鶴ケ島市:うっかり五輪エンブレム公募 基準抵触で中止に
毎日新聞 2015年10月18日 21時41分(最終更新 10月19日 00時15分)
2020年東京五輪を応援しようと、埼玉県鶴ケ島市が独自に五輪応援エンブレムの一般公募を始めたものの、東京五輪・パラリンピック組織委員会が知的財産権について定めた「大会ブランド保護基準」に抵触すると分かり、直後に中止した。
市はゴルフ競技が開催される川越市に隣接していることもあり、14日に「成功を祈り、市民と一丸となって応援していく意志を社会にアピールする」として、「鶴ケ島市『東京2020大会』応援エンブレム」の原案を公募すると発表。16日に受け付けを始めた。行事や印刷物などで使うことを想定していた。
一方で、念のため組織委員会に確認したところ「東京2020大会」の名称を使用することなどが大会ブランド保護基準に抵触することが判明した。
このため、市は16日のうちに募集を中止。市のスポーツ事業などに使用する「鶴ケ島市『スポーツ大好きっ!』応援エンブレム」に内容を変更、募集要領も改定して再募集することにした。
市の担当者は「知的財産に関する調査が足りなかった。市民や関係者に迷惑をおかけし、申し訳ない」と話している。【中山信】