が大阪府に移った2010年6月時点(この時すでにスッカスカ)の42から2015年9月は17になり、テナント収入が2010年度の17億円から14年度は7億円に減少したので、大阪府側は初のテナント募集を始めるのだそうです。
でも、都心部からこんなに離れていて不便で、地震や津波に超弱い、こんなビルを誰が借りてくれますかいな。
ちなみに、このビルの最上階の展望台は、利用者が2011年度の約10万2千人から2014年度は約7万4千人に減少し、運営会社が今年度末で撤退するんだそうです(呆れ)。
その運営会社も11月に公募する方針が示されたんですが、現状では
「手を挙げるところは見当たらない」(府幹部)。
東日本大震災の時に、わずか震度3の揺れで350箇所もヒビが入ったのは、「長周期地震動による共振現象」が起こったからなんだそうです。
そんな庁舎にこだわる松井大阪府知事は、自分たちの失政を糊塗しようということしか考えていない。
ところが、松井府知事はまだこの咲洲庁舎を使い続けると言っており、大阪維新の府議から
「中小企業庁、特許庁の一部を咲洲庁舎に集約すれば、西日本の中小企業施策の司令塔になる」
との提案もあったそうですが、だから、誰も来てくれやしないって。
いつまで、夢みたいなことを言ってるんですか、橋下・松井大阪維新!
大阪府市統合本部に結集した橋下市長・松井府知事と特別顧問の無能と無謀
石原都知事に東京都庁があるのなら、俺にはこのビルがふさわしい、って思ったんだよね、橋下徹さん。。。
追記!
そもそも、大阪府はこのビルのテナント募集を一回もできなかったのだそうです!
それを来月大阪W選挙があるから来月から始めるだなんて、集まるわけもないわけで、松井府知事当選のためのアリバイ作りとしか言いようがありません。
5年間テナント募集せず 大阪府咲洲庁舎
毎日放送 10月16日(金)11時44分配信
テナントの撤退が相次いでいる大阪府咲洲庁舎で、府の所有となってから5年間一度もテナントを募集していなかったことが、MBSの取材でわかりました。
2010年に大阪市の第3セクターから大阪府が85億円で購入した旧WTCビルは、府が現在第2庁舎として利用していて、1階から3階は商業施設など民間の店舗に貸しています。
しかし、5年前16件あったテナントは現在7件と撤退が相次いでいるにもかかわらず、大阪府はこれまで一切テナントを募集していなかったことがわかりました。
松井知事はビルの活用と周辺の活性化を訴えていますが、府の担当部局は東日本大震災以降、耐震性の問題が発生し募集しなかったとしています。
「咲洲庁舎全体の活用策等を検討することになっていて、今、現在はテナント含めて募集していない」(大阪府総務部庁舎管理課・稲田信彦参事)
府は、MBSの取材に来月からテナント募集を始めたいとしています。
毎日放送
大阪「都」構想の本質もこれですね。
まさに、無策、無能。
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
太田成美2015年10月17日00時40分 朝日新聞
11月の大阪府知事選で争点となりそうな府の「咲洲(さきしま)庁舎」ビルの問題が16日、府議会で議論になった。テナントが激減し、展望台の運営業者の撤退も危ぶまれる。打開策は乏しく、咲洲移転を主導した大阪維新の会の急所になりかねない。
「咲洲ビルも約半分が空いたままの状態。デメリットを直視し、現実的な対応策を考えるときだ」。16日の総務常任委員会で公明党の林啓二府議が言及した。
ビルは55階建ての旧大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)。橋下徹大阪市長(大阪維新代表)が知事時代に府が購入し、都心部の「大手前庁舎」からの移転を主導した。耐震性が不安視され、庁舎が二つに分かれる非効率性を指摘する声も根強い。林氏は空室率が4割になるビルの有効活用と大手前庁舎への集約を求めた。
答弁によると、テナント数がビルの所有権が移った2010年6月時点の42から今年9月は17に、テナント収入が10年度の17億円から14年度は7億円に減少。府側は初のテナント募集を始める方針を示した。
林氏は明石海峡大橋も望める最上階の展望台への懸念も示した。利用者が11年度の約10万2千人から昨年度は約7万4千人に減少。府内部では、運営会社が今年度末で撤退すると考えられている。答弁では今年11月に公募する方針が示されたが、現状では「手を挙げるところは見当たらない」(府幹部)。この日の質疑では大阪維新の森和臣府議から「中小企業庁、特許庁の一部を咲洲庁舎に集約すれば、西日本の中小企業施策の司令塔になる」との提案もあった。
