韓国ギャラップが16日に公表した世論調査によると、韓国政府が進める韓国史教科書国定化への賛成と反対はいずれも42%ときっ抗していた。またこの問題への賛成・反対は支持政党や世代ごとにも明らかに割れているようだ。与党セヌリ党の支持者は国定化賛成が68%と非常に多い反面、野党・新政治民主連合の支持者は国定化反対が65%と多数を占めた。年代別では20-40代では反対が半分以上で、50代と60代以上は賛成が過半数を占めた。国定教科書に対する見方は政府に対する信頼の度合いと大きく関係していることがわかる。
今回の韓国史教科書国定化問題は朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の支持率にも影響していることがわかった。朴大統領の支持率は1週間前の調査では47%だったが、今週に入ると国定化に賛成する割合とほぼ同じ43%に下落した。韓国ギャラップは「支持率下落の主な原因は、韓国史教科書国定化の方針を表明したことにある」とした上で「国定化の推進は朴大統領不支持の理由の中で14%と最も高い割合を占めている」と説明した。この調査は今月13-15日、全国の成人1003人を対象に携帯電話RDD(無作為の番号に電話をかける方法)によって行われた。標本誤差は、95%信頼水準でプラスマイナス3.1ポイント。