おみやさん4 2015.10.15


うわあぁっ!
(鳥居勘三郎)
7年前京都市内のスーパーマーケットで売上金250万円が強奪される事件が起きた
店長は勇敢に抵抗したが犯人は逃走
捜査本部は似顔絵を作り全国手配したが逮捕には至らず事件はお宮入りになった。
そして…
おはようございます。
(草村加代子)おはよう。

(悲鳴)店長!店長…。
ちゅ…駐車場に女の人が死んでます!
(鳥居勘三郎)まいったなあ…。
(七尾洋子)どうしたの?朝から憂鬱そう。
朝出掛けにおたまさんが意味深に笑って言うのよ。
今日は絶対早く帰ってきてくださいねって。
アハハハ!それきっと見合いの話だ。
もういい加減放っといてほしいんだけど。
ねえ?
(兵藤兵吾)現場に残された車両からガイシャの身元が割れました。
(村井信治)ガイシャは車で乗り付けていたのか?
(大滝鉄也)はい。
及川怜子料亭及川のオーナー婦人です。
(村井)及川ってあの有名な老舗の及川か?今朝スーパーの駐車場で死体が見つかったヤマですよ!ヤマは刑事課に任せてそろそろ資料の整理始めるよ。
(茅野太一)夫の及川孝昭氏は4軒の高級料亭を経営しながら最近ではホテル経営にも進出していました。
(村井)うーん…。
死因は後頭部強打による頭蓋骨陥没。
周囲の状況から見て殺しに間違いないな。
(大滝)現在事件当日スーパーおかむら近辺で怪しい人物を見た人間が…。
スーパーおかむら?大滝大滝。
スーパーおかむらって宮小路のスーパー?そうです。
鳥居君。
こっちは忙しいんだ。
資料課に付き合ってる暇はないんです!そうでした失礼しました。
スーパーおかむら。
スーパーおかむら…。
また何か引っかかったの?…あった。
「宮小路町スーパーマーケット現金強奪事件」7年前スーパーおかむらで現金が奪われた。
えっ!?じゃあ同じスーパーでまた事件?どうぞ。
(岡村洋一)あっどうも。
あのーすんません。
はい。
ああスーパーの。
どうも。
あの実はこれ拾ったそうなんやけど…。
(会沢桂子)ちょっちょっこれどちらで拾われました?あの…駐車場で。
ああ〜どうりで98万中途半端だと思ったんです。
これでピッタリ100万だもの!あよかった!あれ?あなた死体の第一発見者ですよね?はい。
この証拠品着服なんてこと考えちゃったりしました?桂子さん桂子さん。
戻ってきたからいいじゃない。
ねえ店長。
あーはい…。
あ7年前の刑事さん!
(岡村)ええですか。
この店では7年前にも売上金が奪われるという事件がありました。
みんなもわかってるとは思いますが私らは客商売です。
あの店はよう事件の起きる店やなと言われたら客足に響きます。
それを防ぐためにも今日は少し遅れましたが営業いたします。
笑顔と平常心それを忘れんといてください。
(宮本朝美)遅くなってすいませんでした。
あ…ファイルに写真のあった人。
(岡村)ともかく警察の方々にはできる限り協力してさしあげてください。
ほな10分後に開店します。
よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします!覚えてます?あの事件以来だから何年ぶり?え…7年ぶりですか。
何かあったんですか?ええちょっと。
これ…よかったらどうそ。
菖蒲?私の祖母が大原で作ってるんですけどこの季節になるとお店の人たちに配ってるんです菖蒲湯用に。
菖蒲湯…懐かしいなぁ。
菖蒲湯って何ですか?知らない?5月の節句になるとこの菖蒲の葉っぱをお風呂に浮かべて入ると風邪ひかない丈夫な体になるっていう風習。
へえ〜。
早速今夜ありがとうございます。
