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カナダ総選挙投票へ 約10年ぶりの政権交代か10月19日 5時13分
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カナダでは、19日、総選挙の投票が行われます。難民の受け入れ拡大などを訴えて事前の世論調査で優位に立つ野党・自由党が、ハーパー首相率いる保守党を破っておよそ10年ぶりの政権交代を実現するのか注目されています。
カナダの総選挙は2006年以来政権の座にあるハーパー首相がことし8月、議会下院を解散したことを受けて4年ぶりに行われます。
今回の選挙では、ことし9月にトルコの浜辺に遺体で漂着したシリア難民の男の子の写真が世界中で大きく報じられ、男の子の一家がカナダを目指していたことが分かって以降、経済政策などに加え、難民の受け入れを拡大すべきかどうかが争点の一つとなっています。
難民問題を巡っては、4期目を目指すハーパー首相率いる保守党が、すでに十分な数の難民を受け入れていて急激な受け入れ拡大は治安上問題があると訴えているのに対して、中道左派の野党、自由党と新民主党は、人道的観点から早期の受け入れ拡大や手続きの迅速化を訴えています。
17日付けの世論調査によりますと、野党・自由党が与党・保守党を5ポイント上回る支持を集めていて、およそ10年ぶりの政権交代につながるのか注目されています。
シリアで内戦が続き、ヨーロッパで難民や移民の問題が深刻化するなか、多文化主義を掲げ、伝統的に難民に寛容とされてきたカナダの選択が注目されています。
今回の選挙では、ことし9月にトルコの浜辺に遺体で漂着したシリア難民の男の子の写真が世界中で大きく報じられ、男の子の一家がカナダを目指していたことが分かって以降、経済政策などに加え、難民の受け入れを拡大すべきかどうかが争点の一つとなっています。
難民問題を巡っては、4期目を目指すハーパー首相率いる保守党が、すでに十分な数の難民を受け入れていて急激な受け入れ拡大は治安上問題があると訴えているのに対して、中道左派の野党、自由党と新民主党は、人道的観点から早期の受け入れ拡大や手続きの迅速化を訴えています。
17日付けの世論調査によりますと、野党・自由党が与党・保守党を5ポイント上回る支持を集めていて、およそ10年ぶりの政権交代につながるのか注目されています。
シリアで内戦が続き、ヨーロッパで難民や移民の問題が深刻化するなか、多文化主義を掲げ、伝統的に難民に寛容とされてきたカナダの選択が注目されています。
アメリカとカナダの難民受け入れ状況
北米での難民の受け入れ数は2013年、アメリカとカナダを合わせて9万3000人余りとなっています。
このうち、アメリカは世界各地から毎年4万人台後半から、7万人台前半の規模の難民を受け入れていて、2013年は合わせて6万9000人余りを受け入れています。
また、カナダは2004年から2006年にかけては毎年3万人台前半の難民を受け入れていましたが、それ以降は3万人を切っていて、2013年に受け入れた難民は2万4000人余りでした。これは2006年の選挙で政権をとったハーパー保守政権の政策が反映されていると言われています。
このうち、アメリカは世界各地から毎年4万人台後半から、7万人台前半の規模の難民を受け入れていて、2013年は合わせて6万9000人余りを受け入れています。
また、カナダは2004年から2006年にかけては毎年3万人台前半の難民を受け入れていましたが、それ以降は3万人を切っていて、2013年に受け入れた難民は2万4000人余りでした。これは2006年の選挙で政権をとったハーパー保守政権の政策が反映されていると言われています。