この問題では、自民党が知事候補に推薦する栗原貴子府議(53)が「咲洲庁舎からの撤退・大手前への機能集約」を主張する方針。再選を目指す大阪維新の松井一郎知事(51)は撤退を否定している。(太田成美)
大阪府職員の8割「咲洲庁舎撤退を」…組合調査
大阪府が第2庁舎として使用している咲洲さきしま庁舎(旧WTC、大阪市住之江区)について、府の職員組合が職員に実施した調査で、「撤退すべきだ」との回答が8割近くを占めたことがわかった。11月22日投開票の府知事選では庁舎問題が争点の一つとなる見通しで、議論が活発化しそうだ。
調査は、府関係職員労働組合が8〜9月、咲洲庁舎や本庁舎(同市中央区)に勤務する職員約7800人を対象に実施し、1062人が回答。咲洲庁舎から撤退すべきかどうかを尋ねたところ、77%が「撤退すべきだ」と答え、「存続すべきだ」は2%だった。
一部の部局の咲洲移転による業務への影響に関しては、「非効率になった」の48%が最も多く、府民にとっての利便性は8割以上が「悪くなったと感じる」と回答。自由記述欄にも「本庁舎との往復が大変」など、否定的な意見が多かった。
咲洲への庁舎移転は、橋下徹・大阪市長が知事だった2008年に提唱。知事選で再選を目指す現職の松井一郎氏(51)(大阪維新の会幹事長)も、引き続き活用する考えを示している。
一方、自民党などは「地震時に長周期地震動の影響を受けやすい」などと主張。知事選に出馬する同党府議の栗原貴子氏(53)は、咲洲からの全面撤退を公約に盛り込む考えだ。
咲洲庁舎 大阪湾の人工島・咲洲にあり、55階建てで高さ256メートル。大阪府が2010年、経営破綻した大阪市の第3セクターから約85億円で購入した。当初は本庁舎にする方針だったが、府議会で庁舎移転に必要な賛成を得られず、府民文化部や商工労働部、環境農林水産部など一部の部局が入居。勤務する職員は約2000人で、約4割が空きスペースになっている。
2015.8.1 00:12 産経新聞
大阪府が咲洲庁舎売却を検討 旧WTCビル 民間主導で活性化探る
大阪市住之江区の大阪府咲洲庁舎(旧大阪ワールドトレードセンタービルディング、WTC)について、府が売却を検討していることが31日、分かった。買い手が付きやすくするため、一定期間は現状のまま借り上げ、賃料を払うことも検討している。
同庁舎には約2千人の職員が勤務しているが、ビル全体ではテナントの約4割が埋まらず、民間主導による活性化を探る中で売却案が浮上した。買い手が付かない恐れもあり、所有したままでの活用策も探る。
旧WTCは平成7年、大阪市の第三セクターが約1200億円で建設したが、テナントが埋まらず破綻。当時の橋下徹知事(現大阪市長)が本館がある同市中央区大手前の庁舎機能を全面移転させることを表明して府が22年、約85億円で買い取った。
議会の反対もあり咲洲庁舎への移転は一部部局に留まったなか、庁舎周辺が地震による津波で浸水する恐れも判明。全面移転は事実上頓挫した。
咲洲庁舎をめぐっては、移転を推し進めた大阪維新の会に対し、自民党を中心に大手前に機能の再集約を求める意見もある。11月の知事と大阪市長のダブル選では、売却の是非が争点になる可能性がある。
11月22日投開票の大阪府知事選に、自民党推薦で立候補する栗原貴子府議(53)が15日、大阪市内で会見を開いた。「不毛な対立、混乱が続いた」と、松井一郎知事(51)を擁立する大阪維新の会を批判。大阪都構想に強く反対した。
栗原氏は府議2期目。公認会計士で、自民党府議団の政調会長を務めている。
会見では、大阪維新が大阪都構想を再び掲げる点を「5月の住民投票でピリオドを打てたのに、また振り出しに戻そうとしている」と攻撃。政策では「経済を強くしたい。交通インフラ整備も東京や名古屋と比べて遅れているので、しっかり取り組む」と訴えた。
財政再建に公認会計士の知識や経験を生かし、大阪維新が移転を主導した府の「咲洲(さきしま)庁舎」からの撤退も公約に掲げるという。無所属で立候補し、反維新勢力の結集を図る考えだ。
■自民府連、迷走の末「女性」
11月の大阪府知事選をめぐる自民党大阪府連の擁立は、党本部の「横やり」におびえながらの作業だった。迷走の末、告示の1カ月前に打診されたのは同党の栗原貴子府議(53)。名前が浮上してからわずか4日後の決断だった。
大阪市内で15日にあった記者会見。栗原氏は“勝負服”の赤いスーツ姿で「私にとっては、とても大きな決断だった」と語った。
候補者選びの足かせとなったのは、安倍政権と橋下徹大阪市長らとの「蜜月関係」だった。府連幹部は、俳優の辰巳琢郎氏(57)の名前が挙がった際、党本部の幹部にクギを刺された。「大阪市長選ならいいが、知事選はダメだ」。府連幹部は、菅義偉官房長官と親密な松井一郎知事(51)の再選を阻むような著名な候補は擁立するな、とのメッセージと受け止めた。