7年前の春スーパーおかむらで閉店後あの店長が売上金を計算してる時に事件が起きた。
目出し帽をはぎ取られたホシは侵入してきた裏口から逃走。
そこにさっき会った宮本朝美がいた。
朝美は知り合いと立ち話をしてた。
あっ!強盗や!110番!店長…!彼女の110番通報で捜査員が駆け付けたわけだがそこでひとつ引っかかったことがあってね。
え?ホシの目撃者である宮本朝美に捜査員がどうしてそんな時間そんな所にいたのかと尋ねたところ交際相手と立ち話をしてたそう答えた。
ところがその交際相手の名前も住所も明らかにしようとしなかった。
あん?おかしいですね…。
捜査陣も朝美が事件に関与してるのではないかと考え追求した。
いくら尋ねても相手の名前は言えない迷惑がかかるから。
言い張って譲らなかった。
相手に迷惑。
名前を答えない。
もしかしてその相手とは不倫の関係だったとか?いやいや…僕もそれ考えた。
けれども朝美には借金はなかったし周囲に不審な人物もいなかったところから結果として事件には関与してないと結論づけられた。
なるほど…。
そんな彼女の身辺で今度は殺しが起きた。
今回彼女が関わってる可能性は?いやそれは今のとこ何とも言えないよ。
けど無関係であってほしい。
(高岡俊介)でかい家ですね。
うん…。
(茅野)ご遺体は明日にはお戻りになられます。
あの…ご心痛のこととは思うんですが事件が事件ですのでいくつか質問させてください。
(及川克子)お話は私1人がいたします。
孫は部屋へ行かせてやってください。
ほんの2〜3訊くだけですから。
それやったら早よう訊きなさい!芳信君。
調べた結果お母さん昨夜の12時から2時半までの間あの駐車場にいたことがわかったんだよ。
どうしてそんな時間に何のためにお母さんそこに行ったのか芳信君知らないかな。
(及川芳信)わかりません。
最近お母さんに変わったとこ感じなかった?及川の家の者が人様から恨みを買うようなことは決してありません。
さあ後は私がお答えしますから。
(克子)芳信行きなさい。
(ため息)すいません。
(安斉頼子)すみません。
突然のことで大奥様気が立っておられて。
あなたはお心当たりありませんか。
及川怜子さんに恨みを抱いていた人物に。
ありません。
いやそれより何より…あ。
こんな事件おかしいです。
おかしい?
(星野康夫)及川ファミリー。
名前は聞いてましたが大したもんです。
ガイシャの夫及川孝昭氏の先祖はお公家様で有名な資産家。
弟は医者に弁護士。
いとこは貿易会社を経営していて経済界の重鎮。
ガイシャ本人も2年前から高級エステサロンの経営を始めていたとか。
(田口浩司)ともかく典型的なセレブの一族ってやつですよ。
ほぉーセンスのいいもん身に付けてんなぁ。
(村井)当たり前だよ。
セレブと言えばブランド物に決まってる。
課長ブランドわかるんですか?女房にせがまれてもね買ってやるほどの給料もらっとらん…。
資料課が何の用だよ?いちいち話に首を突っ込むなといつも言ってるだろう!失礼しました。
怒られちゃった。
(茅野)課長。
及川家で妙なことを聞き込んだんですが。
何だ?お手伝いの話によるとガイシャの及川怜子はスーパーおかむらは食品の鮮度に問題があるといっていつも1駅先のスーパーに行くように命じていたようです。
本人もお手伝いが知る限りではスーパーおかむらには行ったことがないと。
おかしいじゃないか。
じゃあなぜあそこにいたんだ?しかも100万もの現金を持って。
(桂子)課長ガイシャのコートに付着していた薄緑色の汚れから緑色色素すなわち葉緑素が検出されました。
葉緑素?
