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サブカル 語る。

サブカルチャーのどマイナーな話題などについて語る日記

長嶋さんと戦国時代にタイムスリップ

こんにちは

 

本日のテーマは行ってみたい時代。

現在の物理学の常識では実現させることが不可能なタイムマシン。

だったら空想力を働かせて、行ってみたい時代の光景を想像しよう。

と、まぁだいたいこんな目的で僕らはSF小説などを手に取りますが

この小説は「SF」か単なるパクリなのか分からない所です。

今回、ご紹介するのは直木賞作家、志茂田景樹先生の

 

「戦国の長嶋巨人軍」

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長嶋さん+巨人+自衛隊+信長=バカが戦車でやってくる。

表紙からもう「バカ」テイストが溢れてるのがたまりません。

 

物語は1995年。巨人の選手を徹底的に鍛えるため

自衛隊の駐屯地でキャンプを行うという前代未聞というか

よくわからない発想から始まります。この辺については

さすがカンピューターというところでしょう。

そのキャンプ中に選手は霧のなかに覆われていき、

気づいたら自分達の立っている場所は桶狭間の合戦の戦場。

 

名作小説「戦国自衛隊」をパクった思わせる状況の中で

長嶋さんだけは正気を保っており「仕方が無い」

気持ちを切替え弓や馬、刀や槍などほぼ白兵戦で挑む今川軍に

全力で攻撃。近代兵器の銃やマシンガンを撃ちまくって圧勝。

戦略もなにもない圧倒的な戦力差で桶狭間に勝利しちゃいます。

 

架空戦記のロマンもSFの欠片もねぇ。

 

その後、長嶋巨人軍は織田信長食客みたいな存在になり

信長に圧倒的な勝利をプレゼントしながら、信長の領地で

野球の普及に努める事になるというところで終わり。

 

この小説、実は20代前半に知って買いたかったんだけど

まだ手に入れておりません。前々から一部で

その物語やその当時の選手(落合や桑田など)の描写などが

あまりにも妙であるとの評価が高いので古本屋を

探しまくったけど、どこにもなくて諦めていました。

今ではアマゾンでそれを買えたりするんだから

ほんと便利な世の中になったもんだ。

だけど、古本をアマゾンで買うのって好きじゃないんだよな。

 

で、後日談。この本を紹介するためにちょっと調べてみたら

2013年に漫画化されていました。

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小説が出版されたのが1995年で漫画化が2013年。

実に18年の時を経ての漫画化!

 

編集者が原作の熱烈ファンだったのか。

或いはこの小説が原作に使われるほど

現在の漫画業界はネタがないのか、どちらでしょう?

  

胸のロゴの「おだ」のデザインが最高!

 

今週のお題「行ってみたい時代」