党本部に気兼ねせず、松井氏と勝負できる人材――。府連会長(当時)の竹本直一衆院議員は、松井氏との違いを出せる女性を軸に検討した。だが10月初めに村木厚子前厚生労働次官(59)に断られるなど、カードは栗原氏に絞られた。府議2期目の公認会計士。財政問題などに切り込む論客で、4月末に府議団政調会長に抜擢(ばってき)された。その栗原氏も10月2日、有力候補と報じられると、「今の仕事にやりがいを感じている」と否定した。
5日の府議会。赤いスーツ姿の栗原氏が初の代表質問に立った。松井氏が掲げる都構想への再挑戦を「府民の思いは『もうええ加減にしてほしい』だ」と批判し、最後はこう締めた。
「まじめに、大阪の将来を一緒に考えませんか」
「マジメに、大阪。」は自民党が候補未定のまま練っていた知事選の公約の表題だった。熱のこもった質問に、松井氏も栗原氏をまっすぐ見据えて答弁した。府議団幹部は「腹を決めてくれた」と確信。議場で傍聴した府連幹部の国会議員は「灯台もと暗しだった」とつぶやいた。
6日夜、栗原氏は花谷充愉(みつよし)府議団幹事長と大阪市内のバーで会談し、意思を固めた。「私しかいないのなら、火中の栗を拾う」。翌日、反対する後援会幹部に、そう告げた。
15日、栗原氏は決断に至った心境を明かした。
「大阪を変えることができる4年に1度のチャンス。そのチャンスが私に委ねられたのなら、できることは何かと考えました」(上田真由美)
■共産「自主的支援」を発表
大阪府知事選で共産党は15日、自民党が推薦する同党の栗原貴子府議(53)を「自主的支援」する、と発表した。共産党は少なくとも1963年以降、同知事選で公認や推薦候補を擁立し続けており、異例の対応だ。山口勝利・党府委員長は会見で「維新政治に終止符を打つのが一番大事。まともな府政を実現するため力を尽くす」と説明した。
共産党は、大阪市長選でも自民党推薦の柳本顕・大阪市議(41)への「自主的支援」を表明。大阪都構想を廃案とした5月の住民投票と同様に、反維新勢力の連携を図る狙いがある。自民党大阪府連の中山泰秀会長はこの日の会見で、共産党との連携に否定的な考えを示したが、山口氏は「私たちは私たちの取り組みを進めていく」と話した。
◇
大阪府・市、堺市の首長と議員でつくる「大阪戦略調整会議」(大阪会議)の再開は、11月の府知事、大阪市長のダブル選挙後に持ち越される見通しとなった。前回会議では議題の提案方法で紛糾。今井豊会長(大阪維新の会府議)は14日、自民、公明側に、3首長と各会派が持ち寄る議題を一つずつに絞る提案をしたが、自公とも全議題を示すべきだと主張した。
大阪維新幹事長の松井一郎府知事は15日、記者団に、絞り込む議案として府立大学と大阪市立大学の統合を想定していたと説明。「自民は大阪会議ではものが決まらないと自分たちで証明した」と批判した。
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
関市長より前の市長だったっけ?
一番いい処分方法なんなんだろうね。
素敵なのをお願いしますね!
当ブログへのコメント
あまりお答えできませんがコメントを歓迎しています。
記事に批判的でも一向にかまいませんが、必ず記事を読んでからコメントしてください(笑)。
名誉毀損・プライバシー侵害・わいせつなど違法なもの、人を不愉快にする・品が悪いもの、感情的なもののみ承認しません(URLがある場合、そのリンク先を含む)。
コメントにはお一人お一つ必ず固定ハンドルネームをつけてください(このブログ限りの物でも結構です)。
「通行人」とか「通りすがり」とか「名無し」とか「匿名希望」などの無個性なものではなく、必ず個性的な素敵なのをお願いします。
以上のようなハンドルネームのないコメントは原則として承認いたしませんので、よろしくお願いいたします。
とはいえ、堅苦しいことは言いませんので、どんどんコメントをお願いいたします!
特に、議会の二度の否決も無視して強引に購入したんだから。
本来は競争入札で民間に売却するべきだった。
防災面などから、庁舎を建物が密集している都市部から郊外に移す発想は推奨すべきと思いますが、移転先がこのような立地の建物で、更に一部機能を移転させている状況は最悪です。これだったら、現庁舎を耐震補強して、機能を戻す方が当然の方策です。
こんなことをしていては大阪の債務は絶対に減りません。
あんなに執着した旧WTC、大阪「府」民としては後足で砂をかけて逃げる前に大阪市長様に買い戻していただきたく思います。
二度あることは三度ある。政治家を引退するとその口が言ったのだからゾンビのように復活してもらったら困りますよ。