(桂子)ガイシャは植物を持ってた可能性があります。
桂子さん。
その葉緑素って菖蒲の可能性もある?ああ菖蒲も立派に葉緑素持ってますからもちろん。
資料課の鳥居君。
こっちの知らない情報でもつかんでるんじゃないだろうね?いえいえ我々資料課ですから我々の情報はみな古い記録です。
洋子。
資料の整理明日にしよう。
えっ?はい。
(ノック)あ…鳥居さん。
お店のほうに伺ったら早退したって聞いたもんですから。
ちょっとお訊きしたいことがあって。
いいですか?あの…ちょっと散らかってるんで待ってもらえますか?殺された人を…?料亭及川のオーナー婦人なんですが以前お会いになったことはありますか?私がですか?あるわけないじゃないですか。
そんな人とは住んでる世界が違います。
念のためお伺いしますが昨夜の12時から2時半の間どこで何してらっしゃいました?昨夜は…その時間は彼と一緒にいました。
彼…7年前の彼ですか?そうです。
面倒でしょうが彼の名前教えていただけますか?確認のために。
それはできません。
彼に迷惑がかかるからですか?はい。
7年前と同じですね。
同じじゃないわ。
私変わったんです。
7年前とは違います。
幸せになるために頑張ってきたんです。
それなのに…。
宮本さん。
すいませんちょっと疲れてるんです。
何かあったんですか?話聞きますが。
聞いてどうするんですか!?相談にのってくれるんですか?誰だって最初はそうやって親切なんです。
でもそんなのうわべだけ。
そのうちきっと裏切るんだわ…。
鳥居さんだってそうよ!どう思った?うーん…。
様子が変でしたね。
誰かに裏切られて傷ついてるようにも見えたな。
それにしても気になるな。
7年前の交際相手。
(加代子)朝美ちゃんの交際相手?ご存じなんですか?付きおうてる人がいてるってことはね。
(北山靖子)でもどうもおかしいんです。
私ら一緒の職場にいてるのに相手がどんな人なのかだーれも知らないんですよ。
それに朝美ちゃんかてええ歳やのに結婚の話も全然!だからひょっとしたら…。
不倫の関係じゃないかそう思ってらっしゃる?若い人はストレートに言うなぁ。
(靖子)なぁ。
(靖子)でもここだけの話やけどあれじゃあ別れられへんわ。
ねえ?あれってなんですか?
(靖子)プレゼントがすごいの。
(靖子)あ持ってる?持ってる持ってる。
(加代子)ほら見て。
これ私らが社員旅行で福井へ行った時の写真やねんけどこのバッグ見て!うちの娘が言うにはねブランドもんで30万もすんねんて。
ハァー私らの給料じゃとても買われへん品物よー。
(靖子)だから絶対その不倫の彼からのプレゼントやわ。
多分相当年上の男!同じ。
え?兵さんがまだ残ってたんで借りてきました。
よし…。
ちょっと見てみて。
ほんとだ!及川怜子のバッグと同じですこれ。
(小池仁美)スカーフも同じやない?ほんとだ!いいのよねぇそこのブランド。
(福島重夫)えっ?女将さんもブランド好きやったんですか?見るだけや。
でもゴージャスな気分にはなれるわね。
偶然にしてはできすぎてると思わない?待って。
もしかして宮本朝美の不倫相手って及川怜子のご主人じゃ?何で?だってたまに聞くじゃないですか。
妻と愛人に同じ物をプレゼントする男の人がいるって。
ねえ?ああ聞いたことあるわ。
奥さんが喜んでくれたもんやから他の女の人もきっと喜ぶやろうと思うらしいで。
いやぁ僕にはそういう感覚わかんないけど…。
大変。
え?あごめん。
事件があって遅くなっちゃった。
(おたま)脱ぎなさい!脱げっ!さあ急いで。
ほら…。
ええ!?急いで急いで…。
見てください。
わあ菖蒲湯だ!へえ〜あれを菖蒲湯っていうわけ。
坊ちゃまのね無病息災をお祈りしてこの菖蒲手に入れるのにまあ苦労したこと!あっ!?何この菖蒲?えっ?知り合いにもらったの。
誰です!?このおたまを差し置いて坊ちゃまの健康を心配してらっしゃる方。
ちょっとした知り合いだって。
このアバズレ?知り合い。
勝手にどうぞ!おたまさんおたまさん!洋子先入ってて。
えっ?…いいの?うわあぁ!どけ!!誰だお前!くそっ放せ!
