お疲れ様でした。
セッションの内容に関しては動画がありますし、実況ツイートに関してはTogetterさんがしっかりまとめてくれてるのでどうぞ。
front_archというテーマで登壇しましたが実況ツイートでも多く見られるように次世代成分が足りてなかったなというのは80分終わった瞬間に自分でも思いました。ので、ブログでちょっとだけ持論を補足しておきます。
標準仕様で繋がるWeb
私が次世代のWebに期待しているのは、異なるライブラリやフレームワークが標準仕様を通してコミュニケーションするのが当たり前になる世界です。 C88で頒布されたTechBoosterの「ジャバスクリプトゥーン」の第1章を書かせてもらいましたが、そのコラムでPolymerとその他のライブラリがWebIDLでコミュニケーションし、独自のHTML要素のAPI定義を他のライブラリから参照できるようになる未来について述べました。Custom Elementsにより独自のHTML要素を定義できるとはいえ、他のライブラリから活用したいと思った時に必要なのは仕様です。
例えばReactのComponentにCustom Elementsで定義した要素を使う時、React側でその要素が持つattributeにアクセスしたいと思うのは当然の発想です。理想的には、ES6 modulesでCustom Elementsによる独自要素をimportし、それを直接ReactのHTMLElementとして使える、くらいの世界はあっていいんじゃないかと思っています。 ライブラリ的に解決するのはそう困難ではなさそうですが、これをWeb標準で解決して欲しいというのが私の考えです。仮想DOMが仕様として定義されれば、Custom Elementsは標準の仮想DOMにレンダリングできるようになり、Reactは標準の仮想DOMを受け取れるようになる、そういう未来が見えてきます。
そう簡単にWeb標準というのは増えるものでも変わるものでもないですが、これだけ複雑化し、肥大化したWebという世界に必要なのは誰もが共通に利用する標準仕様のはずです。それがオブジェクト間、コンポーネント間、アプリケーション間、ドメイン間、あらゆるコミュニケーションの仲介役としてインタフェースを提供してくれると思っています。
以上です。
「壇上で言え」はい。