指定暴力団山口組組長の出身母体の「弘道会」系暴力団幹部に暴行し負傷させたとして、愛知県警は18日、山口組から離脱した「神戸山口組」傘下で、名古屋市千種区の暴力団の幹部2人を傷害容疑で逮捕した。

 8月下旬の山口組分裂後、弘道会が本拠を構える愛知県内で、両組織のトラブルが表面化するのは初めて。県警は、分裂を巡る対立が背景にあるとみており、抗争に発展する恐れがあるとして警戒を強化している。

 逮捕されたのは、神戸山口組山健組系暴力団幹部内田諭(50)(三重県木曽岬町)、同針山則宏(39)(愛知県春日井市)の両容疑者。発表によると、2人は同日午前2時40分頃〜50分頃、千種区今池の路上で、弘道会系暴力団組長(45)を蹴るなどし、頭や顔に軽傷を負わせた疑い。内田容疑者は容疑を認め、針山容疑者は黙秘しているという。