(及川孝昭)知りません。
会ったこともない女性です。
…誰です?奥様が被害に遭ったスーパーに勤めている女性です。
個人的に親しくしてるとか?この女がこの人の愛人やったとでも!?残念ですが僕はそんな器用な真似のできる男ではありません。
それに僕と怜子の結婚にはこの母も親族一同も反対でした。
それを押し切って一緒になったんです。
そんな彼女を裏切るなんて僕には…。
失礼しました。
あなた!この人知りませんか?あ…いええ…。
頼子さん。
はい!はっきり答えなさい。
知りません。
失礼いたします。
朝美さんの交際相手?ええどういう人ですか?例の不倫相手ですか…。
やっぱり彼女不倫してたんですか?とうちの職場では思われてます。
けどどうやら本当のところは違うてるみたいですわ。
どういうことですか?一回半分冗談で言うたことがあるんです。
結婚もできひん相手との付き合いは考えもんやと。
そしたらムキになって言い返してきました。
不倫やないしプレゼント目当てで付き合ってるんでもないと。
そうですか…。
ますますわからなくなってきましたね。
とにかく扱いにくい子ですわ。
夜勤を頼んでも火曜と金曜の夜は大学へ通ってるから無理やと聞かへんし。
大学?ええ。
社会人講座とかいうてね。
まあうちの仕事には何の役にも立たへんはずやのに。
(加代子)あ店長。
警察の方が来られてますよ。
どうぞ。
兵さん。
あっおみやさん。
何かわかったの?ええ。
昨夜南区のスーパーに強盗が入ったんですがねその手口が7年前こちらが襲われた時とそっくりなんですよ。
店長その時の犯人と同じかどうか確認のためご同行願えませんか。
はいわかりました。
昨夜のスーパーのほかにも襲った店があるやろ。
正直に話してみい。
(坂田良)アハハハ!知らねえよ。
やってもいねえことでっち上げられちゃ困るんだよな。
何だと?本当のこと言え本当のことを!!こら。
本当のことを言えてめえ!この男です。
こいつがうちの店襲ったんです!ということは7年前の現金強奪事件は解決したわけだ。
はい。
それはいいんですがね肝心の及川怜子殺しのほうがさっぱり進展がないんですよ。
うーん…。
おかしなことも多くて。
私が漏らしたってことは内緒ですよ。
うん。
まずガイシャは夫の及川孝昭氏と出会うまではホテルのラウンジで働いてる平凡な女性だったんです。
及川氏は商談に行った際怜子を見初めたようです。
ところが姑の克子は怜子に学歴がないことや家が大原で京野菜を作っている農家だということを理由に結婚に大反対。
大原で京野菜?私の祖母が大原で作ってるんですけど…。
どうしました?いやちょっと引っかかる。
大原で京野菜…。
それから?ええ。
しかし及川氏は母親の反対を押し切って強引に結婚した。
けれど怜子が家に入ってからも克子に及川家の家風に合う嫁になれと礼儀作法やら何やらそれは厳しくしつけられたようで。
そのおかしなことって?ええ。
怜子は毎週実家のほうに介護に帰るといって出かけてるんですがね実家では帰ってなかったっていうんですよ。
それが火曜日の夜と金曜の夜なんですがね。
火曜の夜と金曜の夜?ですからその時間に怜子がどこに行ってたかってことが謎なんです。
洋子行こう。
ハイ!おみやさん?すいません。
宮本朝美さんって方この教室に出てますか?今日はお休みみたいですね。
及川怜子さんって方もこの教室に来てました?おみやさんあの花。
今おっしゃった及川怜子さんのためのものです。
殺されたんですってね。
2人ともこの教室ですか?ええ。
おみやさん。
はい?あの教室に通っていた学生に片っ端から聞いて回ったらいました!及川怜子と宮本朝美が仲良く帰っていくのを見たという人が。
仲良く?教室でも時々話してたことがあったとか。
洋子。
その2人教室に入ってから仲良くなったのかな?それとも教室以前から?ああそこまでは…。
でもこれでとにかく宮本朝美と及川怜子の接点がつかめたことに。
(星野・田口)おはようございます。
署長。
ちょっと今立て込んでんだけどなぁ!
(七尾清一郎)いやすぐ済むからさ。
これなんだけどね。
ん?何これ。
ベビー服じゃないの!神戸の早苗さんのところに初孫ができたって話俺したよな?うん。
で赤ん坊ができたんなら男の子に違いないと思って買ってきちゃったんだけど女の子なんだ。
な?うん。
いやお前の時と同じだよ。
お前の出産祝いの時に間違って男の子用のおもちゃもらってたろ?ああ〜。
なあ?お人形もらうより喜んでたろ?勘違いなんだよ。
だからお前のほうでこれ何とかなんないか?パパ。
これってもしかしていい歳して結婚もせず出産もしない私に対する当てつけ?いや何言ってんだ。
そんなわけじゃないんだ。
ちょ…ちょっと。
男の子だと思ってたら女の子だった。
勘違い。
ちょっと待って。
ちょっと待って…。
鴨川東署の鳥居って言います。
7年前スーパーおかむらで起きた現金強奪事件についてお訊きしたいんですが…。
それだったらここの刑事さんに洗いざらい話しました。
いやいや僕が聞きたいのは事件そのものじゃなくて目撃者のこと。
目撃者?7年前の事件当夜君は岡村さんを殴って裏口のほうへ逃げた。
そこで出くわした人物について訊きたい。
7年も前のことだしよく覚えちゃいねえや。
大事なことだよ思い出してくれ。
どんなカップルだった?いや…カップルじゃねえなぁ。
女の2人連れだったよ。
女の2人連れ。
間違いないな?おっさん俺は全部ゲロしてんだよ。
ここで嘘なんかついてどうすんの?ん?この中に…その2人っているか?慌ててたしなぁ。
そうだなぁ…。
ああ1人はこの女だ。
でもう1人は…。
そうそうこの女だ。
間違いないな?ああ。
(風の音)あなた宮本朝美さん知らないっておっしゃいましたよね?けど奥さんの怜子さん7年前から朝美さんと付き合ってます。
それもかなり密接な関係だって証言もあります。
知ってる範囲内で結構です。
話していただけませんか?確かに毎年一度は宮本という人この家にいらしてました。
あでも奥様は内心困ってらしたんではないかなぁと思います。
(朝美)あのこれうちの実家で採れた菖蒲の葉なんですけど。
(頼子)あの人は毎年5月のお節句の時期になると坊ちゃまが健康でありますようにと言って菖蒲を持ってきてたんです。
でも…。
それは何よ?怜子さん。
お友達から菖蒲をいただいたんです。
菖蒲湯に入れるようにと。
芳信を入れてやろうと思って。
菖蒲湯なんて及川家のならわしにはありません。
菖蒲を捨てた?はい…。
(克子)余計なことしゃべるんやありません!お帰りください。
そうはいきません。
人が1人死んでるんです。
そういうわけにいきません。
僕が悪いんだ!芳信!ママが死んだのは僕のせいだ!何もかもお話しいたします。
お願いします。
私がそのことを怜子さんから聞いたのはもうだいぶ後になってからのことです。
この子がスーパーおかむらで…。
あそこで万引きしたの?
(克子)この子を責めるわけにはいきません。
次の年の春にこの子は有名私立小学校を受験することになってたんです。
お受験のストレスがこの子を追い詰めていたんですね。
それであんなことをしてしもうた。
そこをあの女に…。
僕…今何ポケットに入れた?出してみようか?
(怜子)芳信ここにいたの。
どうしたの?ああの…。
(朝美)これを。
芳信あなた何てこと…!出来心だと思います。
見なかったことにしますから。
店長にも黙っておきますから。
ママにレジでお金を払ってもらうのよ。
(克子)それからあの女は怜子さんに付きまとうようになったんです。
その弱みに付け込んでバッグやら何やらせがんだんです。
まさか?品物だけでは満足できなくなったんですね。
今度はお金をねだったりしたんです。
そのうえで怜子さんを殺したんやわ!はいわかりました。
課長及川怜子殺しのホシはスーパー勤務の宮本朝美かもしれません。
何だと!?この部屋です。
宮本さん!宮本さん?お願いします。
はい。
おい。
朝美さん!いやっいや!睡眠薬で何すんの!?私が怜子さんを殺したんです!もう生きていけない!!じゃあちょっと待って。
いい?2人の間に何があったか話して。
君が及川さんの息子さんの万引きネタに靴やバッグせびり取った?そんなことしてない!だったらそれをネタに金を取ろうと失敗して殺害した。
違う!そんなんじゃない!じゃあ何があったか話して!いい?落ち着いて落ち着いて。
落ち着いて。
話して…。
話して。
会ってたんです私たち。
お店に強盗が入った夜。
本当にいいですから。
あっ!強盗や!110番!店長…!
(朝美)
私はすぐに110番通報しました
すぐ来てください!すぐですお願いします!宮本さんあなたにお願いがあるんです。
私はここにいなかったことにしてほしいの。
え?いたことがわかったら芳信の万引きのことを警察に話さなきゃいけなくなる。
そんなことになったら及川の家は大変なことになるんです!芳信だって傷つくわ。
私のことはいいの。
でも芳信だけはどうしても守りたいんです!だからどうかお願いします!それで捜査員に交際相手といたと嘘をついた。
名前は言えないって言い張った。
それで終わると思ってたんです。
そしたら…。
あなたには二度も助けていただいたわ。
これ…私が使ってた物なんだけどね。
ほんのお礼に。
え…。
後で値段を聞いてびっくりしました
だから迷ったけどせめてものお返しにとあんなお金持ちの方なら絶対に行かないような居酒屋に招待してみたんです
ここのモツ鍋おいしいんですよー。
そしたら…
あー懐かしいなぁ。
私ねよくこういうお店来てたのよ。
その時初めて怜子さんが私と同じ大原の生まれだってことや普通に暮らしてたこともあるんだってことを知ったんです
じゃあ乾杯しましょ。
あはい。
私は驚きました
自分と違う世界の人間だとばかり思ってた人が似たような境遇にいたって聞いて。
それから…。
お酒が入ると怜子さんは学歴コンプレックスがあることやそれを跳ね返すためにこの教室に誰にも内緒で通ってるっていう話をしてくれました
殴られたような気がしました
両親を早くに亡くしたせいで高校しか出てなかった私は何もかも諦めて惰性で働いてました。
でも怜子さんは笑顔の裏で猛然と勉強していた。
自分がとっても情けなくなりました。
それで一念発起してこの教室に通い始めた。
怜子さん。
あなたどうしてここに?怜子さんに影響されたんです。
私も勉強します!君は純粋な向上心でこの教室に通い始めた。
だがここは及川怜子さんが及川ファミリーの一員になるためにたった1人で必死に努力する特別な場所だった。
そこに私が土足で踏み込んだって言うんですか?でも怜子さんは一緒に頑張ろうねってスカーフまでプレゼントしてくれたんですよ!もちろん好意だったんだろうが…。
わかってます。
万引きのことでしょ。
向こうはそれを言いふらされちゃ困るから口止めとしてプレゼントを…。
でもそんなこと考えたこともなかった!単純にうれしくて頑張れば怜子さんに近づけるって雨の日も雪の日も一生懸命教室に通ったんです!そうやって君は及川さんと接触を続けた。
毎年5月の節句になると及川家を訪ねて菖蒲を手渡した。
だけどねだんだん及川さんそういうことを負担に感じるようになってきた。
姑さんはね君を遠ざけようとした。
聞きました。
あの夜閉店後訪ねてきて…。
朝美さん。
はい。
こうして私と会ったり家に来たりするのもうやめてくれないかしら。
え…?これで最後ということに。
な…何ですかこのお金。
思いたくないんだけどねあなたは結局それが目当てなんだって姑も弁護士も私に言うのよ。
目当て?覚えてるでしょ万引きのこと。
それがあるからあなたは私に近づいた。
それって…。
直接脅かされたら訴えることもできる。
だけど遠まわしに言うから何もできない。
タチが悪いのよね。
まさか怜子さんそんなふうに私のことを?とにかくもうあなたとは縁を切りたいの。
誤解です!ただ偉いなあ近づきたいなあって思っただけ!あなた自分のこと何だと思ってるの?あなたはあなた。
私の真似したって何の意味があるっていうのよ。
アヒルの子はアヒル。
あなたの一生懸命さは滑稽なだけだわ。
ひどい…。
(朝美)私アヒルなんかじゃない!何よ!?強請りたかりなんかじゃない!こんなお金!
(朝美)怜子さん…?怜子さん…。

(朝美)私怜子さん尊敬してました。
それだけです。
私の何がいけなかったんですか。
私の何が悪かったんですか…。
一途になりすぎたことだろうね。
一途になりすぎて及川怜子さんの本心が見えなくなった。
本心はわかってるわ!私のことが邪魔でうざったくって…。
そうじゃない。
君に自分のようになってほしくなくてあえて酷な言い方した。
広い屋敷に住んでブランド物の靴やバッグ。
エステサロンの経営者という肩書き。
そういうものに囲まれてセレブのような暮らしをしてても彼女決して幸せじゃなかった。
これはお手伝いさんに聞いたんだけど息子さんの教育問題から何から何まで一切姑さんが取り仕切ってて彼女が口を出すことは許されなかったそうだよ。
それに君があげた菖蒲彼女は息子さん菖蒲湯に入れたいと思ったけどこれも許されなかった。
だから彼女君に自由に生きて自分なりの幸せをつかんでもらいたいそう思って君突き放したんだよ。
これこの教室に来てる人に聞いた話だけど及川さん君のことを妹のように思ってるって。
そんな…。
そんなぁ…。
これ…。
菖蒲のお礼にって怜子さんが自分でとったノートを私に…。
初めから口止めのつもりなんかなかった。
頑張る君への応援だよ。
知らなかった…。
私何てことを…!怜子さんごめんなさいわからなくって…。
許して…許して…!負けないで負けないで。
負けないで。
償って後は彼女の分まで幸せにならなきゃ。
それ君の役目だ。

(村井)宮本朝美の行方は?わからんじゃ話にならんぞ!
(茅野)課長!宮本朝美が今自首してきました。
(村井)何っ!?資料課の鳥居君。
何をしたんだ?見りゃわかんでしょコーヒー淹れてるんですよ。
宮本朝美にも及川怜子にも悪意はなかった。
それでも殺しが起きてしまったんですね。
こう上ばっかり見ててさ視野が狭くなるんだよね。
その兼ね合いが大変だよね。
んがっ!私もデカになりたい野心があるから視野が狭くなってるのかも!いや洋子大丈夫。
野心も人一倍あるけども食い気も人一倍あるから。
失礼な!ごめん人の三倍だよ。
そんなことないもん!2015/10/15(木) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
おみやさん4[再][字]

京都鴨川東署。資料課の窓際課長・鳥居勘三郎が、部下の七尾(櫻井淳子)と迷宮入りした難解事件を鮮やかに解く、渡瀬恒彦主演の好評シリーズ第4弾。

詳細情報
◇番組内容
『スーパー岡村』の駐車場で老舗の料亭のオーナー夫人・及川怜子(神保美喜)の他殺体が発見された。死体のそばには、なぜか大量の1万円札がばら撒かれてあった。大滝刑事(加勢大周)からこの事件を聞いたおみやさん(渡瀬恒彦)は、7年前のことを思い出していた・・・
◇出演者
渡瀬恒彦 櫻井淳子 加勢大周 七瀬なつみ 谷啓 菅井きん 他

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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